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ものかきのおかしみと哀しみ

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2021年9月の記事一覧

僕が小説を書けない理由

僕が小説を書けない理由

技術的には書ける。書き方も知ってる。たぶん。

仕事で頼まれて書いた小説だって何冊もある。ライトなのから、そうでもないものまで。

「売れること」が命題な小説(小中学生から大人まで幅広く読まれるやつ)も書いてきた。とあるシリーズは累計100万部超えていまも地味に重版してる。もちろん、僕だけの力ではないけれど。

なのに書けない。またちょっとこいつ何言ってんだが始まってるけど。林さんにもちょいちょい

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冷凍マネキンその後

冷凍マネキンその後

「北大阪海流と南大阪海流がぶつかる道頓堀は餌のプランクトンも豊富で、昔から豊かな漁場として知られています」

クルーズ船のアナウンスを聞きながら、僕は冷凍したマネキンの捨て場所をぼんやり考えていた。

そもそもマネキンを凍らせるといいと教えてくれたのは叔父だ。

エアコンが苦手な叔父は、夏になると部屋に何体もの凍らせたマネキンを置いていた。

「こいつらのおかげで涼しいんだ。電気代もかからない」

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病人だけど元気です #呑みながら書きました

病人だけど元気です #呑みながら書きました

普段、いいわけ手しないんだ。言い訳。意識してしないようにしてるでもなくて、なんか出て来ない。だからって星人君子じゃないよ。

いや、あのそのこれに貼り油が、リゆが理由がありまして。って言いたくなることはもちろんある。たまに。けど、それは本当に理由というか、相手に伝えないと相手にも不利益を与えてあいまいそうな場面に限られてる。

って、こんあこと書いてる時点で言いわけじゃね? noteの処刑じゅやな

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月を焼く

月を焼く

月を見て、美味しそうだなと思うことがある。

時節柄、あ、月見バーガーだねと思われるかもしれない。残念だけど、それじゃない。

それにしても「月見バーガー」で本気のお月見してる人はどれぐらいいるんだろう。1200人ぐらいはいるかもしれない。お供えの台(あれ、なんて言うんだ?)に月見バーガーをピラミッド状に積んで月を愛でるのだ。風流。

ちなみに、どうでもいい情報だけど「月見バーガー」が初めて登場し

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アホな経験で文章がうまくなるのか

アホな経験で文章がうまくなるのか

いまから思えばアホだった。硝子の少年時代。たぶんこの表現通じないな。

あ、「アホ」という表現というか言葉も人によって受け取り方が違うと思う。

大阪弁関西弁ワールドの「アホちゃう」「アホほど~する(めちゃくちゃたくさんの意味)」のニュアンスが伝わると「アホだった」もなんとなく伝わるんだけど。

なんだろう。どこか自分を突き放して客観視したときの「アホさ」みたいなもの。

自分で自分を「アホやなぁ

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老後の正解について

老後の正解について

老後がわからない。

言葉としては知ってる。漠然としたイメージもある。だけど実体がよくわからないんだ。

なのに、世間には老後があふれてる。

老後に備えて〇〇をとか、これは老後の楽しみに、老後どうしたらいいか不安とかいろいろ。

いつから、こんなに老後老後言うようになったんだろう。昔からなのか、正解探しが好きな日本は特になのか、いろいろ謎だ。

その時代を生きてないし文献的なエビデンスもないから

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