資本主義的幸せの限界を感じて「合計100時間、12日間のヴィパッサナー瞑想修行」 を体験してきた話し
ヴィパサナー瞑想なるものを体験してきました。今までの人生でTOP2に入る体験が出来て凄くハッピーな気分です。
(注釈:自分はなんの宗教にも属してませんし、宗教に勧誘をしたいわけでもありません、純粋に今回の瞑想体験を通じて、感じた事を記事にしてます。)
12日間のヴィパサナー瞑想修行とは?
ヴィパサナー瞑想とは、ブッダが悟りを開いたとされている、インドの伝統的な瞑想法の一つです。ヴィパサナーとは「物事をあるがままにみる」という意味であり、客観的に自分や世界を見る力を育むため、コース参加者は10日間(オリエンテーションも含めると12日間)、外界とのコミュニケーションを一切断ち、自分の意識のみに集中します。外界とのコミュニケーションを一切断つとはどういう状態か?というと、スマホの没収はもちろんのこと、人との会話も100%禁止、触れることも目を合わすことすら許されません。ありとあらゆる書物もメモも禁止。食事も野菜、果物、米のみ。もちろんお酒、タバコ、性的な行為も一切禁止!禁止禁止禁止!!禁止!全部絶対ダメよ、ダメダメ!参加者は出家した僧侶がする生活を10日間体験することになります。
完全に未体験ゾーンです。
毎朝起きたら必ずスマホをチェックしジュースを飲む、情報&糖質ジャンキーな自分にとっては、この上ない厳しい制限のなかで瞑想修行が行われます。
ちなみにこちらがタイムスケジュールです。
朝4時起床とかもはや夜ですし、ご飯も2食のみです。その後、17時に少々の果物をたべたら次の日の朝6時30までは何も食べれません。これが規則正しい健康的な生活なのかなんなのか、判断できないレベルの朝の早さと食事の少なさです。
この僧侶的には最高にクールなスケジュールで一日10時間以上の瞑想修行が10日間続きます。
ちなみに、この施設、世界中に150ヶ所以上存在し、全て寄付とボランティアによって運営されています。無料で参加可能です。凄いですよね。
ちなみにヴィパサナー瞑想は宗教ではありません。輪廻転生とか一部、ちょっとぶっ飛んだ説明もありますが、賛同できない事は無視してください。あくまで自分の心と体の仕組みを理解し、「生きる技」を習得するための、瞑想修行です。
なぜ参加したのか?
今回参加しようと思ったのは、確認したい事が4つあった+好奇心からです。
1. 世の中に対する違和感?
色々な経験をする中で、「今の人類の価値観や精神状態では、世界を存続できないよなぁ。」とフワッと感じてました。仕事柄、国内やシリコンバレーのベンチャーの人たちと関わる事が多いのですが、ほとんどの人が成長や承認欲求に支配されており(私もその一人?)、決して幸せとは言えない人が多い印象でした。その違和感の正体を深いレベルで理解したかったからです。シリコンバレーの成長志向への違和感についての詳細は、私の過去ブログをご覧ください。
2. 自分の内面を調べる
コインチェックで創業期〜売却まで働いたりと色々してきましたが、ここ半年ほどはほぼニートみたいな生活をしながら、旅行いったり、投資したり、フリーランスとして手伝ったりと色々体験してます。そんな中で、自分がやるべき事がぼんやりと見えて来た感じです。そのぼんやりしたイメージの解像度を上げるために、自分の無意識と繋がりたいとおもったからです。
3. 悟りを体験する
哲学、宗教、人類史、歴史、心理学にドハマりし、ここ1年ほど本を読み漁ってました。禅を西洋に広めた鈴木大拙氏の資料館を見にいくために金沢に行ったり、哲学と宗教全史、Origin Story: A Big History of Everything、21世紀の歴史を読んだり、渋沢栄一さんについて調べたり、 オリエンタルラジオ中田さんのYoutube大学みたり・・・広く浅く勉強してました。そんな中で、ブッタが悟りに至った過程が他の哲学者のそれとは異なってました。頭と口先で理屈っぽく世の中を観察するのではなく、内面にある意識や感覚の仕組みを、実験と検証を繰り返す事で解明し、悟りに至ったらしいです。その過程で現代科学が発見するよりも前に、体は粒子と波動で出来てる事を感覚的に気づいています。実践的で論理的!凄い!自分も体験したい!と思い参加しました。
4. この世は仮想現実?
