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惰性で見てたテレビ消すみたいに

「惰性で見てた
テレビ消すみたいに
生きることを
時々やめたくなる」

平井堅の、ノンフィクションという曲の歌詞の一部。

初めてこの曲を聴いた時、ドキッとした。

私の心の奥底にある黒い感情を言い当てられたような気がしたから。

歳を重ねるたび
新しい世界を知るたび

この世界には
自分の力じゃどうしようもできないことで溢れていることを知る。

自分のまわりをとりまく環境、現状を
変えたい、そう思ってもがくけど何もできない。

自分自身を変えようと思っても、
今まで他人軸で生きてきた私にとって
自分の過去はなんだか空っぽのような気がするし、
これから先の未来、なにをどう選択したら良いのか見当もつかない。

頭で考えても答えは出なくて
行動に移すこともできなくて
誰に相談すればいいかも分からなくて、
悶々とする日々を過ごすうち

今を変えたい、変わりたい、が
「逃げ出したい」になって

ふいに「生きることをやめたくなる」ことがある。

「死にたい」ともまた少し違うような気がする。

曲がり道のない
どこまでもまっすぐな道を前に
急に曲がりたくなるみたいに

ランニングしているときに
急に立ち止まりたくなるみたいに


フェードアウトするみたいに

生きることを時々やめたくなる。


今日もそんなことを考えながら
この歌詞が頭の中を駆け巡る。

なんとなく開けた窓から入ってきた
昨日より少し涼しくなった風が頬を撫でた。


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