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世界レコード

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生きることを仕事にするときに考えたこと、出会ったものたち
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2019年11月の記事一覧

いつだって健全な背徳感があるから

いつだって健全な背徳感があるから

データがすべてと言ってくる人がふしぎだ。

データサイエンティスト的世界と真逆に生きてる僕みたいなライターでも、ときどき遭遇する。

データをどれだけ握ってるかで勝負できるとか、データがないと話にならないとか割と本気でぶつけてくる。

よく観察してみるとそういう人ってデータ信者の側面もあるけど、もっと根源的なところでは「人」に寄り添ってないんだ。あえて寄り添わないのか、面倒くさいからなのかはわから

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規格外になること

規格外になること

りんご農家さんの収穫を今年も手伝いに行った。

縁あって信州に移り住んだ翌年から通わせてもらって、今年で3年目になる。収穫する品種は「サンふじ」。シャキっとして酸味と甘みがあって好きなやつ。シーズンの最後を飾るりんごだ。

JA(農協)などへの出荷用とは別に、贈答用などで頼まれている分の収穫から選別、箱詰めまでを手伝うのだ。

台風やいろいろあったけれど今年は豊作で去年に比べたら体感でも「たくさん

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少し重なって少し重ならない

少し重なって少し重ならない

やっぱり書かずにいられなくなった。

基本、ドラマレビュー的なnoteは求められてもないので書くことは少ない。そもそもドラマ自体をほとんど観ない。

なのに、このドラマだけは観てしまう。といってもリアルタイムでなくTVerでだけど。

あらすじを書いてもいろんな意味でつまらないので書かないけど、今期、数字以上に視聴者満足度が「異様に高い」ドラマなんじゃないか。

それも、いまの視聴者受けする、「医

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三角関係の日

三角関係の日

3人がいちばん満足度が高い。何のことを言ってるのか。人が対話するときの人数の話だ。

この前、システムデザイン・マネジメント分野で幸福学を研究されている前野隆司先生、前野マドカ先生夫妻にお話しを伺う機会があった。

いろいろと面白い時間だったのだけど、そこで出てきたのが、グループでワークショップ的なのを行うときに「3人」という単位がいちばん個々の満足度が高いという研究結果。

3人という人数

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ネットの買い物に何が足りないか分かった話

ネットの買い物に何が足りないか分かった話

洗濯機がお亡くなりになった。

前兆はあった。この数か月、何度か同じ現象が起きていてエラーコードを調べたら、すごく微妙なものだった。

乾燥機部分の内部のセンサーがどうたらこうたらというもの。接触不良を起こしたか断線してるらしい。センサーを交換するのが正解というのは分かった。部品も千数百円ほどで手に入る。まあ、それほど重症なエラーではない。

ただ、毎回エラーが出るわけでもないので、再起動的なこと

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フリーランスの仕事の波は穏やかなほうがいいのか

フリーランスの仕事の波は穏やかなほうがいいのか

基本的に「標準」とか「平均」という概念を信用してない。言ってしまっていいのかどうかわからないけど。

よく、何かの診断とかで「あなたは標準的です」「平均ですね」みたいな結果をもらうことがあるけど、いまいちピンと来てない。

べつに、標準に収まりたくないとか、パンクに生きたいんだとかでもなく、本人がよくわかってないものさしを「どうぞお使いください」と言われましてもなだけで。

けどまあ、そんなのは個

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畑をサラダにしたかった

畑をサラダにしたかった

そのまま食べたいなと思う。感覚的に「美味しそう!」を見つけたときに。

野菜や魚、肉なんでも。そのままっていうのは、ほんと文字どおり生のそのまま。

だけど、魚だって刺身にはするけど個体のままかぶりつくっていうのはあまりないし、生肉なんて「そのまま」かぶりついたらナースあさみさんにめっちゃ怒られると思う。ダメ、ゼッタイ。

なので野菜ぐらいは生でそのまま食べたい。

いや野菜なんてそのまま食べてる

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ブルスケッタ知らないから作ってみた(想像で)

ブルスケッタ知らないから作ってみた(想像で)

朝からブルスケッタが猛烈に気になった。この人のせいだ。

妻に、ねぇブルスケッタ知ってる? と聞くと食い気味で「知ってるよ」と返ってきた。なんでそんなこと聞くのか顔で。そうかみんな知ってるのか。

私は食べたことあるんでしょうか? これまでの人生でそれがブルスケッタだと知らずに食べてる可能性もある。

「あるんじゃない」

なんだ、あるのか。けど、港区女子の食べ物だよと言われてわけがわからない。港

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何者かになることについて

何者かになることについて

何者かになるの「何者」って何だろう。

この前書いたnoteが意図せず、いろんな方面で物議を醸した(といっても知らん人は知らん事案)みたいで、なんだか「……」な感じだ。

うまく言えないけど、それだけ結構多くのnoteユーザーが「楽しくnoteを使う」以外の部分でいろいろ思うところあるんだなと思って。

まあ炎上してるわけではないのでいいんだけど。とはいえ、いろいろ感じたことを書いてくれる人がいて

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当たり前すぎてもう悩まない

当たり前すぎてもう悩まない

この前、あるところで社会人3年目の人たちを交えたチームでミーティングする機会があって。

書籍ライターをしてると、わりと意思決定層と一緒に仕事することが多い。ということは自動的に年齢層もキャリアも「上」になる。

上の人たちと仕事するのは、当然、平熱な緊張感も伴うのだけどある意味、楽なところもある。なぜならハイコンテクストな文脈で話が進むから。なめてるとかではないですもちろん。

べつにそれが駄目

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気になる話には理由があって

気になる話には理由があって

分解するのが好きだ。といってもモノではなく言葉。何気なく見聞きした言葉や文章をつい分解してしまう。楽しい。

趣味って何ですか? と質問されるといつもすごく困るのだけど(どうでもいい情報)、じゃあ言葉や文章の分解が趣味なのかというとそうでもない。そんな趣味聞いたことがない。

なんだろう、習性? 猫が動くものを見つけたらつい猫手を繰り出してしまうように。わからない。けど言葉や文章で何か引っ掛かった

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