マガジンのカバー画像

詩のようなもの

12
運営しているクリエイター

#詩的散文

ある夏の朝

澄んだ路地

光がこぼれる高架下

誰かの咳の音

カーブミラーのやつれた顔

私の歩む草履がぺったんぺったん

何も知らない風の湿度

秋はすぐそこにあるみたい

貨物列車にそよぐ穂と

ゆうべを知らない鳩の子ら

私の日

ありがとう。ごめんね。

私は大人になれないかも。

たくさんの祝福に囲まれてうれしいのです。

でも、赤いリボンはいつまでも外せなかった。

ずぅっと、ピエロにしかなれません。

私が私であるために、私はそれほど強くない。

ブルを貫く瞬間とみんなの笑顔の一瞬で必要なだけ幸せで、必要なだけ考えて

あとは、なにもできないよ。

無敵の今日が終わってく。

今日は明日、明日は明日と続いてく。

もっとみる