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#8000 を知らなかったので調べた話

私の家庭内の話から話題を一つ。

先日、夜間に子供が高熱+痙攣を起こしたので救急車で運んだ一件がありました。

私が帰れてなくて、妻が対応したのですが「#8000番に相談にして、症状を報告して"この時間帯だったら救急車使って日赤がいいだろう"となって救急車で運んだ」となり、私は追っかけるように、診察後の妻と子供を迎えに行きました。幸い、診察を受けてさくっと終了でしたが、こういうときに改めて医療アクセスって大事だなぁと考える今日この頃です。

というか、私、#8000番を知らなかったので、反省しました。汗

妻の対応は冷静で、痙攣時はスマホで動画を撮影して映像記録を残したり。本日の子供の熱発までの状況とそれまでの受診をメモってまとめてました。「救急隊は私の中学の同級生が来たよw」なんて報告を受けました。

さてさて、その一件があって。#8000 を反省の意図も含めて調べてみました。



#8000  の「こども医療でんわ相談」とは?


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子ども医療電話相談事業(以下「♯8000 事業」という)は、平成 16 年から国庫補助事業とし て開始され、平成 22 年から全国の都道府県で実施されている。令和元年度には全国で約 112 万件の相談が寄せられていて、子育て中の保護者の不安に寄り添う事業として整備が進められている。

・保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受信した方がよいのかなど判断に迷ったときに、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。

・この事業は全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受信する病院などのアドバイスを受けられます。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html 

とまあ、今回の私の家庭のような事例でも、1人で判断するのは非常に悩みますし落ち着くためにも、相談できるのは非常に助かる仕組みですよね。特に夜間は、いつも受診しているクリニックは閉まっているし、空いてる小児科は大きな病院なので遠くて駆け込むのはなかなかハードですから。とりあえず選択肢として知ってるってのは大きいですね。


認知されることと、利用サービスの充実バランスは難しそう?

とはいえ、#8000を私は知らなかったわけですが。世間はどれくらい認知しているのだろう?と気になったので内閣府の調査を引っ張ってみました。以下。

電話で「#8000」の番号に掛ければ、「子ども医療電話相談」につながることを知っているか、また、利用したことがあるか聞いたところ、「知っていて、利用したことがある」と答えた者の割合が6.3%、「知っているが、利用したことはない」と答えた者の割合が15.6%、「知らないので、利用したことがない」と答えた者の割合が76.7%となっている。都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
 性別に見ると、「知っているが、利用したことはない」と答えた者の割合は女性で、「知らないので、利用したことがない」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。 引用元:https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-iryo/2-2.html

私は「知らないので、利用したことがない」にバッチリですね。汗 さておき、この情報は比較的にアクセスしにくいのかもしれませんね。私は子育てに無関心というわけではないので。

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とはいえ、ちょうど乳児〜就学前とかの子供とかじゃないとそもそもそういった情報が回ってこない+関心ないのもあるので、上記のデータのように子供いるなしでは随分と違うことにはなってますね。


#8000 情報収集分析事業

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んで、読み進めていくとこのような事業が。報告書があったので、こちらを参考にしていきます。平成29年度からのようですね。

#8000 情報収集分析事業 というもの。

子ども医療電話相談事業(#8000事業)は、全都道府県で実施され、相談件数は年々増加しており(令和元年度:約112万件)、保護者の不安軽減とともに、時間外来 受診による医師の負担の軽減に役立っている。しかし、平成28年度まで、相談事例情報の全国的な集計がなされていなかった。相談対応者の質の向上と保護者への啓発等を目的に、平成29年度から、相談内容や対応等に関する情報の収集・分析を開始した。引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000774112.pdf

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ひとつ気がついたのが、「これ事業参加県に熊本はいってないじゃん」と思いました。デジタル化の遅れとのこと。

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福岡県も。という訳で熊本のデータは手に入らず、、、ですがこの辺は後日また調べることにします。

クラウドサービスを活用してデータ処理をしている

気になる情報収集などは、どうしているか?
#8000 相談対応者は、インターネット環境下で、システムにアクセスして相談対応内容を直接入力し、入力データはクラウド環境に蓄積させているそうです。各都道府県の管理者は入力されたデータの集計結果をい つでも見ることができなってるのと、相談対応者が自宅においても業務ができるように、iPad 等のタブレット端末 からの入力を可能となっているようです。電話相談とかは1番場所を選ばずできることなので、業務が自宅からでもできるように仕組みが作られているのはいいですね。

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毎月実施するデータ集計 作業が不要となるため、報告書作成に要する作業時間や、人件費などの経費を削減することが 可能となりえる。とあるように、まあこういうデータ集計はやりやすくなる必要がありますよね。上記の画像のように19〜22時くらいまでがやっぱり多いよね〜。と思います。

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引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000774113.pdf

病院を利用する緊急度のある人は、2割強はいる訳ですが、そこを適切にキャッチアップできるし、やみくもに受診しなくても大丈夫な人も抑えられるのでよいですね。相談対応時間4分台(4〜5分未満)が27.8%で最も多く、3〜6分台(3〜7分未満)が65.3%、2/3を占める。とあるようにこういったのはお互いの時間の節約になります。一番はやはり孤独にならないという安全性にもあるように思います。昨年度はコロナの影響で利用率が全体的にさがったというのもあり、動向影響も反映されたのも参考になります。

はい。#8000を知らなかったので調べました。w そして電話相談データのクラウドとかほんとアリだなと。いやいや勉強になりました。先日薬剤師の知人とも話しましたが、電子薬歴などクラウド化は進んでいってますね。地方の医療ほどクラウド化して最適解をしていかないとですねぇ〜。いや、薬もそうですが最適な医療、ソーシャルマネジメントをする際にスムースな情報共有は必要です。個人情報云々を危惧して、本当だったら避けるところを妥協してないか?我々がかける時間はこれが最適なのか?は毎回見直さなくてはですねー。

その辺も調べたいなぁと思います。

【この記事について】
Locally Driven Labs(LDL)のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“というテーマで情報をまとめたものを記事にしています。


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