イーロン・マスクの仮説です。ソード・アートオンラインを見たり、マトリックスみたり、ゲーム🎮をしたりしていると、「この世は仮想現実って全然ありえるよなぁ。」と結構ガチ目に感じてました。さらに、自分を別の第三者的な目線👁でみてるもう一人の自分みたいなものをフワッと居るのをいつも感じていました。ここら辺の感覚を、自分の意識や無意識といった内面をしっかり感じれれば、世界は仮想現実であるという事を頭ではなく体で感じれるのでは?と思ったためです。
ブッダの教え:意識・心・身体の仕組み
ヴィパサナー瞑想は、心と身体をコントロールする方法を、瞑想を通して教えてくれます。
ヴィパサナー瞑想ではこの理論のもと、体で起こる感覚を徹底的に観察します。最初の4日間は意識と無意識の架け橋である呼吸を観察。呼吸は意識的にコントロールできる上、考えなくても無意識的にしてしまうものだから、意識と無意識を繋ぐステップとして重要だそう。そして残りの6日間で身体にある感覚を頭のテッペンから足のつま先まで一つも見落とすことなく観察します。1日10時間以上これを続けます。目を閉じている😴、か、半目😑の、状態が10日続きます🧘♂️
心体が密接に繋がってるってどういう事?
例えば失恋をした時、身体中が重くなったり、体内がウズウズする感覚が全身に走った経験ありませんか?その結果、意識的に嫌な気持ち(嫌悪😩)を忘れようと仕事に没頭し、達成感(渇望🤩)を得る事で恋人を忘れようとする人もいるでしょう。このように人は心体からのインプットをもとに、意識や無意識が反応し行動を起こしています。
ヴィパサナー瞑想は、渇望や嫌悪という感情や感覚、そして自分の命でさえも、体の感覚を通じて、客観的に観察する訓練をします。「神レベルの客観的視点👁」を習得するための修行法です。
本当に悟りを開いたら、「タワマンでワイン片手に生ハム食べたい!」(渇望🤩)、「あの上司うざみざわ!」(嫌悪😩)、そして最終的には・・・「息をしたい!」(渇望🤩)といった感情すらも客観的にみれてしまいます。息をしないという判断が客観的に見て人として正しければ、息を止めて死んでも良いと。
一見、個人の幸せよりも全体の幸せを最適化する、社会主義ぽい感じもします。・・・が、違うのは心の在り方です。盲目的にヒトラーの様な独裁者や国の権力者を信じません。恐怖やご褒美に支配される訳でもありません。あくまで、客観的に世界や自分を観るスキルを習得するための修行です。
他にも「人として正しく生きる」、「嘘をつかない」、「知識よりも経験が大事」、などの教えもありましたが、ここでは内面の構造に関する事だけをまとめました。(記憶を頼りに書いているので、内容に誤差があるかもしれません。)
「心」、「意識」、 「無意識」が繋がる瞬間
この瞑想修行をした結果、私は今までの人生で感じたことのない感覚を味わう事が出来ました。
まず、”シーン”とした静けさの中、一日中瞑想しかしないので、五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)からのインプットがほとんど断絶されます。すると不思議なことに、現実、過去、夢、妄想の区別がつきづらくなります。その中で夢や妄想、そして意識と無意識の仕組みを、メンタリストDaigo氏の心理学に関する学術的な解説を聞く知識レベルの理解ではなく、本当に自分が経験した知恵レベルで理解する事が出来ました。
