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腹の色▶️Start-upログ③

アラフォー、バツイチ、頼りないドイツ語のままベルリン在住11年目。
服飾/舞台衣装デザイナー。コロナの都市封鎖により全劇場閉鎖=全仕事が吹っ飛んだことを機に、立ち止まり改めて仕事と向き合うことに。そこでの気付きを元に方向性をまるっと変え、一念発起で新事業を立ち上げる!と、いう。このブログは、そんな彼女の新たなる挑戦ドキュメンタリーである。

現状わたしのアンテナは、このプロジェクトに結びつくものがないかな〜*と、常に四方八方へ向いている。良くも悪くも単細胞。

そんな中、先日面白い出会いがあった。
アメリカはカルフォルニア在住のイラン人女性と、ひょんな事から知り合いになった。年齢は、50代後半といったところだろうか。息子ご夫婦がベルリン在住で、孫のお世話のヘルプで来独した、という。

仕事絡みで出会い、スタイリングして欲しいとのことだったので、何点か提案し小話をした後、彼女はこう言った。

『あなた、気に入ったわ!!今度、カルフォニアのわたしのお家へいらっしゃいよ〜 空いてる部屋あるし、何泊でもしていいわよ♡』 

わたし『あ、ありがとう :) (社交辞令ですよね。。?)』
流れで、自身の名刺を渡し、彼女の電話番号を頂いた。
その後、忘れていた。(スイマセン。)

それから一ヶ月程が経ち、一件のメールがきた。
『ハロ〜!  あの時のティナよ〜 :) アメリカからこんにちは〜*』
おっかなビックリで返信し、何度かやり取りは続き、、、
予定外で、彼女は、またまたベルリンへ返り咲いたのである。

彼女がベルリンにやってきてから、再度連絡をいただいた。
息子も紹介したいし、ご飯でもご一緒しましょう♡と。一度しか会ったことがなくて、しかも話したのは、ほんの1時間程度。今までも初めて会った人に”とても気にいられる”か、なぜか”目の敵にされる”という経験を何度もしてきた。幸い今回は前者だが、それでもどこの馬の骨か定かではない。

わたしのどこをそこまで気に入っていただけたのか、さっぱりわからないまま、その日はやってきた。彼女の滞在先でご一緒ディナーのお誘いである。わたしの直感が止めておけと言わなかったのと、見るからに裕福そうな空気をまとっていらっしゃったので、実は、息子さんが投資家で、この企画に投資してくれたりなんかして!!なんて、やや腹黒い期待を胸に参加してみることに。

実は、親しい友人に事情を話し、もしわたしが明日のお昼までに連絡しなかったら、拉致られているかもしれないから。。と伝えて、会場に向かった。というのは、ここだけの話。笑

彼女の滞在先に着いたら、彼女の妹さんがイランから来ていて、息子さんご夫婦は、風邪で不参加だという。
イラン料理?をご馳走になり、楽しくお喋りをして、なんなら手土産までいただいて、『じゃぁ、またこの星の何処かで会いましょう!』と、かっちょいい挨拶を交わし、家路についた。

あ、あれ?
ただの良い人やん!!!

空気の抜けた風船のようにふにゃふにゃになりつつ、ホッとした微笑みを浮かべながら、無事お家に辿り着いたのでした。結局この企画に直結する話はなかったけれど、とても楽しい一夜で、一時期人間が怖くて仕方なかったわたしが、そこまで知らない人とこんなに近い距離で居心地よく話せるようになったことがすごく嬉しかった。今後、プレゼンをしていくに当たって、神様が予行練習を用意してくれたのかも。とさえ思えた。 
一期一会で黒くなりかけていた腹色は、お家に着く頃には、ほんわか桜色になっておりました。

皆さまにも心温まる出逢いがありますように*

ちゃんちゃん♡ 



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