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ぶどうのサンプリング

こんにちは。
オーストラリアのワイナリーで働いているフミです🍇

今日は、ソムリエ教本に載ってない工程を見る、
ワクワクする1日になったので、
ぜひ書きたいと思います✨

周りで収穫が始まっているワイナリーもありますが、私たちは、もうすこーしみたいです。

そんなブドウたちの収穫時期、
どうやって決めていると思いますか?

わたしは、畑の葡萄を何粒か食べてみて、
「そろそろ良いんじゃない?」
って始めると思っていたんです。

でも、そんなもんじゃなかった!
感動。


サンプル回収

一区画のさまざまなところからピック

マイケルに連れられて、畑を散策。
ときどき食べながら。

大きめのジップバッグを取り出して、
8房くらい次々にピック。
「え?試食にしては多すぎん?」て思ってました。

しかも、食べて決めるなら持って帰る必要なくない?
サンプル取る、としか聞いてなかったので、
いろいろ疑問だったけど、とりあえず歩く。

同じ品種でも、違う区画から取ったものは
別のバッグに入れていきます。


ジュースづくり

結構ガシガシ踏むやん

持って帰って、いきなり。
踏み始めるマイケル😂

そう、ジュースにしてるんです!
たまに袋にちょっと穴開くくらいには
ゴリゴリ踏んでいきます。


糖度計測

背景ごちゃごちゃすみません

筒に入れたら、温度計みたいなものを差します。
糖度計が面白くて、ぷかぷか浮くんです。

液面のところが糖度の値になっているんですね〜
11と出てくると、ワインになった時にアルコール度数が11度くらいになるよ、というものだそう。

〜10度のものと、11度〜のものがありました。


ワイングラスに注ぐ

ルーサンヌちゃん

もう、まさにワインみたいに、グラスに注ぎます。
え、白ブドウ、めっちゃ緑…

なんとも言えない、キュートな色でした。
ちょっと白みがかってる感じ。

これを飲んでいって、収穫のタイミングや、
フレーバーと酸味、糖度のバランスを見るんですね。


1番驚いたこと

全員集合

ご覧の通り、色がさまざま。
品種ごとにお見せしたいと思います。

ルーサンヌちゃん。黄緑。
シラーズ。畑によってさまざまなピンク。
まって。グルナッシュ白い!?
いや、サンソー緑やん!
マタロ(ムールヴェードル)は、もはや抹茶

何が驚きかというと、
最初のルーサンヌ以外は黒ブドウなのです。

シラーズのように全部ピンクっぽいジュースになると思ってました。

収穫期になるとまた色の具合も少しずつ変わるそうなのですが、
皮からの色素の抽出具合の差にめちゃくちゃ驚きました。


いざ、テイスティング

一つずつ飲みながら、みんなでコメント。

これはこの品種の中で香りが1番良い、
これは酸味がもう少し欲しい、
いつ頃収穫だろうか。

ちなみに、このぶどうジュース
めちゃくちゃウマい

これを収穫まで数回行うんですね〜


何に感動したかって

マイケルと畑

ブドウが美味しくなければ美味しいワインはできない、って日本にいた頃にもよく聞きました。

当たり前のように思えるけど、
原料の美味しさが大事なんですよね。
それは、収穫タイミングも含めて。

糖度と酸度とフレーバー。
糖分がアルコールになっていくので、
もちろんアルコール度数も収穫時期で決まる。

そのバランスを何度も熟考する。
このサンプリングだけでほぼ1日がかりだけど、
しかも一回では終わらないのだけど、
そのくらい収穫時期って大事なんだな。

そして、このジュースたちのキレイなことー
癒されもした1日でした✨


販売店はこちら

こちらの記事の末尾に、
私がいるワイナリー「イェランド&パップス」の取り扱い店舗を書いております。

よかったら、いや、ぜひ、買ってみてください🙇‍♀️

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