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本番よりも豊かな時間

プロ野球のオープン戦を見ながら、オープン戦というシステムの素晴らしさについて考えている。ペナントレースという本番が始まる前、アイドリングタイムのような、現在のチーム状況を見てもらうような、お試しが許される期間。それがオープン戦。

もしかしたら、ここには本番よりも豊かな時間が流れているのではないかと思いながら見ている。勝つか負けるかの真剣勝負が楽しいのは百も承知。だけど、そうではない楽しさも確実にある。ファンもそこまで殺伐としてなくて、見守っているという感覚に近い。余裕があるのだ。なんせ本番ではないから。それでも勝敗は気になる。でも、試合に勝っても負けても気分はそこまで乱降下しない。なんせ本番ではないから。本番のようで本番ではない感じ。このままずっとオープン戦が続けばいいのになと思ったりもする。けど、来週の3月29日には開幕するんだよな。

昔、元劇団メンバーの清水さんが本番よりも稽古の方が好きだと言っていた。永遠に本番が来ない方がいいと。確かに稽古期間にしかない豊かさはある。一度、FURUTAMARU.で本番の日を決めずに稽古を始めたことがあった。けど、それは違った。いつ本番があるか分からないものに向かっていくというのは精神修行に近い過酷さがあった。やっぱり、本番が控えていなければダメなのだ。その前の、限られたあの時間。

以前、頂いた中日ドラゴンズだるま。

フルタ丸も4月に入ると色々な情報を発信できそうです。よろしくお願いします!

フルタジュン

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