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船橋アリーナの思い出

FUN'RISEのryo:です。
X(旧Twitter)で、Bリーグの千葉ジェッツブースター達が発信している「 #ありがとう船アリ 」というハッシュタグが気になり、私も思い出を残しておこうと思います。
FUN'RISEではなるべくBリーグ全体に関わる情報を発信しようと思っていますが、私は千葉ジェッツファンからスタートしておりますので、船橋アリーナには沢山の思い出があります。
今回は個人的な記事となります。ご了承下さい。


Bリーグ(千葉ジェッツ)との出会い

私が初めてBリーグを観たのは2017年10月です。Bリーグが2016年開幕なので、2年目が開幕した頃という事になります。Bリーグが生まれてすぐに出会う事が出来たのは幸運だったかと思います。
プロ野球にすっかりハマっていた中で、オフシーズンに何か別のスポーツを追いかけられないかな?と思ったのがきっかけです。
千葉に住んでいたので、1番近くの「千葉ジェッツ」の観戦に行ってみた。最初はそのくらいの感覚でしたが、野球やサッカーとは違う、"近さ"や"速さ"による魅力に圧倒され、すぐにハマりました。

船橋アリーナの魅力

2018年の船橋アリーナ
市民体育館に6000人が集まる

他のアリーナにも行きましたが、メインは船橋アリーナでした。野球やサッカーしか観戦した事が無かった私にとって、「市民体育館で行われるプロスポーツ」というものに違和感を感じていました。交通の便は良くないし、周りは住宅街。コンビニも無いし、当時はアリーナ内の飲食も全然魅力が無かったです。
でも、通っている内にその違和感も無くなり、逆に「普通の市民体育館の中にある熱狂」がクセになり、より強くハマっていきました。
交通の便が悪い事が逆に「駅からアリーナまで歩く時間でワクワクが蓄積される」事となり、近隣に何も無い事が逆に「異世界空間」を演出してくれていました。また、体育館自体がコンパクトなので会場内で迷う事も無く、興奮が凝縮されている空間だと感じました。
Bリーグが始まってすぐの頃は「千葉ジェッツの演出が凄い」という事で有名でした。今ではどこのクラブも当たり前のようになってきましたが、会場内は暗転し、火花が飛び、プロジェクションマッピングが爆音で流れ、本当に異世界で興奮しました。

千葉ジェッツ

マイケル・パーカー選手
小野龍猛選手
大野篤史ヘッドコーチ

少しだけ船橋アリーナの話から外れて、千葉ジェッツの話。
どの時期を切り取っても強いクラブです。何と言っても富樫勇樹選手は圧倒的な存在感ですし、日本人選手、外国籍選手、帰化選手、ヘッドコーチ、常に一流です。
特に、闘将としてキャプテンを担っていた小野龍猛選手、帰化選手枠の代名詞となっていたマイケル・パーカー選手、移籍先の三遠でも結果を出している熱い男・大野篤史ヘッドコーチなどは印象深いです。
その中で、私の推しは小野龍猛選手、石井講祐選手、田口成浩選手、木村和希ビデオアナリストでした。特に田口選手と木村VAは大好きでした。(移籍しても好きです)
田口選手との思い出があります。秋田での試合を観に行った際に運良く最前列の席が取れて、試合中ずっと選手と同じ目線で戦っているつもりになっていました。試合中に田口選手がとても良いプレーをした時に「シゲナイス!」と声を出してしまったのですが、それに対して田口選手が「おう👍」とこちらに顔を向けて応えてくれたんです。
本当に本当に嬉しかったです。私は「勝ちに少しでも近付く為」に応援したいと思っているタイプなので、試合が盛り上がってくると応援にも熱が入り、声やアクションが大きくなってしまいます。野球やサッカーでは特に問題無いのですが、Bリーグは会場も狭いしコートも近いので、あまり派手な応援は歓迎されません。実際、私も何回か注意された事があり、現地観戦に行き辛くなりました。そんな私の応援というか生意気な声がけに対して、選手がまっすぐ応えてくれたんです。こんな嬉しい事はありません。
そして木村VAについては、気がついたらベンチにいる木村さんが気になって仕方がなくなっていたんです。常にPCを手に持ち、常に何かを操作しているVAという仕事を見たのが初めてだったという事もありますが、「常にPCを操作してる人が、試合中の選手と同じように拳を突き上げ、一喜一憂している」姿に、凄く心を奪われました。現代スポーツにおいて、データは命です。大きな武器であり、選手を、チームを助ける柱です。それを体現していると思ったんです。そう思ってからは、木村さんが大好きになり、試合後には必ずベンチまで行って、後片付けが終わったタイミングで一緒に写真を撮ってもらっていました。毎回「僕で良いんですか?(笑)」と言いながら応じてくださる木村さんがどんどん好きになっていました。(木村さん、いつもありがとうございました!)

