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『バラエティで振り返る浜辺美波の変化と魅力』 テレビかじりつきVol.16

先日おしゃれイズムのゲストに出ていた浜辺美波を見て驚いた。

こんなに陽気なひとだったっけ?

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それはこの間出演していた『ニノさん』を見ても感じたことだった。いや昨年頃からすでにそういった印象を受けていた記憶がある。

この記事ではバラエティにおける浜辺美波の印象について僕が過去にツイートしていた内容をもとに振り返り、彼女の変化と魅力を探っている。

イメージは人見知りの物静かな少女

2〜3年前の浜辺美波のイメージといえば個人的には「人見知りで物静かな女の子」だった。

ドラマ『崖っぷちホテル』(2018)で当時共演していた中村倫也は、撮影現場での浜辺美波の印象を情報番組でのVTRコメントで明かしている。 

静かですね。みんなわーっとざっくばらんに会話してても、基本的には静か~にしてます。話しかけられて「いやあ、そうっすね。」って微笑む感じです。
日テレ系『PON!』

人見知りゆえ共演者の輪の中になかなか入れずにいた浜辺美波に対し、中村倫也が「べーさん」とあだ名をつけて溶け込めるよう配慮したというエピソードはファンの間で有名だ。

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そんな印象が強く残っていたから、バラエティとはいえ彼女がテンション高くたくさん喋ったり、男女問わず交友関係を積極的に明かすなんていうのはやけに新鮮に映った。綺麗なお人形さんみたいなイメージがずっとあったのだ。

自信や経験が変化をもたらした?

昨年ぐらいからだろうか。バラエティで見かけると以前よりも人間味を感じるようになっていた。そしてここ最近はそのテンションの高さやバラエティにも対応した立ち振る舞いがいっそう目立つようになった。自然体で飾らず、気負いのない姿を堂々と見せるようになった印象。

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役者として主演クラスを張る機会が増えたことで責任感や自信が自然と身についたのかもしれない。一人暮らしをするようになったとも語っているので自立した環境の変化も影響していそうだ。

そもそも元から明るかったり交友関係をしっかり持つことができたりなんて一面は持っていたけれど、芸能界という特殊な環境がそれを簡単に許さなかったのかもしれない。

今の浜辺美波はバラエティにすっかり強くなっている。華やかなルックスを抜きにしても十分に人間的に魅力があるし、発する言葉も面白い。

『ニノさん』では天真爛漫にバラエティを楽しむ様子が見てとれた。ツッコミどころを無防備に提供する天然ボケや独特なこだわりは、MCを務めた陣内智則から強めのツッコミを気持ちよく引き出していて、場を終始和ませていた。

繕いの見えない上品なキャラクター

可愛くて明るくて天然も入ってる、となると同性からは反感を持たれることもありそうだが、浜辺美波に関してはあまりそんな印象を受けない。

それは育ってきた環境によるメンタリティが大きいと思う。隠しきれない上品な雰囲気と、丁寧で落ち着いた声と言葉選び。

真面目なトーク主体の番組では特にその印象が如実で、実年齢以上にしっかりした精神性がありありと言葉の端端から感じ取れる。僕は彼女のすこし大人びた清涼感のある声が好きだ。

美しい交友関係

二十歳を迎えてお酒を飲むようになったようで、意外にも結構飲むらしい。おしゃれイズムでは仲の良い人に橋本環奈の名前を挙げていたが、彼女は酒飲みなので納得。ツイッターでふざけ合ってたりインスタライブでも共演する仲だったりするので本当に仲良しなんだろう。

あと池田エライザとも共演以来仲良しだという。まったく、美しく尊い世界線は存在するところには存在するのだな。

ここまで振り返ってみて思ったけれど、めちゃくちゃ浜辺美波についてツイートしてんじゃん。絶賛じゃん、大好きじゃん。

劣等感と挫折を経てのあの笑顔

テレビの画面からの印象でしかないが、彼女は着実に変化を遂げていっているように見える。若いうちから信じられないほどの負荷をかけられ、プレッシャーと向き合い、化け物みたいな大人たちに囲まれて仕事をしていれば、変わらないほうがおかしい。キャリアを重ねて自信や余裕が出てくるのも当然だ。

ただこれからも彼女の澄んだ感性と朗らかで謙虚な姿勢はいつまでも変わらないだろう。なぜなら浜辺美波は世間が抱くイメージよりずっと多くの挫折もコンプレックスも劣等感も経験しているから。それらについては林修先生による番組のインタビューでも明かしている。

東宝シンデレラオーディションではグランプリを逃し、その年だけ急遽設けられた賞によって拾われた。ちなみに同期受賞は、グランプリの上白石萌歌、審査員特別賞の上白石萌音など。

女優人生は劣等感からのスタートだった。

「選ばれた子たちは感受性が豊かだったりスタイルが良かったり、自分にないものをいろいろ持っていたんですね。どれだけレッスンをしても追いつけない部分が本当に多くて、劣等感しかなくて。レッスンを受けて泣いて、さらに帰りの電車でマネージャーさんに怒られて泣いて…」

お芝居に自信が持てなかった。

「自分では精いっぱいセリフを言うんですけど、耳で聞いて下手だなって分かるし、感情を表情に表すっていうことができなかったです」

オーディションにもなかなか受からなかった。

「3桁かもしれない数の書類を出して、最終的に受かったのは一つか二つだと思います」

若くしてあっという間にスターダムにのし上がったシンデレラみたいなイメージが強いけれど決してそうではない。もちろん見方によっては十分に順調という捉え方もできるが、見えないところでたくさん苦しみ、消え入りそうなほど涙を流し、ようやく今あの笑顔を出せるようになったのだ。

そんな背景をもとに、彼女の変化や成長を知り、あらためて浜辺美波という女優の魅力を整理しておくと、また次にバラエティやドラマで見かけた時にずっと奥行きが出る。ただの若くてかわいいお人形さんじゃないことが腑に落ちる。

番組内で浜辺美波にインタビューした林修先生は彼女の大ファンだった。林修先生いわく、

「授業で僕が教えていることは二つしかない。一つは現代文の入試問題における解き方。もう一つは、浜辺美波がいかに素晴らしいか」

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サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います