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憧れのカジキ釣り、⾮⽇常を感じさせる「⾳」

フィッシング、多くの方々が楽しむ趣味ですが、多種多様のスタイルがあります。その中でも釣り人の憧れのスタイルといえば、"カジキ釣り"ではないでしょうか。トローリングで狙うカジキは強烈なファイトが楽しめるゲームフィッシングの最高峰、そんなカジキ釣りを楽しむフルノ社員がいるとのことで、その魅力やどうやればカジキ釣りを始められるのか?についてインタビューをしてみました。
意外と身近にそういう人っているんだなぁ。。。。

カジキはスズキ目カジキ亜目に分類される魚の総称。
温暖な海を高速で遊泳する大型肉食魚で、いずれも上顎が剣のように長く鋭く伸びる「吻(ふん)」を形成している。大型種では全長4m、体重700kgに達する巨大魚である。

FURUNO のカジキアングラー

さっそく連絡をして、フルノの研究開発棟に行ってみました。そのカジキアングラーはどうやら魚群探知機の開発をしているとのことで、生粋の釣り好きなんだろうなと妄想が膨らみます。
カジキといえば100kgをゆうに超える巨大な魚、かなりゴツめの人が来るのかな、なんて思いきやロビーに現れた彼は予想に反して爽やかな雰囲気でした。

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カジキ釣りで釣具メーカー志望からフルノ志望に変わった

入社4年目で現在魚群探知機の開発に従事している津島和亮さん。
まず、シンプルな疑問として彼になぜフルノに入社したかを聞いてみました。

津島さん「好きなことを仕事にしたいと思っていたので、元々は釣具メーカー志望でした。ですが学生時代にカジキ釣りに出会ったことで方向性が変わりました。
それまでは釣具の性能が釣果には一番大事だと思っていたんですが、カジキ釣りを通して、航海計器も釣りにとって重要な役割を担っていることに気付いたんです。それで魚群探知機やソナーに興味を持ちました。」

船釣りにおいては魚にヒットするまでと、ヒットした後で活躍するアイテムは異なると津島さんは話します。
ヒットした後は釣具の性能やアングラーの腕によって釣り上げられるかに影響するが、船長の腕と航海計器の性能、使いこなし具合でどれだけヒットさせられるかは決まると思います、とのこと。
船釣りを場面場面で客観的に分析しているなと感心しました。

カジキ釣りの始め方

幼いことから親の影響で釣りをしていたという津島さんは大学時代にカジキ釣りを始めました。そもそもカジキ釣りはどうやったら始めるきっかけに出会うのでしょうか?

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津島さん「実はカジキ釣りって慢性的に人手不足なんですよ。なのでクルー募集という情報はSNSやweb上で検索すると結構見つけることができます。たまたま私の場合は大学のサークルのツテで船のオーナーと出会ったのがカジキ釣りを始めたきっかけです。ただ誘われたというよりは自分から飛び込みました。」

確かにweb上で「カジキ釣り クルー募集」と調べてみると何件かヒットしました。津島さんの場合は船のオーナーさんが知り合いだったサークルのご友人がSNSでクルー募集の発信をしていたのを見つけ、ご自身で連絡を入れたようです。
やはりカジキ釣りには釣り人としては興味があったんでしょうか。

津島さん「ありましたね。釣り人はみんな興味あるんじゃないかなと思います。釣りをしているとだんだん大きい魚を釣りたい!という想いが込み上げてくるので、その代表格のカジキは一度は釣ってみたいって思っていましたね。なので、カジキ釣りクルー募集の投稿をみた時は『え?カジキ釣れるの?』ってかなり興奮しました。今では私がクルーを募集する立場になっていますが、募集のたびに反応も結構いただけるので皆さん気になる方は多いのかなと思います。
あとは遊魚船の体験トローリングなどもあるので、行動さえすればカジキ釣りは意外と近い世界じゃないかと思います!」


チームプレイこそがカジキ釣りの魅力

次にカジキ釣りの魅力を伺ってみました。やはり従来の釣りとは異なる点が多く、最初は戸惑ったそうです。

津島さん「初めてカジキ釣りに行ったときは結構戸惑いましたね。なにせなかなか釣れるものじゃなくて、1日8時間くらい船に乗っていてもヒットすらしないこともあります

あと一番異なるところは、普段の釣りが個人プレイだとすると、カジキ釣りはチームワークが重要です。アングラーの他にリーダーマン、ギャフマン、スキッパーなどの役割があり、全員でカジキを釣り上げます。なので、カジキ釣りに行っても釣り竿に触らないこともあります。

そこのギャップでやめてしまう人もいますが、私はチームワークにこそカジキ釣りの魅力があると思うので、気付けて良かったですね。
カジキを釣り上げたときの達成感やチームみんなで喜びを共有できるところ、まさにスポーツフィッシングだなと実感します。自分一人では釣れない魚、チームプレイでしか釣り上げられない魚というのがカジキですね!」

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カジキ釣りでしか聞けない音がある

カジキ釣りの魅力を楽しそうに語り続ける津島さん。最後に何が彼をここまで熱くするのかを伺ってみました。

津島さん「カジキ釣りの一番の魅力は"非日常感"です!
大きな船に乗って大海原へ行き、自分よりも大きな魚を狙うというだけでもワクワクします。
ですが、この非日常を一番感じるときってどんなときかというと、カジキがヒットしたときのドラグ音(=リールから釣り糸が引き出される時に鳴る音)なんですよ。」

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津島さん「あの瞬間が一番好きなんですよね。一瞬で空気が変わって、船上が急に慌ただしくなる。それまで船酔いしてても、眠気を感じていても全部吹っ飛んで、例えどこかに腕や足をぶつけたとしても感じないくらいアドレナリンが出る、そんな雰囲気に取り憑かれてしまっていますね。
リールから聞いたこともないような音が出るので、それを聞いてしまったが最後、カジキ釣りにハマってしまいました。」

あのドラグ音を目覚ましのアラームに設定したら、クルーは毎朝確実に目が覚めると思いますよ(笑)と笑顔で話す津島さん、カジキ釣りの魅力について熱く話す彼もまた魅力的でした。
今がベストなシーズンだというカジキ釣り、一度私も彼と一緒に船に乗って、そこで改めてカジキ釣りの話を聞くのもいいな。できればそのドラグ音も聞いてみたい。そう思う時間でした。

執筆 高津こうづ みなと

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