映画『チェンジリング』観る。-3行ポジティブ日記
『チェンジリング』観る。
◆ストーリー
実話作品。ロサンゼルスに住む母子家庭の親子。ある日息子が失踪してしまいます。母親(アンジェリーナジョリー)は息子を捜索して欲しいと通報するもまともに取り合ってくれません。実は当時のロサンゼルス市警は、表では犯罪撲滅を高らかに謳いながら裏では汚職、密売、売春、また警官隊にマシンガンを持たせ、小悪党であろうと即銃殺と腐敗しきっていたのです。息子の捜索の過程で障害となり続けるロス市警、果たして子供は見つかるのだろうか・・・?
◆イカレちゃってるポイント
子供が行方不明になって数か月、警察の捜査で息子が発見され事件解決!と思いきやなんとその子は人違い!そのミスをもみ消す為に警察は「母親は子供の区別がつかなくなっているほど精神的に不安定になっている!」と言い、母親をいきなり精神病院へ放り込みます(実話ですよこれ!)。精神病院では他にも警察に都合の悪い人たちが何人も入院させられていたり、何かにつけ治療や薬を押し付け、歯向かえば拘束、電気ショックなどその扱いは非道を極めます。
◆魂が揺さぶられたシーン①
精神科医は母親に言います。
「あなたは正常ですね?なら警察の捜査に問題はなかったとサインして下さい。そうすれば明日にでも退院出来ます。拒めば異常です。この薬を飲んで下さい。」
もうめちゃくちゃです。
母親は不屈の精神で拒否します。
自分が同じ立場だったらサインしているだろうか・・・・
◆魂が揺さぶられたシーン②
物語が進むにつれて子供ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が浮き彫りになります。それと共にずさんな警察の捜査、母親に対しての扱いも明るみになります。やがて殺人犯とロス市警は裁判にかけられます。裁判で弁護士がロス市警を問い詰めるシーンはこれまでの心の中に鬱積していた情緒を解放してくれます。温厚な弁護士が母親の気持ちをもくみ取り大声でロス市警を弾劾します!
◆うわ~~~~~~!!!ポイント①
連続誘拐殺人犯が絞首刑にかけられるシーン。罪の報いを受けるからと言ってもスカッとするようなものではありませんでした・・・。殺人犯の演技と死の恐怖が見事に描写されています。
◆うわ~~~~~~!!!ポイント②
連続誘拐殺人犯は子供を誘拐する際、別の子供を利用しながら誘拐していました。時にはその子供を脅して誘拐した子を殺させたり、穴を掘って埋めさせたりと惨忍、残酷です。殺人の片棒を担がされた子供が警察の取り調べで泣きながら打ち明けるシーンは胸が痛かったです。
「あいつが殺せと言ったから殺しました・・・。
やらなければお前を殺すと言ったので殺しました・・・・。
許して下さい・・・・。」
12,3歳くらいの子です。凄まじい演技でした。
繰り返しますがこれが実話だというのだから怖い話です・・・。
◆父性は男性にだけあるものではない。
母親は警察に脅されても、精神病院に入れられても、半ば周囲が諦めていたとしても決して息子の捜索を諦めようとしませんでした。
冒頭のわずかなシーンではありますが、学校で友達とケンカした息子に「ケンカを売るな、最後に“ケリ”をつけろ」と教育するシーンがあります。その時の母親は父親が子供に家訓を伝える時のような太く芯のある声で言い放ちます。
父性は「規律規範を教える」「共感できるビジョンを示す」もの、母性は「赦し、受け入れる」もの。女手一つで息子を育てる上で父性が芽生えていたのだと思います。
父性は男性にだけあるものではないという事をリアルに知れました。
今回の映画感想は下記の書籍から得た切り口から感想を書きました。
父親殺し(父を乗り越えて子は大人になる)
https://note.com/fusigi_note/n/n0baec331ee8a
<3行ポジティブ日記>
・朝散歩気持ち良かった!
・ギター練習19日目!
・今日は日曜日にも関わらず炎天下にも関わらずのんびりしたかんにも関わらず筋トレしたかったにも関わらず頼まれちゃったので父親の作業を手伝ってやったぜ!!!
今日もいい日だ!
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