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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2016年12月の記事一覧

自分の才能に頼っていると、一作目をこえる作品が作れない

「才能」について色んな人から意見を聞いているのですが、先日、西崎さんにこんな話を聞きました。

「確かに才能がある人はいるし、そういう人はすごい作品を作る。でも、自分の才能だけに頼っていると、ひとつのパターンの作品しか作れない」

確かにそうなんです。その通りなんです。

例えば、若くして何の経験もないのに「○○賞」をとったりとか、自主制作で作った作品が大ヒットする人っています。そういう人って「天

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音声入力のすゝめ:「決算が読めるようになるノート」の作り方

音声入力のすゝめ:「決算が読めるようになるノート」の作り方

今回はいつもと少し違った話を書いてみたいと思います。

私は生産性オタクで、いかに短い時間で効率的に高いパフォーマンスでアウトプットを出すかってことを常に考えています。(言い方は悪いですがサボるのが好きなんです。)

このノートについても、始めてから今に至るまでよく「暇なのですか?」と聞かれます。

決して暇なわけではなく、今でも自分のスタートアップを経営するというのが日々一番時間を使っている仕事

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プロフィールと「わたし」の関係。

プロフィールと「わたし」の関係。

最近、プロフィール文を送ってくれ、と言われる機会が増えてきた。

わかりやすい例を挙げるなら、本の袖とかについている著者略歴、みたいなものである。たとえばいま、机の上にある町田康さんの最新刊『珍妙な峠』の著者略歴は、こうなっている。

町田康 
一九六二年大阪府生まれ。九七年『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞する。二〇〇〇年『きれぎれ』で芥川賞、〇一年『土間の

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