【映画評】ジョーカーがもたらす混乱はスクリーンを越えるのか 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
前作で6人を殺害したアーサー・フレック(ジョーカー)はアーカム精神病院に収監され、裁判を待っている。弁護士は解離性人格障害を主張し、アーサーとジョーカーが別人だと証明しようとする。検事のハービー・デントは逆にアーサーこそジョーカーだと証明しようとする。外の群衆は反逆者としてのジョーカーの解放を叫ぶ。アーサー本人は黙して語らない。しかしリー・クインゼル(ハーレイ・クイン)と出会うことで、彼は行動を余儀なくされる。
本作はアーサーのアイデンティティを巡る物語だ。彼はジョーカ