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〈26.ジェームズブラウンを知らない?〉
僕はニューヨークの高校生たちに「慎吾ママのオハロック」という曲のPVを見せてみた。SMAPの香取慎吾さんが歌ってる曲だった。実はこの曲のPVの中にジェームズブラウンも出てくる。
ジェームズブラウンが出てきた所で教室に歓声が巻き起こった。
「スゲェ!」
予想通りみんな驚いてるみたいだった。と思いきや、ハックくんから意外な発言が出た。
「J-POPのPVに出れるなんてこの黒人すごいね。」
〈22.ニューヨーカー風の軽口〉
「ちょっと寄り道しましょ」
僕たちはニューヨークの高校に行く前にダイアナさんが通っているダンススクールを見せてもらうことになった。
ダイアナさんに従ってニューヨークのストリートを歩いていった。通りに音楽が流れていた。ダイアナさんはその音楽のリズムに乗りながら体を動かして歩き続けた。
「道を歩いてて音楽が流れてたらこうやってリズムを取るのよ」
それにアンジュちゃんが共感した。
「分か
〈21.パワートゥザピープル〉
僕は質問した。
「ねえ、思ったんだけど、ゲットーの人がいくら貧しいって言ったって全くお金がなければ1日も生きていけないよね。少しはお金があるの?」
「少しはお金はあるわ。ゲットーの人の半分ぐらいは生活保護で生きてるわ」
「なんだお金あるんだ。じゃあ安心だね」
アンジュちゃんは安心した。
「でも生活保護があるとそれはそれで大変なの。お金を麻薬に使う人がいたり犯罪の資金源にする人がいたり
〈19.アーユーレディトゥゴートゥブランドニューワールド?〉
僕はその夜、夢を見た。佐賀の田んぼ道を歩きながら悩んでいた。
「日本人と黒人は仲良くできないのかな?」
するとそこにジェームズブラウンが現れ、
「日本人と黒人の相互理解が大切だ」
と言ってすぐ消えた。
次の日、参加者がいなくなったハーバー大学のカフェのカウンターで僕とまほろちゃんとアンジュちゃんはくつろいでいた。これからのことを考える。
「ニューヨークで観光でもしようか? どこ