見出し画像

WASPも悩むファミリーか独身か/日本はすでに独身世帯が家族を上回っていた

結婚、出産に関する記事を連投していますが、まだまだいきたいと思います。

20代前半の頃一緒に羽目を外したアメリカ人の友人がいます。そんな彼から突然FBでメッセージが届きました。

「7年前の今日俺たちマイアミにいたってFBが知らせてきたよ。時間が経つのはあっという間だね」と。

彼はサンフランシスコ在住のコピーライターで、一緒に遊んでいた当時はまだ真新しかった(私にとっては)フリーランサーでした。誰もが知っている企業の広告などを担当していて20代にしては結構活躍していたと思います。

そんな彼が突然「みんなが結婚 or 子供を持っちゃって、どうすべきか悩んでいるんだ」と、私にするには不適切じゃないかと思われる相談をしてきたのです。

「気ままなシングルライフをエンジョイしてるかと思っていたのにどうしたの?」と彼の気持ちを色々聞いていくと、パートナーと一緒に暮らすのはありだけど、子供は欲しくないし、結婚はする必要ないと感じている。だけど友達は結婚して子供を持ったりしているので焦っていると。周囲と生活が変わっていくことに悩んでいるようでした。

ワスプの男性が女子会トークのような話題を切り出すもんだから、正直かなり驚きました。若い頃から一人で仕事もしていたので、意思をはっきり持っているタイプかと思っていたからです。

なぜ独身 or 既婚 or ファミリーかで悩むのか

アメリカでは2044年までに非ヒスパニック系の白人が人口に占める割合は50%を割るそうです。白人の人口は減っており、親の世代に比べて結婚しない、子供を持たないというのは日本と同様に起きている現象といえるでしょう。

彼自身も白人男子の婚姻率100%、子持ち世帯90%以上なら「子供は欲しくないし、結婚はする必要ないと感じている」の主張は難しいかもしれません。でも現代ではみんなが結婚していて、子供がいるように見えても、実はそうでない友人もいっぱいいるはず・・・。

国立社会保障・人口問題研究所の日本の世帯数の将来推計によると、2020年の時点で単身世帯は35.7%、夫婦のみは20.5%、夫婦と子供は26.1%、ひとり親と子供は9.3%です。

このデータを見ると、夫婦の間に子供がいる、いわゆるファミリーというのは全体の1/4にしかいないということがわかります。思ったより少ないですよね? 2030年には夫婦と子供は24.5%となっていますが、コロナ不安でもう少し数値は低くなるかもしれません。

私個人としては、シングルファザー、マザー一人親世帯の数値の高さに驚きました。それだけ離婚も増えているということなのでしょうか……。

ファミリーはもはやスタンダードじゃなかった

両親がいて子供がいて、というファミリーがスタンダードだとばかり思っていましたが、すでにそうではなかったんですね。ちなみに1995年の数値を見ると、単身の割合は25.6%、夫婦と子供は34.2%で、ここの数字が現在と比べてちょうど入れ替わっているように見えます(2020年単身世帯は35.7%、夫婦と子供は26.1%)。

もちろん年齢にもよると思いますが、例えばアラサーで同級生の10人を抽出して平均すると、独身は4人、既婚子なしが2人、既婚子持ちが2〜3人、シングルファザー、マザーが1人ということになりますね。

これはアメリカの白人男性のデータではないのでなんとも言えませんが、彼を囲む数字も似たりよったりじゃないかと予測します。親友は結婚して子供がいるかもしれませんが、たまに飲みにいく友達はみんなシングルとかありそうな話です。

ただ昔アメリカ人(彼ではない)と付き合っていた経験上、彼らにとって家族というのは家族を重要視する(キリスト教の影響?)文化がある気がするので、ファミリーがいて当たり前という考えは日本よりも強いかもしれません。

2020年の単身世帯は35.7%、夫婦のみは20.5%、夫婦と子供は26.1%、ひとり親と子供は9.3%

この数値は私もかなり驚きでした。家族がいる人はSNS上でも家族の投稿をしたりするのでそれがスタンダード見えますが、確かにFacebookには独身者もたくさんいれば、シンパパもシンママもいます。

次に彼から連絡が来た時には、そちらの数字はどうなってる?と聞いてみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?