瞑想中、内面で起こっているイメージや感覚がまるで今この瞬間に起こっているかの様に感じるほどに鮮明な時が何度かありました。その時に、喋った言葉や感じた感情、人の顔や香り、色などが鮮明に蘇りました。まるで、タイムマシーンで過去に戻って幼少の頃の自分と対話してるような感覚です。未来への妄想にしても、自分のやりたいと思ってた事が、まるで既に起こった事かのように内面で情景が鮮明に写し出されました。寝てる間に見た夢レベルではなく、現実で経験したレベルの感覚です。映画ジョーカーで主人公が見ていた妄想の様な世界です。心、意識、無意識が繋がるとこうなるのかと感動しました。
そうやって、内面を深堀りしていくと、ま〜色んな感情に出会います。「お菓子食べたい」「ビットコイン今いくらだ?」「足痛いなぁ」「5歳の時のお留守番めっちゃ寂しかったなぁ」「親父、死ぬほど怖かったなぁ」など、嫌な感情も、気持ちの良い感情も、色々です。そして、その出てきた感情を軸に今〜過去を遡る形で記憶が蘇りました。今〜社会人〜大学〜高校〜中学〜小学校〜幼稚園、、、
私の場合は所々空白はあるものの、生まれた瞬間、助産師に取り上げられた時の記憶が蘇り驚きました。その瞬間、悲しくもないのに涙があふれました😭。本当、人間の内面は謎が多いです。
心のデフラグ
この様に内面の旅をしてると、不思議な事に体と心が軽くなっていきます。今まで奥に隠れていた感情(感動やトラウマなど)が表面に現れて、浄化される感じです。無意識のうちに人は嫌な感覚を気持ちの良い感覚で誤魔化しているのだなと。アルコールを飲んだりして一時的に嫌な感情を忘れたとしても、無意識は嫌な感情を覚えているのだなと。それが蓄積される事で心は汚れていくのだなと実感しました。
死ぬ前にもう一度、心のデフラグをしに行きたいなと思いました。
全ての事柄は因果関係
自分の過去を旅行していると、どのように今の自分の性格や人格が出来上がったのか、深く理解できます。
と、今の自分と過去の自分を、客観的に照らし合わせる事で身をもって実感しました。例えば私の場合、日本と最新のテクノロジーが凄い好きです。なぜこんなに好きなのか今まで謎でした。が、瞑想してたら、8歳ぐらいの時に旅行で日本を訪れた際、メロディを奏でる小さな携帯電話を見て、心から感動したのを思い出しました。当時アメリカの携帯はデカく、ただの持ち運べる電話でした。「日本めっちゃ進んでる。アメリカめっちゃ遅い。」と、幼い頃に無意識レベルで叩き込まれたのだと思います。
たとえ今覚えていなくても、一番最初の感覚や負った傷がその人の行動指標や性格になってるんだなぁ。と感覚レベルでの発見がありました。
私利私欲と嫌悪で溢れた現代社会
この世は自分を満たすための欲望で溢れているなと深いレベルで実感した12日間でもありました。自分の内部で起こる感情や感覚の移り変わりを客観的に観察する事で、外の世界をも客観的に見る力が養われました。
オシャレな服、コンビニ並ぶ美味しいスイーツ、必要以上にデカい家、アルコール。これら全て、あってもなくても良いものです。しかし、世に溢れているため、人の渇望を刺激します。本質的にはいらないものを永遠に欲しがり永遠に満たされない無限ループ、「渇望で溢れた社会🤩」の出来上がりです。
物質的なものへの欲求だけではなく、承認欲求も渇望です。親に褒められたい、みんなに凄いと言われたい、成果を称賛して欲しい。これら渇望を元にほとんどの人は活動していると思います。
また、一見、渇望とは無縁に見える人たちも、本質的には自分の渇望を満たすためにやってる事もありえます。世界を良くしたい起業家、寄付をする資産家、歴史を動かす革命家。こう言う人たちは「世界中の人を豊かしたい。」と言った崇高なビジョンを掲げている事が多いでしょう。もし本当に心の底からそれを想い実行しているのであれば、それは悟りからくる本当の愛の感覚です。しかし、少しでも自我がある場合それは自分の渇望を満たすための言い訳でしかないかもしれません。心の奥底では、世界から認めてもらいたいと思ってるだけなのではないでしょうか?
