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読後感を保証するコラム

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ハッピーエンド至上主義者による、絶対上向きにおわる話。後味だいじ。いちばんだいじ。
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2022年5月の記事一覧

合気道場はいくつになっても、青春を現出してくれる夢の国だということを、道場を変えるときに思い知った話。

合気道場はいくつになっても、青春を現出してくれる夢の国だということを、道場を変えるときに思い知った話。

短冊が、目の前にぶらさがっている。
こう書かれている。自分には能がない、と。
道場を変えることにした。
ああ、むりだ。もう通えない、と思ったあの日の夜のことを、現像できるくらい明瞭に覚えている。
ふつうに考えたらそりゃそうなんだけれど、もう曜日の組みようがない。
日常に占める比重が大きすぎる。
平日の退勤後に、地下鉄で道場に向かう。
帰宅して22時。そこからおふろと夕飯。始業も早いので、早く眠らな

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郷御前はなぜ殺されたのか。静御前はなぜ歌ったのか。鎌倉殿の13人

郷御前はなぜ殺されたのか。静御前はなぜ歌ったのか。鎌倉殿の13人

静御前はなぜ名乗らないのか。

自分が静だと認めたら、命が危ない。
名乗るか名乗らないか、認めるか認めないか。
お腹には、やや子がいる。九郎義経の子。
謀るか、謀らないか。最後の最後まで迷う。
だからこそ輝く、満座のなかで歌いながら舞う白拍子。

しずやしず しずのおだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな

静よ静よと、あの方がわたしを呼んだ、あのころに戻りたい。
だって今もお慕いしているの

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五月病に足をつっこむ前に。主人公である自分を休ませよう。

五月病に足をつっこむ前に。主人公である自分を休ませよう。

ほんとのとこは、なんでもいいんだよ。たいしたことなくても。脇役に感じても。添え物に感じても。お新香ですらなくても。煌びやかでなくても。足に落ちる影が濃くても。濃くみえても。
なんの進歩もしていないように感じても。
ということを引用4連発で重ねるので、引用おわるまでついてきてください。

そう、自分の時間なんだから、ゆっくり使おうよ。
のっとられたり、ゆずったり、明け渡したりしないで、
自分の肩幅く

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