セルフアファメーションは鬱になるのか?
㈱ヒューマンリソースマネジメント研究所
なつカウンセリングルーム 代表
土肥なつみです。
「人生を彩る居場所をつくる」を企業理念とし、
起業研修・カウンセリング・人材育成コンサルティング等を行っています。
私の自己紹介はこちらのマガジンをご覧ください。
皆さんは「(セルフ)アファメーション」という言葉を聞いたことがありますか?
研修や外部セミナーで知った方もいらっしゃるかもしれませんし、最近だと瞑想系のYoutubeでもアファメーションを扱っているものもありますね。
セルフアファメーションで鬱になるという声もありますが、その実態はどうなのでしょうか?
セルフアファメーションの本質や効果的な実践方法などについて書いていきたいと思います。
セルフアファメーションとは?
セルフアファメーションとは、自分に対する肯定的な言葉や信念を繰り返し唱えることで自己肯定感を高めるものです。
心の中で言う人もいれば、声に出して言うのも、紙に書き出す人もいます。
最近では自己啓発系のセミナーの最後に
「できるできる!」とか「いいねいいね!」とか
掛け声をかける人たちもいるようです。
私は朝のランニングの時や、大事なプレゼン前、ちょっと気持ちが粗ぶっている時なんかにYoutubeでお気に入りのアファメーションを聴くようにしています。
こうすることで、気持ちが落ち着いたり、頑張ろうというパワーがみなぎってくるんですよね◎
セルフアファメーションは鬱になる?
先日ぼーっとYoutubeを観ていたらこんな広告が流れてきました。
「ツイてる!ツイてる!」とか「できるできる!」という言葉をわざわざ口に出すことで
「ツイてない自分」「できていない自分」を確認することになり、それが鬱の症状を悪化させるということだそうです。
皆さんはどう思いますか?
私は「そうであって、そうでもない」と思っています。
曖昧な解答ですみません。笑
アファメーションの目的はあくまでも自分が前向きになるため、気持ちがワクワクするために行うものであって、
もしそれを唱えることによって辛い気持ちになったり、追い詰められるように感じるのであればそれは正しいアファメーションではないので止めるべきだと思います。
アファメーションで鬱になる人はやり方が間違っているのです。
例えば、会社の営業で売上成績の極端に悪い人が毎日鏡に向かって
「売上を上げるぞ!売上を上げるぞ!」と唱えるだけで何とかしようとするのは少し乱暴すぎます。
これはアファメーションというより自分自身に対する叱責です。
「何やってるんだお前は!しっかりしろ!」という声が聞こえてきそうです。
この人がまずしなければならないのは、
新規契約をまず1件取れるようにするための具体的かつ実行可能な方策を考えることです。
目標設定の方法にはいくつかモデルがあるので是非調べて欲しいのですが、ここではコーチング領域でよく使われている“GROWモデル”について記載します。
具体的かつ実行可能な目標を設定してから初めて「できるできる!」です。
アファーメーションの効果的な実践例~私の場合
①朝のランニングの中で
Youtubeのアファメーション動画を検索して、いくつかお気に入り登録しています。
「私は価値ある人間であり、今日も成長し、前進することができる」というような言葉が使われているものがおすすめです。
1日を前向きな気持ちでスタートさせるのに効果的です。
②スマホでいつでも見られるように
これは言葉ではないですが、自分の理想のイメージに近い画像をネットでいくつか探してきて、スマホの壁紙に設定しています。
例えば、泊まってみたいホテルの部屋写真とか、憧れの芸能人の写真などをコラージュして1枚の画像にまとめます。
スマホを開くたびに目に入るので、ちょっと背筋が伸びる気持ちになります。
(これは結構おすすめです…!)
③アファメーションカードの作成
②にちょっと近いですが、小さなカードに自分の好きなポジティブな言葉やフレーズを書き込み、ポケットや財布に常に携帯します。
(スマホで壁紙を作成しても良いと思います)
ストレスや自己否定感が高まった時に、カードを取り出して読むことで、自分自身をリマインドし、ポジティブな気持ちを取り戻すことができます。
今から3年ほど前、その年の目標を「研ぎ澄ます」にしてたんですが
スマホアプリでこの言葉を書いた画像を作成し、ロック画面に設定していました。
これも、スマホを取り出すたびに目に入るので、何かあるたびに自分の軌道修正をはかれる感じがしました。
まとめ~自分自身にポジティブな言葉を
ここまでの話をまとめます。
間違ったアファメーションは逆に自分を追い詰めたり、苦しくさせてしまうけど
やり方を間違わなければ私はドンドン自分に対してアファメーションしてほしいって思います。
今から4年前の今頃、ちょうどコロナで緊急事態宣言が出たりしてた頃だと思います。
決まっていた仕事が全て白紙になり、来月もそれ以降もどうなるか分からない。
毎日とにかく不安との闘いでした。
その間本当に色んな人に支えられたけど、やっぱり最後は自分で自分のことを信じられるかだと思うんですよね。
仕事がなかった期間は、オンラインが苦手な人たちにZoomやteamsの使い方をレクチャーしたり、めんどくさそうなことは何でもお手伝いしたりしていました。
不安だったけど、辛かったけど、きっと数年後
“「コロナのおかげで今がある」と言える日が絶対に来る。”
そうやってアファメーションしながら毎日を過ごしていて、それが自分自身の心の拠り所のようになっていました。
そして、あくまで私は、だけど、
緊急事態宣言から4年後の今、「コロナのおかげで今がある」と胸を張って言えます。
それは、ライブ配信で出会ったリスナーの皆さん、
SNSで知り合ったフォロワーの皆さん、
電話相談の仕事でご縁のあったカウンセラーの先輩方。
そしてキャリコンの資格。
他にもたくさんありますが、どれもコロナがなければ出会うことも勉強することもなかったと思います。
特にライブ配信は4年続けて、臨機応変に対応する力が相当鍛えられました。
自分で自分を信じないで、誰が自分を信じてくれる?
私はそう思うんです。
どうか自分にポジティブな言葉をかけてあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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