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ガチで頭のいい人は、具体と抽象のバランスが取れている。【セイスケくんのエッセイ】

ガチで頭のいい人は、具体と抽象のバランスが取れています。
「具体⇄抽象」とは、抽象化と具体化という形で具体と抽象を行き来する思考法のこと。 斬新な発想をできるようになるだけでなく、無用な軋轢やコミュニケーションギャップの解消にも役立ちます。
皆さんは以下のような場面に遭遇したことはないでしょうか?
・言うことがころころ変わる上司や顧客にいらだつ
・SNS上の不毛な対立に悩まされる
・「言葉の定義の違い」によるコミュニケーションギャップを感じる
これらは全て、本書のテーマである「具体と抽象」の視点の欠如が重要な要因となっています。
これらがどのようなメカニズムで発生し、どのように世の中を見ればこうしたストレスを減らすことができるのか(なくすことは不可能ですが)を、本書では解説していきます。

「具体⇄抽象」トレーニング:思考力が飛躍的にアップする29問より

具体と抽象のバランスを考える

具体と抽象という概念は、まるでダンスのようなもの。右足を踏み出すときは具体化、左足を踏み出すときは抽象化。片足だけで踊ると、すぐにバランスを崩してしまう。だからこそ、具体と抽象を行き来することが大切。

タカシさんの話をしよう。彼はデザイナーで、クライアントから「もっとモダンに」とか「遊び心を出してほしい」といった抽象的なリクエストをもらうことが多い。しかし、具体的にどうすればいいのかまでは教えてくれないことがほとんど。
ここでタカシさんの思考が光る。彼はクライアントの言葉を具体化し、モダンとは何か、遊び心とは何かを具体的なデザイン要素に落とし込む。それができるからこそ、彼はいつもクライアントに満足される作品を提供できる。

では、具体と抽象のバランスが取れていないとどうなるか。
例えば、ある上司が「このプロジェクトはもっと効率的に進めたい」と言うだけで具体的な指示を出さなかったら、部下は途方に暮れてしまう。
あるいは、「今すぐに詳細なプランを提出しろ」と急かすだけで全体像を伝えない場合、チーム全体が混乱することになる。これでは、音楽のリズムがバラバラなダンスパーティーのようで、みんな踊りたくても踊れない。

SNS上の不毛な対立も同様。ある人が抽象的な意見を投げかけ、それに対する具体的な例やデータが提示されない限り、議論は平行線をたどるばかりだ。
「言葉の定義の違い」によるコミュニケーションギャップも同様。
「成功」という言葉。ある人にとってはお金を稼ぐこと、別の人にとっては好きな仕事をすること。それぞれの具体的なイメージが共有されていないと、議論はかみ合わない。
結局、具体と抽象の行き来を上手にできる人こそ、コミュニケーションの達人であり、新しい発想の達人でもある。

具体と抽象のバランスを保つことで、思考はより柔軟になり、無用なストレスを軽減し、新たな視点を獲得できる。具体と抽象をバランスよく使いこなすことで、もっと楽しく、もっとクリエイティブな毎日が送れるはず。

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