見出し画像

弁護士なら、マンション管理士試験は楽勝なのか。

 弁護士なら、マンション管理士試験は楽勝なのかみてみました。

 マンション管理士は、試験に合格すると「マンション管理士」を名乗ることができるだけの資格だけど、管理組合の相談や顧問などをマンション管理士の資格もある弁護士にお願いしたいというニーズがあるみたいです(弁護士も増えましたからね)。
 なので、ダブルライセンスなり資格の組み合わせということで受験する方もいるようなんですが、弁護士だからといって楽勝ってわけでもないようです。

 弁護士は、管理業務主任者の資格はいらないからマンション管理士試験を5問免除なしで受験することになると思います。
 それに、マンション管理士試験の合格点は38点のことが多いから、法律系以外の建築設備と会計(合計12点分出題されます)をやらないと合計点が取れません。しかも、個数問題が毎年10問以上出題されます。
 司法試験の科目でいえば、民法6問がマンション管理士試験と重なっているくらいで、民法はお遊びみたいなものでしょうが(改正を勉強している前提)、区分所有法・適正化法などはマイナーで、実務において相談や受任の都度、実務本等を参照して実践を深めていくものかと思われます。事務所によっては扱わないこともあるかと思います。
 ネット上をみていると、仕事のかたわら受ける方もいるようなんですが、一発合格ができてるというわけではなく、3回落ちたらやめるという記載もありました。

 私と同じ職場にだいたい弁護士2名がいますが、私がマンション管理士試験に合格したと伝えたら、A弁護士から「すげえな」と言われました。私からすると、A弁護士は、建築訴訟もやっているので、建築設備も余裕そうにみえます。
 B弁護士は、現状で管理組合の相談も受けているし弁護士資格で十分(弁護士は、弁理士・税理士・社会保険労務士・行政書士登録ができ、登記業務もできます)という感じでした。
 
 弁護士でも、既存知識で過去問解いたくらいでは合格が厳しいなか(それでも合格点の2点下くらいまではいけるようです)、わざわざ時間つくって受験する強い動機がないけど(
なじみの薄い建築設備などの勉強までしないとなので手間)、必要と思えば、法律分野も多いので、専業受験生よりは合格しやすいと思います。

 毎年1〜2点足りないという声が多いので、その対策も今後書いていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?