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いや楽太郎の精神力エグいてww

三遊亭圓楽が復帰したニュースを見ました。

実はメディアへの復帰は冠番組のラジオだったと同時に知りました。番組名は三遊亭円楽のおたよりください。

以降の話が長くなってしまったので後でももう一度書きたい結論を先に書くと、ぼくは楽太郎が落語をする能力を取り戻せていないとは思わない。70代の人ならこのような話し方を普通にするし、聞き取れる。もっと現場というリハビリをしたらもっと別の味が出てくるんじゃないか?と非常にポジティブに、肯定的に捉えています。

代役・アシスタントの弟子

さらにそのラジオは自身が脳梗塞で倒れてから、元弟子の伊集院光に代わりに任せていたというのだから2倍驚かされた。この事実から現在の師弟仲は抜群に良い(確か最近一門のイベントに出たことをあちこちオードリーで話していたし、楽太郎の元を去ったことをテレビで笑いながら話せるぐらいには一門との関係も良いことがわかる)わけですが、確かにかつて三遊亭楽太郎の弟子だったことがある人の中でメディアに出ている頻度が高いのが伊集院だったとしても、冠番組を任すのは三遊亭の名を冠した人とかになってもおかしくないのにな、とぼくは思ったためオファーがすんなり伊集院に行ったことに驚き、また感動することになった。

そのような軋轢を全部覆せるラジオパーソナリティとしてのパーソナリティを伊集院が持ち合わせていることは伊集院のラジオを聴いたことがある人ならわかるとは思いますが、落語の業界には素人には想像できないありとあらゆるしがらみがありそうだと思ってしまう。

昔の伊集院なら、三遊亭楽太郎の名を冠した番組の代役なんて務まるわけがないと自己評価……といいますか、まず声がかからないだろうと踏むように思える。楽太郎との関係も、誰も聴いていない時間だからこそ話せる自分の深夜ラジオで軽くいなすぐらいで、メジャーなメディアに出演した時には多分三遊亭一門の話で場を取り繕う=つまり飯の種にすることは自分の中でタブーにさえしていたように思える。

そのストイックさが一門から抜けた後の落語会への参加を実現したのかも知れないし、この冠番組を務める根拠になったのかも知れない。

ともあれ、伊集院は楽太郎が復帰してからも番組を退かず、楽太郎のアシスタントとして残ることになった。上記のようなかつて伊集院により話された三遊亭との付き合い方を知っていた者としては恐ろしいほどの感慨に包まれた。

もう二人ではあらゆるメディアにおいて、共に立つことはないだろうと思われていた。しかしながら他に誰を挟むことがなくたった二人でラジオを運営している。それも伊集院が得意分野となるほど長く親しんできたラジオというメディアで。こちらについてはラジオの感想含めまた次回以降に。

復帰

ただ考え方に依っては……新型ヴァルナウイルスが殺傷力と引き換えに感染力や基礎疾患ある人、65歳ぐらいを対象に進化し始めた中で命が危険にさらされる重体から復帰したとてつもない精神力を持っているように思える。

また同時に、ぼくは落語が職の業である人々の精神状態についても思いを馳せる。

落語を長い間続けていれば、それはいわゆる人間国宝とかに選ばれるような何か金属なり木なり何でもいいんですが、とてつもない品目を創れる人みたいな扱いになる。

でもそれって、

「わー頑張ったかいがあったね、こんなすごい賞が貰えれば思い残すことはないね」

と周りの人たちは思うかも知れませんが、本人にとっては

「これほどの褒章をやったんだから、この褒章の程度を下らない品質の物品をこれからも造り提供し続けますよね???」

という悪魔の薄ら笑いみたいな刃物を喉元に突きつけられた感覚を抱くも同然であるように思える。

これからリリースするものすべて、有形であれ無形であれ品質が落とせない。ということはつまり、自分に対する市場の事前期待値がガン上がりし続けることを意味します。

続きは明日。


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