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もしブラッド・ピットが逆異世界転生させられたら(お感想)

ヘッダ画像をお借りしています。題にはブラッド・ピットの名前を使いましたがこの物語の主役はアンソニー・ホプキンスだったと言えるでしょう。

その物語とはジョー・ブラックをよろしくであり、この映画の説明とかあらすじを説明する上ではどうもブラッド・ピットに主軸が置かれている気がするのだが、ぼくにはそうは思えなかったため序文の通りの感想を抱くことになりました。

ぼくはこのタイトルを知ってはいたものの、これほどまでに内容を知らなくて良かったと思ったことはなかった。つまり知らなかったからこそ激烈に話が楽しめたことを示しており、映画に対するぼくなりの賛辞と受け取ってもらえれば嬉しいです。

この先ではこの映画の内容のばらすばらさないに何の考慮もない記述が始まりますが、まずこの映画がもろファンタジーだということに驚かされた。

このnoteの題名の通り、ブラッド・ピットは人間の理(ことわり)が通用しない世界から来た存在であり、ブラッド・ピットの形をしているだけで人間ではない。つまり人間の知らない世界から異世界転生してきたと表現することができるでしょう。

最もこの映画は1998年につくられたそうで、その頃にはもちろん異世界転生なんてジャンルは確立されていなかった。単体としてはもちろん無数にあったでしょうが、現代視点で考えると「まさか死神のオレが異世界転生して下賎な生き物の世界に来てしまったあげく、一般の女と恋に落ちちゃうなんて~~???」という題名になることは間違いない。

こんな題名になってしまわない98年に公開されていて本当に良かった。異世界転生というジャンルをアニメでなく映画で、ブラッド・ピットやアンソニー・ホプキンスが演じるなんて驚かされることばかりですね。

もっともぼくはブラッド・ピット自体にはそこまでの価値を感じてはおらず、どちらかといえばアンソニー・ホプキンスが異世界転生ジャンルに躍り出てきたという文面にこそ爆笑を感じる。実際この映画の中身はそのような感じです。

またアンソニー・ホプキンスの雰囲気がプロで惹かれてしまう。以前シャッター・アイランドばりに一人称視点に何の信用もできないことがシャッター・アイランドではエンターテインメントに昇華されたけど、殊その映画においてはただただ恐ろしいだけでしかないという感想を抱いた、同じくアンソニー・ホプキンスが主演のファーザーという映画がありました。

その時は、アンソニー・ホプキンスの演技がどうというよりはいずれ俺たちもこうなっちまってもおかしかない、周りの人がこうなってもおかしくねえという感想を抱くにとどまり、演技を面白がることなんてできなかった。

でもファーザーに比べて20年ぐらい前のアンソニー・ホプキンスがジョー・ブラックをよろしくでは観れたこともあり、まるでマフィアのボスのような立ち振る舞いがぼくの目には完璧に映った。実際には何らかの大企業の社長だった。

98年に造られたと感じない理由、他におもろかった理由はまだまだあるのでまた続きを書きたい。おやすみなさい。

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