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<忘れ物企画>怪物OBと行く!ドタバタ四国旅行記【徳島県・香川県】

こんにちは!でぱおです。
100日連続投稿、ついにあと1日となりました!
今日と明日妄想すればとりあえず一区切りです😊
年内に終わる計算のうちに始めておいてよかった!
もう少し始めるのが遅かったら正月をまたぐところでしたね💦
ここで100日間の感想を述べたいところですが、
まだ行ってない県が2県あります!
昨日よりパワーアップしたストーリー構成をご覧ください!
それでは行ってみましょう!

再会

まだまだいくぞと降り続ける雪、昼だってのに静かな街並み、マフラーから吐息を漏らす車と絶えることの無い街行く人の白い息。
こんな寒い日は温かいものに尽きる。加賀の名産「ほうじ茶」。
やっぱりこれだ、と小さな幸せを噛み締めている。
あぁ、足りない。鍋を囲んでワイワイしたい。

「オレ白菜多めで!」
「おい!しめじは少なめで頼むぞ」

なんて言いながら一つ屋根の下で過ごしたいな。
今日もまた一人旅。寂しいけど自分で決めたことだし。
そう思って駅の改札を抜けようとしたその時。
「でぱちゃん!久しぶりじゃん!」
我が子の帰省を待つ親御さん、年末でも出張先に行くような面持ちのサラリーマン。多くの人が行き交う駅構内で、山に届くような大きな声で名前を呼ばれた。
注目を浴びてしまうことに抵抗を覚えながら振り返る。
僕より小さい体でピョンピョンと飛び跳ねる姿、雲一つない満開の笑顔。
僕をちゃん付けするのはあの人しかいない。
令和の時代を作る男、夏斗パイセン。
とにかく熱い男。白い吐息も炎に見えてしまう。
今はちょうど里帰りしているところらしい。
「でぱちゃん、どこ行くの?」
「今から四国に一人旅してきます!」
「いいじゃん!俺も行く!!」
ん????もう一回言ってくれます?
「切符買ってくるわ!」
これだからあの人の後輩はやめられない。
「今日で二つの旅館回らなきゃいけなくて、そのためだけの旅行ですし、時間詰め詰めですけど、いいんですか?」
「楽しそうじゃん!ってか、旅館二つに泊まらなきゃいけないなんてことは無いんでしょ?どっちか一つは見学させてもらうだけでいいよね!どことどこいきたいの?」
「徳島と香川です。」
満面の笑みでスマホを取り出し、耳にもっていって電話をしているよう。
何するつもりだ。
「もしもし!先日お世話になった夏斗というものなんですけど、
今日館内の見学とかさせてもらうことってできないですか?」
えーーーーーーー!!!
この怪物、アポ取り始めました(笑)
「ありがとうございます!じゃ、今長野から向かいますね!!」
やっぱりこの人はバケモノだ。いつもお世話になってばかり。
「よしっでぱちゃんいくぞ!」
頼りがいのある先輩、出会えてよかった。

学び

移動中、思い出話に花を咲かせ盛り上がっているうちにいつの間にか到着。
途切れることの無い話、いったいどこでこんな話術身に着けたのか。
なんやかんやで目的地に到着。
見学させていただくのは、香川県は琴平町の「ことひら温泉 琴参閣」

「お待ちしておりました夏斗さん。見学ということでお話を伺っておりますが、オーナーのご厚意により、食事も用意させていただいております、
ごゆっくり見学なさってください」
まさかの食事付見学。そんな間柄の人脈があるなんて。
「あのマークってどういう意味があるんですか?」
何事にも興味津々な夏斗さん。話を聞いているのか聞いていないのかわかりません。ただ、こんなに興味をもって質問されたら、うれしいに決まってます。知らないうちに相手方の気分を良くする。これが先輩の潜在能力。
館内に潜入成功、羽田空港かと思わせるほどの受付の数。
壁には古風な雲と船。海の神様とされている「こんぴらさん」とのつながりが感じられる。

客室はこんな感じ。
外には日本庭園が広がり、和テイストのお部屋とマッチ。
見るとこ見るとこ違った景色で飽きないような造り。
座椅子のクッションが座布団をはるかに超える座り心地。
夏斗さんも座って気持ちよさそうな顔をしている。
感情を表情に表す力、本人は無意識だが一級品。

オーナーのご厚意が詰まった料理。
装飾品までこだわってくださっている。
「いただきます!!」
勢いよく装飾品をどけていく夏斗さん。
まだ写真撮ってなかったのに😭
憎めない笑顔が常に光る。何年振りかわからない、いくら。
口の中ではじけるとともに海の香りがやってくる。
美味い、美味すぎる。お腹が空いていたのか、夏斗さんがほとんどペロリ。
「ご馳走様でした!!」
挨拶だけは絶対にしっかりこなすところが好印象。

「温泉も入っていいですか??」
元気よく聞かれたスタッフさんも勢いそのままに
「どうぞ!」
そりゃあんなに楽しそうにしている顔見たら入れてあげたくなっちゃいます。

温泉に向かう道中の渡り廊下。
芸術品を一つ一つじっくり見て回る夏斗さん。この人の興味はどこから湧いてくるのか。
たびたび感心させられる。

夏斗さんより先に体を洗い終わり、露天風呂へ。
船の形をした石造り。これこそ本当の意味での湯舟。
高い山を登るかのように目の前の山と向かい合っている。
大海原へ駆け出す海賊の気持ちが分かりそうだ。
「すげぇーー!!」
元気100倍の夏斗さんの勢いに勝てる人は誰もいません。
時間もないので30秒数えて上がります。
入浴の跡も入念に体を洗う夏斗さん。少し潔癖が入っているため、ゴシゴシ体が無くなるほど洗っている。

