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図書館の入り口には上等な敷き物が用意されていました。貴重な史料にうっかりと砂が混ざらな…
室内に入るとすぐ、古い書物独特のつんとしたにおいが鼻を突きます。太陽のぎらぎらとした国…
大きな建物のわりに、窓はずいぶんと小さく、太くて高い塔の上の方にばかり空いています。古…
男は繁華街の真ん中を通って、時折脇道へひょいと逸れてみては、また真ん中の道へ戻ってを繰…
その日はからりとよく晴れた、とびきり天気の良い日でした。この国はいつだって太陽がとても…
それから三日か四日か、男は不要な持ち物を売っては今の住処に必要なものを調達して過ごしま…