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メッセージアプリに知的財産を人質に取られる時代をいかにして生き抜くべきか

これは端的に言うとSlackとかチャトワがフリープランに対して過去(30~180日とか各社振れ幅)の書き込みや写植を一切閲覧させないという売り方をしていることを指します。

いわゆるビジネスチャットツールでは文字で色々と大事なやり取りをする。それらがたまり溜まっていき、例えば一年間ぐらい過ぎたあと見返してみましょう。すると割とめっちゃ俺って試行錯誤してなにかどでかいビジネスをしようとしてんやな、みたいなことがわかります。

でもそれができなくなってしまった。自分で自分の創ったはずの投稿群、知的アイデアが一方的に取り上げられてしまった。搾取されてしまった。

つまり自分の書き込みなのに閲覧制限がかかるわけです。ひとつき経過したら、三ヶ月経過したらみたいにもう二度と見れなくなってしまうんですね。

これはいささかマーケティングの中でも恥ずべきダークパターンなのではないでしょうか。だってビジネスチャットツールとして遣っているのであればそれなりに重要な資料とかを共有したりしますよね。つまりメッセージアプリを簡易的なクラウドストレージとして利用できるはずでした、元来は。

メッセージアプリ各社はそれをアドバンテージといいますか安易な顧客獲得、あるいはコンバージョン指標みたいに悪用し始めた。悪用とかあまり言わないほうがいいのかもしれないけど、ビジネスチャットツールとして無心で遣っていた人たちにめっちゃちっせー「何月何日からお前の書き込み数カ月分は金払わんと見せへんでw」状態にするという予告をだしたところでそんなもんは優良誤認でしかないように思える。

特にビジネスチャットツールとして遣っていないぼくがこんなこと思うんだから、ガチ目にビジネス利用していた、重めの大事めのファイルとかもガンガン共有していた企業の人たち特にベンチャーとかにとっては訴訟程度には発展しうる不便を食らっててもおかしくないんじゃないかと思える。

ビジネスチャットツール提供側企業からすれば「ただで遣わせてやってる。こっちがサーバを負担して貴様らタダ乗り野郎どものくそくだらねえファイルを全部保管してやってる。今までただで遣わせてやったんだから、取り返したければ1000円ぐらい出しやがれ」みたいな地獄の門番みたいな搾取方法を堂々とし始めた。逆にそこまで追い詰められているのか?と思わされるほどだ。

このままではサブスクサービスに自分たちの知的財産が搾取され続けることになる時代が来るんじゃないかと思えてしまう。そしてITベンダーの金策方法がサブスクに移行したくて仕方ない感じになっている現状を虚しく思う。

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