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夢見るように落ちてゆく

オフィス。
 
男女2名。
 
「ついに会社で…
 二人きりになったね」
課長…
 
「まさか…
 こんなことになるなんて」
「私もです…」
 
後悔こうかいはない?」
「どうして…
 後悔なんて…」
 
「もっと早く…」
「いえ、私はこれでよかったと…」
 
「そうか…すまない。
 僕もしっかりしないと」
「そうですよ…
 課長と私だけ…なんですよ」
 
「鈴木くん…」
「課長…
 私…」
 
「す、鈴木くん?」
「課長…
 私…もう我慢できません…
 
「鈴木くん…
 そんな急に…」
「課長…すいません…
 私…もう…」
 
「鈴木くん!!」
「………」
 
「そんな……」
Zzzzzzz……
 
「ついに……」
「………」
 
「みんな…
 冬眠してしまった…。
 
 そして今年もまた…
 私が最後まで残ってしまった。
 
 ああ~さっさと冬眠したい!
 
2XXX年。
人類は冬眠可能になる…
 
……かもね。
 

このお話はフィクションです。
実在の人物・団体・商品とは一切関係ありません。 

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