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新しい時代を作るときの「反発」

お盆の時期が近づき、例年であればお寺様は忙しくされている時期であります。

しかし今年は新型コロナウイルスの影響により、軒並み法事がキャンセルになってしまうという事態になっております。

葬儀は必ず行わなければならないので、規模が縮小しても行われておりますが、法事はキャンセルを考える人が多いのが現状です。

しかし今回直接集まることができないのであればと、当社が以前より提案を行っていた「オンラインでの法事」のご依頼を頂き、対応をさせて頂きました。

家族が「オンライン」での葬儀・法事を求める現状

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やはり故人の供養はしっかり行ってあげたい。しかし、親戚が集まることが懸念される状況下でどうするべきか…

このような課題を抱えるお葬式を終えられた家族の方は一定数いらっしゃいます。

今回ご相談を頂いたご家族様より、

「法事を何とかして行いたい、お経は読んでもらいたい」との家族のご希望から、今回オンラインでの法事をサポートさせて頂く形となりました。

※オンライン葬儀・法事参列システム「スマート葬儀」

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従来と比べると、オンラインでの法事や葬儀参列は「異質」と感じる方も多いと思います。

しかし、今回のオンラインに限らず、葬儀業界は常に「その時代」の「異質」と向き合うことで変化をしてきました。

約25年前〜
「価格を出したチラシをある一定の地域に配り、自ら営業を行った葬儀社」※父親の会社が最初に行ったと言われております。
→価格を出すことがタブーと言われ、消費者のことは何も考えていなかった時代。黙っていても平均葬儀費用300万円の時代。

約15年前〜
家族葬が増えていくと言われ、小型の葬儀会館が増えていった時代。
→葬儀単価の下落がさらに起こるため、反対を訴える葬儀社が多かった時代。

約10年前〜
ネット紹介を行う葬儀ポータルサイトの出現。
僧侶紹介サービスを行う会社の出現。
→葬儀単価がさらに下がり、お寺様へのお布施が下がると葬儀社・僧侶からの反発。

今では上記全てが「葬儀業界の当たり前になりました」

葬儀業界の当たり前

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価格を明確。
小型の家族葬会館の増加。
葬儀社紹介サービス・僧侶紹介サービス。

これらは全て葬儀依頼の当たり前に今ではなっております。全て当時は「異質」「異端」と呼ばれていたことです。

これらは葬儀社やお寺様がどうではなく「消費者(家族)」が求めた結果だと私は考えております。

そもそも価格を明確にすることは当たり前のことです。

そんな当たり前のことをしてこなかったのが「葬儀業界」でした。

消費者にも課題があった

一方消費者も「縁起でもない」と考えずに、目を背けていました。これも葬儀業界が「よくなかった」理由のひとつです。

なぜなら「購入をする側の消費者(家族)」がそのもの(葬儀)を考えずに、目を背けていたからです。

しかし、高齢社会となり、ご年配の方の生活を考えなければならない時代になりました。背けている場合ではなくなり「終活」という言葉も生まれました。

時代は変わります。だからこそ、真剣に考えなければなりません。

オンラインなどを取り入れる「変化」を求められている

これまで葬儀業界も変革は起こりましたが、今後はオンラインやシステムなどを取り入れる段階がきていると考えています。

実際にオンラインでの葬儀や法事を求められるニーズがあります。

従来はこれらと無縁の葬儀業界でしたが、新型コロナウイルスによる影響で、強制的にオンラインを取り入れる必要があり、慣れていないということは「言い訳」にしかならなくなりました。

人と触れ合うことで成立していたものが、通じなくなっております。

お客様の情報管理もパソコンやシステムなどで管理をしなければなりません。

9割の葬儀社は中小零細の10名以下の葬儀社ばかりの業界です。

家族経営が多く、組織統制もうまくいかないところも多い業界です。

しかし、これらは変化をしない言い訳にはなりません。

常にお客様の求めるニーズに答えることが、サービス業の在り方です。


こちらは主に寺院、介護施設、行政への寄付等、またコミュニティ運営費として活用させて頂きます😌