田口成浩選手
木村和希VA

船橋アリーナ、最高の瞬間

この話をすると、昔を美化してるだけの老害になってしまわないか心配なのですが、毎回言ってしまう「最高の試合」があります。
2018年5月13日に行われた川崎ブレイブサンダース戦。CSクオーターファイナル第2戦。第1戦は千葉ジェッツが勝利していたので、この試合に勝てばセミファイナルへの進出が決まる、という試合です。
1Qは同点で始まるものの、2Q以降は常に川崎がリードします。負けたらイーブンとなり、第2戦が終わったらそのまますぐに第3戦が行われます。
その第3戦で負けたら、シーズンが終わります。
第3戦にもつれる事など想定していなかったので、第2戦の終盤、なんとなく勝てない空気が流れ出した時に「まぁ第3戦で勝てば良いだけだし」という気持ちと「恐いから第2戦で勝って決めてほしい」という気持ちが入り乱れて、変な精神状態になりました。
多分、それは私だけではなく、アリーナにいた千葉ジェッツブースターのほとんどが同じ気持ちだったのだと思います。
それが、「最高の瞬間」を生みました。
第2戦で負け、第3戦が開始された時、船橋アリーナが凄まじい一体感に包まれました。
「凄い試合!楽しい!」とか「がんばれー!」とかじゃないんです。
「勝ちたい!」という気持ちがコートにぶつけられ、弾けて、またぶつかり合って、とにかく凄い応援でした。雑念が無かった。アリーナにいるジェッツブースターから「選手の力になりたい」という感情が溢れ出て、これ以上無い程の圧力を生み出していました。
千葉ジェッツの試合、Bリーグの試合、野球やサッカーの試合、私がこれまで生で観戦したどの試合よりも「一体感」を感じました。今でも、映像を見ると震えます。
余談ですが、小野龍猛選手が移籍する?した?タイミングで、小野選手と西村文男選手が対談してる映像があったんですけど、そこでお二人もこの試合の応援は過去一だったと話していました。

そんな千葉ジェッツは、続くセミファイナル(琉球戦)も勝ち抜き、ファイナルへと進みますが、アルバルク東京に滅多打ちにされ、シーズン準優勝で終えました。
また余談ですが、このファイナルでは応援の統率が取れず、選手の後押しをする事が全く出来ませんでした。上記した「最高の応援」の後だっただけに悔しさも強く、試合中に「もっと声出せよ!」と客席に向かって叫んでしまったのは良い思い出です(笑)

2018年5月/CSセミファイナル・琉球戦

最後に

千葉ジェッツの大躍進を支えた船橋アリーナは、2023-24シーズンでその役割を終えます。2024-25シーズンからは「ららアリーナ」がメインアリーナとなります。これを書いているタイミングでは、まだ内部は数枚の写真しか公開されておらず、実際に使われる時が楽しみです。

私は色々と、それはもう色々とあり船橋アリーナに行く回数が激減してしまいましたが、また楽しく通える時が来たらいいな、と思っています。
個人的には、大きな会場になる分、最後方の席などは格安で販売してくれたら嬉しいなぁ、と思っています。

FUN'RISE ryo:

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