不登校の息子の気持ちが初めてわかった日
不登校でひきこもりの息子。「なんでこんなことに」となげく日々が続いた母・後藤誠子さん。しかし、ふとしたきっかけから、ついに「息子の気持ち初めてわかる日」がやってくるのです。(連載「不登校は幸せへの道」第20回)※写真は後藤誠子さん
* * *
次男との信頼関係を再び築こうともがいていたなか、私自身にも大きな出来事があった。私は新しい仕事を始めて2カ月。仕事をなかなか覚えられず、毎日疲れきっていた。その朝、職場の入り口で私の足はまったく動かなくなった。早く中へ入らなければならない。しかしムリに足を動かそうとするとはげしい動悸が起こり、涙が勝手にあふれてきた。いったい何が起こっているのか。
職場の人たちに抱えられるようにして、地下の小さな部屋に寝かせられた。涙と動悸はすこしずつおさまってきた。突然、ものすごい恥ずかしさがおそってきた。
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