スピリチュアルレスキュー（詩）

どうして何も言わないの
落ち窪んだ二重まぶた
ひりひり痛みありそうだ
熟れきったその赤み
まるで頬を染めたよう

都合のいいよう考えて
突き飛ばして転がった
自分勝手　擦りむいて
疲れ切ってしゃがみこむ

そうするとさ　気づくんだ
谷底に光差すように
全てが変わっていって
育ちきったその想い

何の言葉もなく始まったこの関係を
いつでも終わるものだと思っていたよ
だけど連絡なく終わってくこの恐怖より
どうして勝るものがあるんだろう

「見た目で選ぶわけじゃない」
しみついた常套句
駆使して君の気を引いて
振り向かすその勇気
今は何も残ってない

汚い言葉を飼い慣らし
腐りきったその胸中
君にも光が見えないか
澄みきった目の前の
空に虹が叶うんだ

いつか君が歌ったのは
そういった意味　内容の
前向きなフレーズかなあ
覚えても消えていって

僕もそんな風になりたいな　なれるかなって
何だか信じていればなれそうだった
君といるとき思ってたあの時間より
大事な気持ちなんてないんだろう

憧れて背伸びして届かなくて
そのはずが届いてしまっていて
君がいれば何でもできるなんて
そんなことも言えそうだよ

何の理由もなく始まったこのやり取りを
続けていられるのが嬉しかったよ
だから言うからさ　繋がりの本当の意味
どうして今までは言えなかったの

何の言葉もなく始まったこの関係を
いつでも終わるものだと思っていたよ
だけど連絡なく終わってくこの恐怖より
今なら勝るものがあるんだろう

君なら勝てるものがあるんだろう

いつだったか歌詞サイトに投稿するつもりで作った詩のようなもの。今見たら５年前の作品でびっくりした。この頃いろいろ作っていた思い出。

ちなみに「スピリチュアルレスキュー」というのはオーラソーマというカラーセラピーの手法で使う瓶の名前。何種類もの瓶から選んだ色の組み合わせで心理を読むらしい。澄んだ青と黒のコントラストがすごく綺麗。

拙い出来のものではありますが、少しでも楽しんで頂けたら。