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どうしたら家が居場所になるか、居場所代表が提案する2つのポイント

 「子どもにも親にも第3の居場所が必要」と語るのは、新潟県三条市で活動する「フリースクールヒュッゲ」代表の関口健志さん。ヒュッゲは「その子がその子らしく生きられる居場所」として2019年から活動しています。長年教育にたずさわり、不登校の家族の立場も経験した関口さんに、居場所設立をこころざしたきっかけや居場所に必要なことなど、お話をうかがいました(※写真はフリースクールヒュッゲですごす子どもたちのようす)。

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――関口さんは、どのように不登校やひきこもりの子どもたちと関わるようになったのでしょうか?

 大学卒業後「教育関係の道へ行きたい」という思いがあったので、私は家庭教師や塾講師の仕事に就くことにしたんです。そこで、子どもたちと関わるようになりました。当時、受け持っていた生徒のなかには、いろんな事情で学校へ行けない子が多くいましてね。仕事を通して、さまざまな苦しみを抱える彼らとふれ合ううちに、自然と学校へ行けない子どもたちに「何かしたい」と思うようになりました。また、私には弟が2人いるのですが、1番下の弟が不登校になったり、真ん中の弟がひきこもりになったりと、私自身が不登校・ひきこもりの家族としての経験もあったんです。そのことも不登校に意識を向けるきっかけになりました。

抱えたジレンマ

 家庭教師として働いていた当時は「学校はなんのために行くところなのだろう」とジレンマを感じました。

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