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保育の仕事って、思っている以上に国語力が必要なのでは?

保育の仕事はとにかく文章を書く

保育の仕事を始めて気づくことがある。
文章を書く機会が非常に多いのである。

連絡帳、クラス便り、保育日誌、週案、日案・・・etc。
毎日のように長い時間何かを書いている。

文章力は個人次第

保育の養成校では、専門的な知識を学ぶ。
だが、正しい文章の書き方をじっくりと教えるところはないのではないか。

そうなると「文章を書く」という行為は、個人の能力次第、ということになる。
元々苦手ではない者は、短時間で、さらりと書き上げる。
だが、苦手な者は、そうはいかない。
連絡帳一人分を書くのに、一時間ノートとにらめっこ、なんてこともある。
これは、保育技術の高さとはあまり関係しない。

文章力をアップするには

保育の世界でも、業務軽減化が求められるようになった。
業務の効率化、も同様である。
考えなければならないのは、5分で書ける文章を1時間かけて書くケースをどう捉えるか、ということである。
大人になってから、文章力を向上させる、というのは非常に難しい。

結果的に、お手紙の作成などは、文章力の高い職員に回される。
そういった、個人的能力による仕事量の差でバランスをとることになる。
多くの場合、だからと言って「文章力手当」など存在しない。

文章力は、保育を目指す上で必須とも言える能力である。
保育の仕事に就きたいと考えている者は、国語力アップを考えるべきだ。

鍵は「本を読む」ということ

そのためのシンプルな解決方法は一つだけ。
「本を読む」ということである。
「本を読む」ということを習慣化することである。

文章は、触れれば触れるだけ、技術が高くなる。
文章表現の幅が広がるのである。
本を読んでこなかった保育者の文章は、すぐに分かる。
言葉のチョイス、文章構造、文末のパターン。
そして、一文が長くなりがち、など。
もしくは、あまりにも話し言葉に近い文章になりがち、とも言える。

園内だけで回覧する文章ならまだ良い。
保護者が受け取った時にどう思うか。
連絡帳でのやり取りが多い保護者にとっては、文字から受け取る印象がその保育者のすべてである。
保護者が安心できるような文章作成の力を身につけたいものだ。

本を読む事のもう一つの利点

そして本を読む事にはもう一つメリットがある。
「読解力」も身につくということだ。

保育所保育指針、教育・保育要領、その他公文書。
内容を読んで、理解して仕事に臨まなければならない。

文字を読むことに拒否反応を示す若い保育者は多い。
だから、今の保育関連本はイラストが多くなっているそうだ。

とにかく、指針は長いから読まない、もしくは読んでも理解できない、ということになる。
頭の中に入っていないのに、実践に結び付けられるのだろうか。

文章力、読解力、その他、あらゆる国語的能力を必要とする。
それが保育という仕事なのだ。

保育を目指すなら文字に触れよう

就職して、仕事を始めてからは中々読書の時間も取れなくなる。
だから、保育者を目指す若者には、学生のうちからたくさん本を読み、文字に触れてほしい。

もっともっと保育に携わる人間はそれを訴えるべきだ。
文章を書くのが苦手な若手が入った時に、苦労するのは自分なのだから。


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