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15:社会復帰への道 その1

こんにちは、yuyaです。

今回は社会復帰を目指し、家の外へと足を踏み出した私について、書いていきます。

とにかく受からない

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社会復帰の第一段階として、私はバイトを始めることにしました。

特にバイトをしたかったわけでも、誰かに強制されたわけでもありません。

ただ、バイトをした方が良いだろうという、

浅はかな考えからです。

社会経験の浅い私は受かりそうな、

鈍い自分でもできそうな、そんなバイトの面接を受けてみるのでした。

ですが、受からないのです。

コンビニや飲食店などの面接を立て続けに落ちたところで、

あることを思います。

「履歴書が悪いんじゃないだろうか」

私がバイトを探し始めたのは、高校卒業程度認定試験に合格してからすぐのこと。

履歴書には、高校中退の文字が書かれていました。

あくまで高認試験は資格であるため、大学を卒業しない限り、中卒もしくは高校中退という学歴です。

私にとってまともな人間・普通の人間は、

履歴書に入学と卒業の文字しかない人物だと、本気で思っていました。

それくらい、退学という自分の過去を恥ずかしく、

情けなく感じていました。

だからこそ、自分の履歴書の退学という文字を、

バイトに受からない理由に採用したのです。

ですが、理由は他にありました。

飲食店で面接を受けた時の話です。

「これで合否が決まるわけじゃないけど、

君と働いて相手が楽しそうかどうか、

よく考えた方が良いよ。」

私はハッとしました。

自分をよく見せるにはどうするか、そればかりを考えていたのです。

相手がそんな自分を見てどう思うか。

そこまで考えが至りませんでした。

その頃から、他人との関係性の重要さを考えるようになります。

他人との関係性で生きている

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私がいくら引きこもっていても、相手がそれを知らなければ、

私はただの人です。

ですが、自分のことばかりを考えるあまり、

他人にどう認識してもらうことが良い関係性につながるかを、

推し量ることができませんでした。

私は紙に書いてある通りの人間であることは確かですが、

なぜ面接をするのかといえば、その人の人間性をみるためです。

履歴書だけで判断されているわけではありません。

そのことを理解すると、視野が広がるような気がしてきました。

私は一緒に働きたいと思ってもらえるのか。

そもそも一緒に働く上で必要なものは?


定職を持てるようになってから5年ほど経ちますが、

私はいまだに、楽しく働くこと、楽しく働く環境について、

悩んでいます。

自分だけが楽しい職場では意味がありません。

楽しいという気持ち自体にも個人差があります。

私が思うに楽しい職場とは、

朝起きて、行くのに抵抗がない職場だと感じています。

今日も行きたくない。

そんな職場ではいけませんよね。

社員一人一人が楽しく働ける、そのような会社に貢献できる人間はきっと、

必要とされる、一緒に働きたいと思ってもらえる人物なのではないでしょうか。


社会復帰をしようとする前に、私には考えるべきことがたくさんあるようでした。


つづく