現状ではまだ人類の95%以上が自分の渇望を満たすために生きているのだと思います。しかし、今後は悟りに近い愛の感覚を持つ人が増えると私は瞑想修行を通じて感じました。人類の意識が進化を迎える変革期の真最中なのだと感じてます。
先進国で今起こっている精神的トレンド
世界中の先進国の人々の動向を観察していると、悟りに近い感覚を持っている人、もしくは持ちたいと思う精神的に疲れた人が増えていると感じる事が多々あります。思いつくままに例を11個出します。
1. 良い行いを支持する米国のミレニアム層
利便性だけではなく、社会的意義のある事業を支持する若者が増えてます。サンフランシスコで20代の女性とチームを組んだとき、「あんな差別的な社長が運営する、Uberは絶対使わない。私はLyft。」と言ってたのが印象的でした。その他にもSweetgreenというサラダ屋さんを環境と体に優しいと言う理由で支持してました。
2. 米国のトップスクール卒業生はお酒を断った
彼らと話しているとお酒を飲まなくなっている人が増えてます。体に悪く、生産性が落ちるからと。欲望を抑え、良い事をする方面にシフトしてると感じます。ノンアルコールバーなる場所も増えています。
3. 起業家たちの新しい哲学、DOING GOOD BETTER<効果的な利他主義>
米国の起業家を中心に広まっている、考え方です。ビル&メリンダ・ゲイツ財団も指示している思想で、本当の意味で人々の役に立つための行動指標が示されています。「どうすればできるかぎりのよいことができるか?」と考える人こそ、一読する価値がある書籍です。
4. 利他主義がテーマの奇祭バーニングマン
GIVE&GIVE&GIVEの精神で参加者全員が一体になり、作り上げるフェスです。詳細は過去ブログをご覧ください。
5. ミニマリストやコンマリの流行
"Spark Joy"でお馴染みのコンマリさんが米国で大流行。物を増やすのが大好きなアメリカ国民達が、余計な物を減らし、身も心も軽くしようと意識が変わっています。
6. 瞑想アプリCalmがユニコーンに
胡散臭いと言われていた瞑想アプリが、今やユニコーン(時価総額1000億円企業)です。トランステックとも呼ばれています。
7. AppleもGoogleも推奨するデジタルデトックス
通知の多さに悩まされるユーザーのため、スマホの利用制限機能がデフォルトで付きました。人々は「今この習慣を生きる」事の大切さに気付き始めています。私も瞑想後、この機能を初めて活用しました。かなり細かく設定できます。
8. Search Inside Yourself - Googleのマインドフルネス実践法
Googleが心を整える手法「マインドフルネス」を、科学にもとづき、日々実践しやすい形に。今回のヴィパサナー瞑想と似てる部分が多々あります。
9. SDGsを意識するベンチャーキャピタル達
投資家も事業に社会的意義を求めます。利益の追求だけではなく、世の中の重大な課題の解決も重視しています。
10. 癒しを求める「サウナー」
心身ともにスッキリして、精神的なストレスが吹っ飛ぶ気がします。サウナ最高です。
11. コーチングで思考がスッキリ(思考と心のお医者さん)
体験するとわかりますが、心と思考が整理され軽くなります。
人々の価値観の変化
歴史を振り返ると、似た様なトレンドは、帝国主義的な成長思想とヒッピームーブメントの様なメローな思想を行ったり来たりしながら、らせん階段の様に循環しながら繰り返されています。最近になってまた、先進国の人々を筆頭に、人類は渇望にはキリがない事に無意識的に気づき、心も体も疲れてきているなと世界のトレンドを観察すると感じます。
意識3.0:心の進化が求められる時代
