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見るツールをつくるワークショップ

遅くなりましが、6月末に行なっていた見るツールをつくるWSについての振り返りとなります。

ワークショップの目的

森での見方を意識的に変えたことから感じたことを他者にも共有する手段、また他者はどう感じるかを確かめる手段として、見るツールをつくるWSを企画立案、実施した。

ワークショップの参加者には、木や森を見るための道具をつくって貰った。もっとこうしたい、こうすればいいなど試行錯誤をしながら製作物を自ら使用することで、より主体的に木や森に近づくのではないかという仮説の基、行なった。

持っていったもの

以前私がプロトタイプした視界を狭めるツール、ハサミ、カッター、セロハンテープ、ボンド(使われなかった)、ペン、彫刻刀、段ボール、(アイスの棒のような工作用木材)

流れ

  1. 私が作成した見るツールを試してもらいながら、見方を意識的に変えると、見えていなかったものが見えてくることなどを説明

  2. それを受け、こういう風に見てみたいなを引き出す

  3. すぐに、段ボールを使いプロトタイピングしてもらう

  4. それをもって、森を見てもらう。(今回はちょっとした自然で行なった)

  5. そこで感じたことを元に、またつくる。

  6. 4,5を繰り返す

実際どうだったか

つくるを通した人と人との関係が生まれた。楽しそうにしてくれた。ちょっとした自然に近づくきっかけになった。

つくることにより生まれたコミュニケーション

振り返り

これしたいってなった時に、すぐやろうとなれるようなツール、場づくりが必要。カッターなどを用いて作っていく場合、机などつくる場が必要であり、森の中でつくる場合はどうなるのだろうと思った。つくる場からつくるというのはあるのかもしれない。

また、小脇のちょっとした自然も様々な生き物がいる小さな森ではないかと考えるきっかけとなった。特に都市部に住む人にとっては、森に行く前段階として、ちょっとした自然は有用なのではないかと思う。日常の中にも十分に面白い自然が広がっているのである。

参加者によって、自分では思いつかなかったものが生まれ、つくることの可能性を感じた。また、見え方や見ているところは、個人により全く異なるということを再認識した。

このWSを通して、私は、万人に適した見るためのツールをデザインするよりも、多くの人が自分でつくるための基板づくりや補助になるような事を行っていきたいと考える。

参加者の成果物

いただいたサポ一トは、一休みのコーヒー代に当てさせてもらいます☕