「小説&映画」の2層レビューを無双したい

　この前ふと、「小説の出版という夢が叶わなかったとき、その後自分は何をしよう？」と考えてみた。いや、正式に言うと、叶わなかったときではなく諦めたとき、か。

別に、弱気になっていたわけではない。私の夢は年齢制限がない故、諦めさえしなければずっと追い続けることができる。転ぶたびに立ち上がる覚悟くらい、もうできている。

ただ、私はいざというときのために、いくつか選択肢を持っておきたいのだ。それは、悪く言えば保身でもあるが、見方を変えると希望にもなるだろう。

だから考えた。「小説家、やーめた」となったとき、私は何をしよう？と。
まず、「書くこと」は続けていたい。あとどんな形であっても「物語」にはずっと携わっていたい。
それならやはり、「シナリオライター」だろうか？そう考えた時、いまいちピンとこなかった。シナリオライターは大好きだし、まだまだ続けるつもりでいる。だけど‟小説出版を諦める→シナリオライターを続ける”といった構図が、どうも自分のなかでしっくりこなかったのだ。私のことだから、シナリオライターを続けるという選択をしたとき、小説も細々と書き続けていそうな気がする。

その時、だ。この前何気なくやってみて、ものすごくわくわくしたことを思い出した。

この週の火曜日。前に小説で読んだことのある作品をNetflix（映画）で観て、そのレビューというか、感想を書くということをした。長くなりそうだったため、だいぶ端的に書いたけれど、本当はこの時もっと詳しく書きたかった。

「小説はこうだったけれど、映画はこうだったよ！」とか、「この俳優さんのここが原作と同じで、すごくいい味を出していたよ！」とか。
小説と映画、両方を見たことで、もう語りつくせばキリがないほど心の中では思いが溢れだしていたのだ。

思えば、前にもそんなことがあった。それは敬愛する作家、朝井リョウさん原作の「正欲」を映画館に観に行ったとき。

小説を読んだのが結構前だったこともあり、そこまで詳しく書くことはできなかったけれど、この時も確かすごく楽しみながら感想を綴っている自分がいた。

それで、思った。
小説で読んだ作品を映画でも観て、感想を書くのって面白いな、と。

それにブックレビューや映画レビューはたくさんあるけれど、「小説&映画レビュー」の2層はあまりないんじゃないかとも思った。今は何が仕事に繋がるか分からない世の中だ。こうして細々と続けているnoteだって、いつか誰かの目に留まって、何らかの仕事に繋がるかもしれない（ポジティブ）。そのなかでも、「レビュー」というものは仕事に繋がりやすいだろう。それだけでも、やってみる価値はある。

加えて、映画の知識を持っているだけで、人とのコミュニケーションも円滑になるものだとも感じた。この前、職場で大好きな女医さんと映画の話をしたのだが、その時間がとても楽しかったのだ。映画の話は年代や性別関係なく、誰とでも場が弾むものらしい。
映画の知識があるって、とてもいい。

他にも、「小説＆映画レビュー」をやることで得られるメリットは、パッと思いつくだけでたくさんある。

・自ずと小説を読むことで、言語や表現の幅が広がるため、小説の執筆に役立つ
・自ずと映画を観ることで、感性が高まる
・小説→映画の順で取り入れることで、シナリオ（文章）が動画（映像）になったときの想像力を高められる
・note週1、100投稿を終えても、書くことを続けられる
・感想を綴ることで、気持ちを言葉にする練習になる
・映画を観ることで、新たな推しができるかもしれない
・単純に、ストーリー制作の勉強になる
・インドアを満喫できる(Netflixがあるから)
・映画の感想を他人にも話せるようになることで、コミュニケーションの幅が広がる
・夢破れたときも、「ストーリー」や「執筆」に関わる自分でいられる

反対に、デメリットをあげるとするとやはり「時間がかかること」だろうか。
私は恐らく、他人より本を読むスピードが遅い。それに映画だって、1本観るのに2時間弱の時間を要する。故に、コンスタントにレビューを書ける訳ではないだろう。

だけどやっぱり、私はメリットやデメリットを考える以前に、「やりたい」と思ったことに忠実でいられる自分で在りたい。「時間がない！」と愚痴る以前に、限りある時間を心地よく使える人間でありたい。
メリットデメリットタイパコスパなんて、自分の心の持ちようでいくらだって良いものに変えていけるはずだ。横文字酒落臭え。

ということで、いつから始めるかは未定だが、「小説＆映画レビュー」をこれからぼちぼち書いていきたいと思う。そして、ぼちぼちとマガジンにまとめていきたい。
「物語」の魅力を、私なりの言葉で存分に語っていこう。

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