世界は加速度的に変化しています。社会システムや古い習慣をテクノロジーで再構築するだけではなく、人の意識も激しい変化に合わせて進化しなければ本当の意味で世界を救えないのだと思います。世界や社会の枠組み、そして「自分を客観的に見る力」が今まで以上に大事になる時代です。
今までの様に、「これもあれも欲しい」、「成長して褒められたい」、「辛い思いはしたくない」と言う感覚に囚われて、ただ反応するだけでは人類全体にとって良い判断は出来ない。それらの私利私欲や嫌悪を客観的に観察し、自分の心体をも世界の駒でしかないと言う神に近い視点も持つ事が大事なのだと思います。
自分の心体で起こる「渇望」や「嫌悪」という「感情」や「感覚」すらも客観的に見れた時、人は心の底から愛を感じ、本当にやりたいと思う事と出会えるのだと瞑想修行通して感じました。
悟りに近い純粋な愛を持った人達
イーロン・マスク、孫正義、ビル・ゲイツ、社会起業家など、原始時代には存在し得なかった人が現代には多数存在します。原始時代や農村時代、大半の人々の世界は自分の家族や小さなコミュニティの枠を超える事はありませんでした。それから何世紀もかけて、国家が出来、社会システムが整備され、インターネットで世界中が繋がった結果、人が接する世界は大きく広がりました。その結果「個と家族」の枠を超えて、「個と人類」規模で世界を見る事が可能になりました。
王族の息子だったゴータマ・シッダッタ(ブッダ)
悟りを開いたブッダが良い例です。彼は王族の息子として生まれたため、家族やコミュニティの枠を超えた問題を意識する事が多かったのではないでしょうか。貧富の差など社会の不条理を意識する事が、当時の民よりも多かったのかもしれません。この世界の不条理の真理を知り、人類を苦しみから解放したいと彼は決意します。そして、全然やらなくてもいいのに全財産を捨て出家し、悟りに至ってます。自分の欲望や家族への愛すらも超えた、人類への愛が原動力としてないと出来ない事です。
人類のために働くイーロン・マスク、孫正義、ビル・ゲイツ
彼ら3人に共通するのは、既に使い切れない程の富を得たにも関わらず、人類のために人の何倍もまだ働いている点です。イーロン・マスク氏は人類の存続のため、持続可能なエネルギーの発明や火星への移住を。孫正義氏は、群戦略を軸に、会社の枠を超えた大きな共同体としてテクノロジーで人類を豊かに。ビル・ゲイツ氏は財団を通じて、貧困国のトイレの再発明など、人類が取り組むべき難しい課題の解決を。彼らの内面で起こっている事を100%知る事は不可能ですが、私利私欲ではない、純粋な愛に基づいた、悟りに近い感覚で働いているのでは?と瞑想修行を通じて感じました。そして、この様な人々が今後さらに増えると感じています。
私が悟りを感じた瞬間
ヴィバサナー瞑想を通じて、自分の微細な渇望と嫌悪に気づき、客観的に物事を観れる様になりました。その結果、1分ほどですが、悟りに近い感覚を体験しました。その瞬間は全ての事柄に感謝の念しかなかったのを覚えています。鼻が痒くても、足が痛くても、過去の辛い経験も、全ての事柄に対して愛と慈しみの感覚が心から湧き上がる感じです。「ありがとう」と言う言葉が心の底から自然にでるのです。自分でこれを書いてて、それってヤバい奴だなと思います。笑 頭おかしい感はありますが、愛ってこの感覚だなと体感できました。何かする時はこの感覚を持って、人と接しよう、行動しようと、無意識レベルで感じれたと思います。その感覚はもう薄まってしまい、本当の悟りには程遠いのですが、客観視レベルが2ぐらいレベルアップした気分です。
忘れていた純粋な愛の感覚
