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「承認欲求」

2019年がもうすぐ終わる。

去年の今頃は引っ越しに追われていたな。

2019年は「耐えた」一年だった。

去年の華やかな一年とは全く反対で、大きなイベントにはほとんど顔を出さずに行動することをやめてみた。

そんな一年を過ごして気づいたことがあった。

「承認欲求」である。

この承認欲求が自信になる人と依存してしまう人は本当に紙一重だと思う。

これは一種の「ドラッグ」と言っても過言ではないと思う。

自信に繋がるとそれは大きな起爆剤のようにすごいエネルギーに変わっていくけど、それが依存になってしまうとその承認欲求を得るためにいろいろなものを犠牲にしたり、自分を見失ったりしてしまう。

去年「ニセノ」という立ち位置で自分はこの承認欲求を得ることが出来た。

サロンのイベントに行けば、必ずと言ってもいいほど声をかけられるし、芸能人のような扱いをしてくれた人もいた。

ただ、それが最初は自信に繋がっていたけど、いつの間にか承認欲求を得ることが目的になっていた。

こうなるとなかなか依存から抜け出すことが難しくなった。

「目立ちたい」

そんな気持ちがイベントに参加する度に思っていた。

さらにはそれが信頼の奴隷にもなってしまった。

polcaやクラファンも自分の生活を削って支援をしていた。

物に対しては物で返したい、そう考えてしまっていた。

「支援しないと自分が困った時に支援してもらえないかもしれない。」

「あの時助けてくれたから、お返しをしないと」

こうして無理を続けた結果、僕は家族を失いました。

(もちろんこれだけが理由ではありませんが)

僕の場合、承認欲求を得るために「家族」と「お金」を犠牲にした。

なので今年はこうした承認欲求から一度自分をリセットするためにサロンを抜けた。

サロンを抜けて、まもなくで一年が経つ。

この一年でわかったことは、

「自分は何者でもなかった」

ということ。

サロンを抜けて、「ニセノ」は知っている人はいても「小川竜司」を知っている人はいなかった。

「ニセノ」というブランドが一人歩きしていただけだった。

自分がサロンを抜けたことが正解だったかは今はわからないけど、少なくとも「ニセノ」を辞めて良かったなとは思っている。

そして、「ニセノ」というのはサロンに確実に足跡を残していたこともわかった。

自分が思ったよりもずっと早く過去になっていたけど、「ニセノ」というワードは今でもサロン界隈では出てくるらしい。

ニセノと僕本人と結びつかない人は多いみたいだけど(笑)

たまにSNSを見ていると承認欲求が目的になっているなっていう人をたまに見かける。

自分を理解出来ていない人。

でも、それは周りにも責任があると僕は思う。

SNSをコメントを見ると否定をしない、称賛のコメントばかり見かける。

仮にそれが間違ってる方向に行きそうになっていてもだ。

そうなると変に勘違いする人もいる。

もしそれが失敗しても、その人たちは責任なんて取ってくれやしない。

だから常に自分の立ち位置というものを見てほしいなと思う。

あなたは自分が思ってるほど、何者でもないし普通だ。

もちろん僕も。

僕がニセノを辞めることが出来たのは、自分に対して危ないとサインを送ってくれた人が何人もいたからだ。

きっとみんなが称賛ばかりしていたら、きっと今もサロンを辞めずにニセノを続けていたと思う。

家族は失ってしまったけど、こうしてもう一度自分自身のやるべきことをやろうと整理をしている。

少しずつ整理が出来ているけど、やはり最近また心がモヤモヤしていて承認欲求のようなものが生まれている。

やっぱり目立ちたい。

どこでとかじゃなくて、どこでもいい。

誰かに自分の存在を認めてもらいたい。

なんで目立ちたいのか?
 
きっとお笑いとかテレビを観て育ったから、その中で自分もこうでありたいと思っていたのかなと思う。

2019年は自分って本当に必要なのか?

ずっとそんなことの自問自答を繰り返していた。

去年は自分が何者かになったような錯覚になっていて、唯一無二の存在になれた気がしていたけど、

仕事もイベントも僕の代わりは誰にでも務まるんだなと思った。

唯一無二の存在にはまだなっていないことを知った。

頑張っても頑張っても、この承認欲求は埋められることはないし、そんな自分がバカらしく感じたり。

もっと器用に生きられたら、そんなことも思う。

だから、頑張ることをやめることにした。

きっと頑張ったら上手くいく人、いかない人と世の中は分かれているのかもしれない。

西野さんや前田さんとかはきっと頑張ったら上手くいく人なのだと思う。

しかも彼らは頑張る濃度が尋常なく濃いから、頑張れば頑張るだけ成果が出しやすい。

自分は頑張る濃度が薄い方だと思うから、逆に頑張らない方がいいのかもしれない。

(人からよく薄っぺらいと言われるから、きっとそうなのだろう)

誰しも承認欲求は少なからず持っているものだと思う。

僕は承認欲求が強いと思う。

承認欲求を持つことが悪いことではなく、依存しないように自分を見つめた方がいいと思ったということ。

あとはお金は本当に大切だということ。

「信用」で経済と生活を回すまではいかない。

まだほとんどのものが「お金」を対価として交換されている。

だから、お金は今は必ず必要なもの。

お金を持つこともすごく大切。

「自信」と「お金」

2020年はこの二つが大きな鍵になりそうである。

少し早いですが、2019年も本当にたくさんの人に支えてもらいました。

本当にありがとうございました。

このお返しは来年以降、自分の成長と楽しく生きることでお返ししたいと思う。

明日はクリスマス。

息子にも今年もサンタさんが来ますように。

皆さんのもとへも来ますように。

いつか僕のところにも。

photo by マタヒラ タカマサ 

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