「いきなりお邪魔しました!また来ますね!」
快晴の笑顔がまた炸裂。自分まで口角が上がる。
さぁ、次は徳島へ。

本日のお宿

今回お世話になるのは、徳島県は三好市の「サンリバー大歩危」。

「なんか、老人ホームみたいだな」
嫌味のように聞こえる言葉でも夏斗さんの口から出れば嫌味だなんて感じない。好奇心旺盛な方のただのパッと見の感想。
こちらのお宿、宿付近に流れる「吉野川」を一望できる宿として有名であるうえに鉄道が走る鉄橋も見ることができるそう。
その情報はまだ夏斗さんに伝えていないのでどんな反応をするか楽しみ。

「うわぁ~こんな艶々のテーブル初めて見た...」
いや、そこ?鮮やかな照明とか、きれいな山々とか、もっとあるでしょうに、しかし、目の付け所が他とは違うということにも受け取れる。
普通、テーブルの艶がすごいなんて考えもしないもんな。
「さっきの旅館のクッションのほうが気持ちよかったな😊」
そんな笑顔でディスらないでください(笑)

色鮮やかな料理たちが運ばれてきます。
「写真撮るので少し待っててください」
いただきますと言いかけそうになる夏斗さんをまるでペットかのように待たせてしまっている。
待てと言われてしょんぼりする顔も完璧、俳優にでもなったらいいんじゃないですか。
山菜と海鮮が同居しているこの食卓、垣根を超えまくる広いコミュニティを持った夏斗さんの人間関係を表しているようです。
料理長、やるな。
バクバクと食べ進めていく夏斗さんに負けじと僕も食べていきます。
最後に残ったのはサーモン一切れ。僕の大好物。
でも僕の箸にはまだ椎茸が...
夏斗さんに食べられてしまう。
......
箸が空室のはずの夏斗さんがサーモンに手を出さない。
どうしたんだろう。
「サーモンでぱちゃんが食べちゃいな」
先輩。大事な局面は絵にかいたような先輩になる春斗さん。
優しいのか、ただお腹一杯なのか。


「化粧水いらずの強アルカリ、美肌泉」
という肩書があると噂の温泉。
相も変わらずごしごしと洗いまくる夏斗さん。
今度は僕も入念に洗います。自分のペースに人を持っていく力、夏斗さんは意識せず雰囲気を出しているのか、いつの間にか夏斗さんに合わせてしまいました。
「入った瞬間ツルツルだ!これは鶴もビックリ!」
クスリともできない小ボケを挟んでくるのも夏斗さんらしくて好き。
よくも自信満々に言えましたね。
たしかに、入った時から肌がもちもちしている感覚。
癒しより美肌を求める方なら来た方がいいかも。
二人そろって必死に体を洗って美肌美男子二人の完成。

「みて!電車通ってる!」


子供のようにはしゃぐ姿、何回も見てきていますがいつも思う、
その純粋な心、僕にもください。
こうした電車が通るタイミングに出会える運もこの方の潜在能力。
何もかもが尊敬できるところ。
「ほら、俺たちも電車になろ!」
手で車輪を表し歩き回っている夏斗さん。
そういうところです。

一休み

湯上りにロビーで休憩。
まだ体から立ち上る湯気が見える。コーヒー牛乳で押さえつけます。
静かなロビーでお客さんがそれぞれ休んでいる。
人の癒しを見ると僕も癒されます。
「徳島って阿波踊り有名じゃないっけ?」
またなんかぶっ飛んだことを考えてそうな夏斗さん。
YOUTUBEを見てます。3分間画面を見続け、いきなり立ち上がる。
何を始めるんだ、
「チャンカチャンカチャンカ・・・・」
阿波踊り⁉⁉静かだったロビーに夏斗さんの声が響き渡ります。
恥ずかしいからやめてほしい😭😭
知り合いだと思われたくない...
「チャンカチャンカチャンカ・・・・」
顔を背けていると何やら夏斗さんとは違う声質が。
「チャンカチャンカチャンカ・・・」
また別の声が!
顔を戻してみると、四方八方から阿波踊りを踊った人が集まってきます!
中にはスタッフさんまで!
夏斗さん、あなたにしかできない能力ですよこれ。
「周りを動かす力」もう学ぶことだらけです。
「まずは自分が一番楽しそうに生きる」
これがあなたから学んだ教訓です。
しょうがない...
「チャンカチャンカチャン・・」僕も踊ります。
その後、彼らは一晩中踊り続けていたそう。


お邪魔しました!

もう、夏斗さんのキャラが強すぎてほぼ旅館のことなんて覚えてないです!
まぁ、楽しかったからいっか!!
そう思えるほど楽しませてくれた夏斗さんに感謝です!
ここまで読んでくださっている方いるのかな?
お疲れ様でした!しっかり目を休めてくださいね!
旅館を見学してみたい方、人とは違う目の付け所を見出したい方、海鮮と山菜同時に味わいたい方、電車を宿から見たい方必見です!
ぜひ足を運んでみてください!


まぁ、行ったことないんですけどね!!




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