ゴリゴリの資本主義や、承認欲求や批判で溢れるTwitterランドの中に溺れて、忘れていた純粋な気持ちを思い出すきっかけにもなりました。私が初めて起業しようと思ったアイデアは「人の親切心に対して寄付が可能になるプラットフォーム」でした。アジアをリュック一つで旅してた頃、物乞いをする小汚い子供達を見て、この子達がただ物乞いをするのではなく、観光客に親切をする形で資金を集める方法は何かないか?と思ったのがきっかけでした。その後、お金もスキルもない自分は、まずは成功したい思いで、キャリアを積み、全然違うアイデアで起業し失敗。そして、ビットコインの革新性に惹かれて、創業期のコインチェックに入社しました。入社した当初、恵まれない人々に簡単に寄付できる方法にもなりそう。昔考えてたアイデアにも繋がるな、と思っていました。その後、会社が急成長するにつれて、「もっと成功したい」、「もっと価値を提供したい」、「もっと社員を採用したい」、「もっと競合に勝ちたい」、「会社をユニコーンにしたい」、「世界一になりたい」、もっと、もっと、もっと、、、と言うバイブスに共鳴し、純粋な愛の気持ちは忘れていたなぁと、瞑想修行を通じて実感しました。会社と自分の成長のため、内側に眠る純粋な気持ちや違和感は無視して、まるでロボットの様に与えられた課題をこなしていた自分に今は反省しています。
私利私欲と嫌悪に支配されないために
資本主義の中で生きている以上、何かを成し遂げるためには、金銭的な成功を不可欠です。ただ、「世間からの期待」や「日々の戦い」に支配され、世のために何かしたいと言う「純粋な愛の気持ち」を忘れてはいけません。今後、世界はその様な気持ちを持つ会社や個人しか支持しなくなると思います。人を羨ましがったり、批判したりするのではなく、いま一度、自分は純粋な愛を持って行動できているか?と、客観的に内面を観るのに瞑想修行はとても良い場でした。
まとめ(成功よりも大事なコト)
今回の瞑想修行を通じてブッタの悟りという境地の扉が少しだけ開き、悟りの景色をチラ見する事ができました。現代社会ではどうしても「渇望」や「嫌悪」と隣り合わせなため、感情の負のループから抜け出すのは困難です。「渇望」や「嫌悪」に反応している自分にすら気づけません。それでも、人類ひとりひとりが自分の心と体を客観的に観察できた時。心体という魂の入れ物を一つの個体としてしっかりコントロールできた時。そして、一人一人が魂の奥に眠る「純粋な愛や慈悲の気持ち」で世の中に対して行動を起こせた時、世界は間違いなく良い方向へ進むと心の底から感じられた12日間でした。
「今の世の中に疑問や違和感を感じている。」「自分の我が強すぎて真にやりたい事が分からない。」「客観的な判断力を向上したい。」「汚れた自分の心を清らかにしたい」など自分の精神レベルを上げたいと思っている方にこそ、強く参加することをおすすめします。この先人類一人一人が持つべき「思想や意識の感覚」が自己の観察を通じて垣間見れる素敵な空間でした。
少しでも共感した方へ
現代社会に生き辛さを感じてる人が、少しでも楽になれればと思い、瞑想修行での体験をシェアしました。愛を持って書いたつもりですが、自分は悟りを開けていないので、できれば多くの人に読んでもらい、シェアして欲しいと渇望してる自分がいます(笑)
もし少しでも「共感した」「私も瞑想修行してみたい」と思ったらSNSでシェアして頂けると、とっても嬉しいです。
そして、もっと詳しく瞑想修行の体験を聞きたい!って方はお気軽にDMでご連絡ください。瞑想以外のお話し(お仕事、悩み相談、エンジェル投資などなど)も受け付けてます。
Twitter: https://twitter.com/kagayakimann
以上、ここまで読んで下さった皆さま本当にありがとうございました。
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