なむちゃん | ただの人間

人生のキロク、キオク

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最近の記事

Nikon twzoom105現像してみた

 片手には到底おさまりそうもない大きなフィルムカメラを手にし、いろんなところを旅してきた。  人生初めてのフィルムカメラは思っていたよりも撮影に時間がかかり、結局、36枚撮りフィルムを撮り終わるのに1年もかかってしまった。  現像するのを楽しみに、ワクワク、小さい頃からある地元の小さなカメラ屋さんへフィルムを持ち込んだ。 店に入ると、少し窮屈そうに陳列されたカメラたちの間から、白髪のおじいちゃんが出てきた。 「いらっしゃい」 こんな若僧が何か用か?と言わんばかりの険し

    • 余命あと1か月、と言われたら。

      もし、いま急に、余命宣告されたら。 そして残された時間が、あと1か月だったら。 不謹慎かもしれないが、よく、そんなことを妄想する。 もし私が余命宣告されたら、旅に飛び出るだろうか。 きっと仕事なんていますぐに辞めて 国内も海外も旅行に行って まだ見ぬ景色を見て 私が生きた世界を少しでも多く目に焼き付けたくて いろんなところに行ったり 普段できなかった非日常を 体験するんだろうか。 きっとそうすれば、この世でやり残したこともなく逝ける。 そう思ってた。 だけど年を重ね

      • 自分で選んだはずなのに、なぜこんなに苦しい いまのわたしは、がんじがらめだ

        • 惰性で見てたテレビ消すみたいに

          「惰性で見てた テレビ消すみたいに 生きることを 時々やめたくなる」 平井堅の、ノンフィクションという曲の歌詞の一部。 初めてこの曲を聴いた時、ドキッとした。 私の心の奥底にある黒い感情を言い当てられたような気がしたから。 歳を重ねるたび 新しい世界を知るたび この世界には 自分の力じゃどうしようもできないことで溢れていることを知る。 自分のまわりをとりまく環境、現状を 変えたい、そう思ってもがくけど何もできない。 自分自身を変えようと思っても、 今まで他人軸で

        Nikon twzoom105現像してみた

          「くだりあげて」

          会社に入って1か月、今日も上司の武勇伝(?)がとまらない。 出張で東南アジアへ行って 屋台で謎の肉を食べ お腹を下した話。 「そのお肉食べた人み〜んな  お腹下りあげてから、下痢が止まらんかったんよ」 下りあげて… くだりあげて… クダリアゲテ… 下るか上がるかどっちかにしろよ…(いやなんの話)

          戻りたくても戻れない場所はいくつかあって、

          戻りたくても戻れない そんな儚く脆い瞬間が、 今でも頭の片隅に存在している。 たとえば、 秋の夕暮れの中ゆっくり進む 石焼き芋の軽トラと、燃えるような夕焼け。 まだ小学生だった頃。 秋の終わりと冬の始まりのちょうどあいだのある日の夕方。 いつものように 町内放送の5時半のチャイムが鳴り、 「帰るか〜」と 何時間してたか分からないおにごっこを終え 公園を出たとき。 「お〜い、今日は寒いじゃろう。焼き芋食べえ」 石焼き芋のおじちゃんが 軽トラをとめて 私たちに声をかけ

          戻りたくても戻れない場所はいくつかあって、

          拝啓、ハナクソはバナナの味がすると思っていた3歳の私へ

          お元気ですか。 22歳の私です。 あれから20年、 いろんな景色を見て、いろんな場所へ行って、 楽しい、嬉しい、悲しい、悔しい、 いろんな経験をしたよ。 大切な人に出会ったり、大切な人を失ったり。 大きくなるにつれ できるようになったこともいっぱい、 できなくなったこともいっぱい。 歳を重ねて わかるようになったこともたくさんあるけど、 わからなくなったこともたくさんあるよ。 あの頃できなかった逆上がり 今の私はできるけど、 あの頃できていた、好きなことを「好き」っ

          拝啓、ハナクソはバナナの味がすると思っていた3歳の私へ

          どうしようもなく胸が高鳴る、あの国〜タイ〜

          2018年の夏、私はタイにいた。 自分を、探していた。 「生きる」ことを、探していた。 . . . 海の向こうへ行くのは、中学生ぶりだろうか。 たしか家族で行ったハワイ。カラッと暑い日差しの中、思春期という名を借りて、私はただ立ち尽くしていた。 一言も話さず、親の後ろに隠れて、「あちぃナ〜」とか適当に言っていた。 海外って、日常から少し離れて、休暇を楽しむ場所。 そんなくらいにしか思っていなかった。 しかしその7年後、更新したばかりのパスポートを手に、私はタイのス

          どうしようもなく胸が高鳴る、あの国〜タイ〜