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中学校「茶道部」見学へ

来年度の4月から、息子が通う中学校に茶道部が新設される運びとなり、ご縁をいただいて、指導にうかがうことに。
経緯はこちらに↓

私自身は、茶道の稽古場に通うようになったのは社会人になってからで、個人の先生宅に通っている。このため、「学校の茶道部」でどのように稽古を進めるのがよいものか、なかなかイメージが持てず。
私の先生もやはり社会人になってからお茶を始めた方で、「茶道部」経験はなく。

同じエリア内で、茶道部のある中学校が二校ほどあるということで、校長先生から先方へご連絡いただき、見学にいかせていただくことに。
そして当日は、校長先生もご一緒いただけることに。
記録として、書いておきたい。

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見学先の中学校は、初めて行く場所、そして周囲は概ね住宅街。
校長先生とは現地で待ち合わせ、初めての場所は高い確率で迷うので汗、早めに自宅を出る。多少行き過ぎて戻ったりもあったけれど、約束の20分前に到着。時間前に、無事に合流(ホーッ)。

早めに茶道部前に到着。
授業が終わり、生徒たちがぱらぱらと集まり始め、準備中の様子を外からちらちらのぞかせてもらう。
畳をクイックルワイパー的なものでお掃除しているもよう。
(稽古前に生徒が掃除するのだな)
(雑巾ではふかないのかな?)
などと思いつつ見学。

10~15分後、部屋が整ったところで、中にお招きいただく。
この日、生徒は2年生が2人、1年生が7人、計9人。
(在籍は計16人、検定と重なりお休みが多かったそう)
先生方は、外部から来られる先生(流派は裏千家)が3人(!)と、顧問の先生が2人(!)。・・・顧問の先生は指導はされないとはいえ、合計5人。手厚い…。

茶室があるのかどうか、などの詳細な事前情報は特にお聞きしていなかったのだけれど。
床の間(板床)のある16畳ほど?の和室で、炉も切られているもよう(この日は風炉の稽古をされていて、炉は使われていなかったけれど)。
水屋はなく、ガスコンロのある給湯室が和室のすぐ隣、奥側にある。茶巾、茶筅を仕組んだ茶碗が10個(!)すでに用意されていた。
給湯室の手前にオープンラックとローテーブルが1台。抹茶を棗にはいたり、菓子を盛りつけたり、はここで行われていた。

床の間には墨蹟がかけられ、古銅の鶴首の花入れに藪椿の蕾と姫沙羅の枝が。
軸と花入れ、花はこの日の「初釜」に合わせて、外部の先生がお持ちになったとのこと。ステキ✨

すべての準備が整ったところで、皆さん扇子を前に正座。
学校顧問の先生から、「それでは先生にご挨拶をしましょう」と呼びかけがあり、皆さんでご挨拶。
その後、外部のお着物を召した先生から床の間やお菓子についての説明がはじめにあり。
2年生2人は風炉の点前をし、お着物の先生がみる(道具の拝見はなし)。
1年生は3人と4人の2組に分かれて、それぞれにまた外部の先生がつき、所作の一つ一つ指導を受けながら、盆略点前をし、お茶は自服(この日は茶筅すすぎまで)。

合間に、校長先生と私にもお菓子と、2年生の生徒さんが点ててくださったお抹茶を出してくださり、大変おいしく頂く✨

ここまでで初めの挨拶から小1時間くらい。
その後、皆で片付けを行い、10~15分程で片付けが終わったら、扇子を前に正座。
顧問の先生の進行で、
・部長から一言
・見学者(校長先生、私)から一言
・外部の先生(三名)から一言ずつ
とお話タイムがあり。
最後に顧問の先生から、「それでは先生にご挨拶をしましょう」と呼びかけがあり、皆さんでご挨拶をして、終了。


【感想】
・設え: 軸、花入、花を(今日は)外部の先生が用意されたとのこと、本格的でとてもステキ。
・菓子: 「初釜」に合わせて、京都から取り寄せられたそう。普段は、近くの和菓子屋さんに届けてもらっているそう。近々、行ってみたい。
・水屋屏風: 和室の下座よりに置いて、お点前さんの茶道口代わりとしていたのが、勉強になった。1つか2つ、茶室にほしい。
・点前: 2年生で、(月に3回の稽古で)ここまで薄茶点前ができるようになるんだな、と勉強になった。
左利きの方もいたので、その場合表千家ではどのように指導するのがよいのか、要確認。
・略点前: 1年生4人のチームを近くで見学させてもらったが、同時進行ということもあり、習熟度の差がどうしても出る、と感じた。また、4人を1人で指導の場合、手順を伝えることはできるけれど、一人一人の所作までみることは難しい(ほぼできない)、と感じた。
・稽古中の雰囲気: ほどよい緊張感。張りつめ過ぎず、緩すぎず。先生がほめる言葉をかけられる機会が多く(お辞儀がきれい、所作がきれい等)場に温かさが感じられた。
・先生の人数: 外部指導員の先生が3人、と手厚い。顧問の先生も2人、稽古開始前と終了後の挨拶のときなど、同席されていた。外部の先生と顧問の先生の信頼関係がコメントにも感じられた。

【今後の検討事項】
・今のところ、指導担当は私1人の予定のため、進め方をどうするか?(指導者1人の前提で、定員を設けるお話はしている)
・校長先生に見学中、「先生3名ですね?!」と言ってみたら、「お知り合いでいい方がもしいればーーー」と言ってくださった。平日夕方に一緒に入ってもらえそうな方が今のことろ思い浮かばないけれど汗、お茶仲間の方何名かにダメもとで、お聞きしてみようかと。
・掛軸と花入が茶室の備品としてはなさそうで、購入できないか打診中。私もまだ自宅に床の間はなく、道具が少ないので、探しておきたい。

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実際に活動の様子を見学させていただいて、だいぶイメージを持つことができて、ありがたかった。
今回は流派は裏千家の先生方だったのだけれど、「わからないことがあったら何でもきいてくださいね」とたびたびおっしゃってくださり。
大変温かく迎えてくださり、見学しているだけでも楽しく。
稽古中、ずっとお付き合いくださった校長先生にも心から感謝しております。

新たに立ち上がる茶道部でも、このような雰囲気をつくっていけたらいいなあ、と思えた見学体験であった。

#1日6000歩  1/10-1/16 計89,467歩 12,781歩/日💮


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