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サッカー界のデータ化と指導者の今後

「エビデンス」という言葉を聞くと、西洋のエビフライを想像するのは自分だけでしょうか。
なんて事はさておき、ベンチへの通信機器やデジタル端末の持ち込みが可能になったように、近年サッカーの現場においてもデータ分析の導入が急速に進んでいます。
海外では特に顕著で、各指導者のプレーモデルをもとに、どのようなデータを得るのか。対戦相手のどのようなデータを得るのか。また、個人分析においては、どのようにして個人のプレー改善に繋げるのかという事が当たり前のように行われています。
日本のクラブでも、分析官が採用されるようになり、対戦相手の分析などをデータを用いて行うようになっています。
数字は、あくまでも数字でしかありません。いくらデータを取ってソフトに入れて分析しても活用方法がわからなければ無意味です。
各指導者がどのような意図で、どのようなデータを必要としているのかという事がなければ、数値は意味をなしません。裏返してみると、意図を持って分析をしない指導者、これまでの経験則のみしか頼れない指導者は、今後淘汰されていくかもしれません。

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「育成年代でのデータ活用」
現在、日本国内では育成年代の選手の練習量過多について議論がありますが、きちんと統計データや個人データを出して「エビデンス」をもとに育成にあたった方が良いのではないかと考えます。
「週5回の練習は多すぎる」というのであれば、それを実証して説明をする事で理解を得られるでしょう。
トレーニングの大原則に「栄養」「休養」があります。したがって、それらの部分はしっかりと理解する必要があります。そういった意味からも育成年代から自分の体の状態を把握する習慣をつけるべきです。
しっかりとデータを継続して取り自分を知ることも良い選手の条件かと思います。

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「クラブ、指導者の指標」
エビデンスという点で、クラブや指導者という部分にフォーカスすると。
良いクラブ、良い指導者という点について、指標となるものは存在しているのか。現状ないように感じられます。
「選手、保護者の目に良く映る」「指導者間で評判が良い」「結果などの実績がある」などといった点を総合的に評価としているように感じられます。
正しい部分もあれば、そうではない部分もあると思います。つまり、絶対的な評価ではないという事だと思います。それによって、選手はクラブ選びに迷ったりするのかなと感じます。
指導に正解はないとよくいう通り、このような事を可視化する事は容易ではないかと思います。それでも、迷う選手を減らしたり、指導者間の無益な議論を減らす意味でも必要なのではないかと思います。

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*ビエルサ大好きですので本編とは無関係です。

「淘汰される指導者」
最初にも書いたように、経験則だけで指導に当たっている指導者にとって、データを用いて検証し、伝える事が当たり前になっていく今後は、茨の道かもしれません。当然、データをどのように活用すべきかわからない指導者も然りです。
そういった意味からも、たとえ育成年代の指導者でも淘汰されていく時代になるような気がします。よりわかりやすく、より選手に伝わりやすくという部分で、うまくデータを活用できるようになると全体的な指導環境も向上するかと思います。

そういった部分で「onetapsports」さんが提供しているものの活用なども非常に有用だと思います。
ご興味ある方は是非一度調べてみてください。
*紹介した事で自分へのキックバックはありません(笑)

サッカーがより「夢と少しの狂気を与える」ものとなるように。

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