見出し画像

学校茶道部で茶道を教えることになった件

来年度から、息子が通う中学校に新設される茶道部で茶道を教えることに。その経緯を、自分の記録としても整理しておきたく。(約3000字です)

ーーーーー

さかのぼり、ちょうど1年ほど前の10月。
仕事の関係でチェックしていたSNSの中にたまたま、息子の進学予定の中学校が取り上げられていて。
その中に、「茶室」の「水屋」の画像があるではないですか!
その画像をみるまで、「中学校に茶室がある」とは全く知らなかったので、
「学校に茶室がある!?入ってみたい✨」
とワクワクし。
その後の、新1年生学校参観日に茶室にも行ってみよう!と楽しみに♪

ちなみに、現在中学1年生の息子は(首都圏ではそれなりに多い)中学受験は希望せず、「友達がいる学校がいい」と地元の公立中へ進むことを選択。
私自身は(盛岡で)力試し的に中学受験をし、試験には合格するも親のくじ引きで不合格となり、結果地元の公立中へ進学。
結果的に、充実した三年間を過ごすことができたと感じていたので、息子の選択に異議はなく。

そしてまた後日、中学校のホームページか何かで、
「茶室で茶道体験をしました」という報告が上がっているのを、発見。
茶道体験をする機会があるならば、お手伝いに行きたい、と思う。

茶道稽古の際に、先生に「息子が入る中学校に、お茶室があるようです♪」「茶道体験もしているらしいです」とお話してみると、
「あら、soufuさん、そこで教えたらいいじゃないですか
と真顔で言ってくださる。

・・・そこで教える。

先生から、「教えたら」とはっきりと言っていただくのはこのときが初めてだったので(将来教えたい、ということは以前からお伝えしてあり、先生もそれを前提にご指導くださっている、というところはありつつも)

・・・私、教えてよいのですね。

と、うれしく。
(「自宅で教えるのは、教授資格をとってからがいいのでは」と以前に先生からお話しがあったこともあり)

ただ、「茶道体験」は行われているようだけれど、部活動案内に「茶道部」の記載はなく。
茶室があるけど、茶道部はないようだ、と認識する。

まずは、新1年生保護者学校自由参観の日に、茶室を見に行ってみよう✨
と、楽しみにしていた、・・・・けれど。
行ってみると、学校のマップに「和室」はあれど「茶室」という表記はなく。
和室の前へ行ってみるも、鍵がかかっていて中はまったく見られず。
その日は諦めることに。

その後、息子の入学後にも二度ほど、同じことを繰り返し。
三度目くらいのタイミングで、意を決して、
「保護者ですが、茶室をみせてもらうことはできますか?」
と、廊下を歩いていた先生にお声がけする。

断られたら諦めよう、と思っていたけれど。
「確認しますので、お待ちください」と先生は職員室へ入られ、
学年主任の先生が、鍵を持ってきてくださり。
「お忙しいところすみません、以前から茶室があると知って、入ってみたかったもので」とお話しすると、
「私も入ったことがなかったのでいい機会です」と笑顔で対応してくださる。

鍵を開けていただき、中に入らせていただくと。
広い石畳の玄関(靴脱ぎ場)があり、広い水屋があり。
襖で仕切ることのできる和室が二間あり、
奥の和室には床の間があり、電熱の炉が切られてあり。

ステキなお茶室じゃないですか。

・・・この空間に、いたい。

お茶室の隅から隅まで眺めながら、そんな風に感じたのだった。


茶室を拝見したことと、
教材費の一覧で、1年生の後半で茶道体験をやるらしいと分かったことなどもあり、改めて茶道体験のお手伝いなどできたらというおもいを一人募らせるも。
それをどなたにどうやって伝えたらよいのかが分からないまま、1学期も終盤に。

と、息子の三者面談で事前に配布されたおたよりに、「質問欄」があるのを発見。
三者面談のためのおたよりなので、息子のことについて書くべき欄であることは、重々承知しつつ。
息子についての質問を少し書いたあとで、
「茶道体験のお手伝いがもし必要でしたら、お知らせください。博物館勤務時にかくかくしかじかで茶道体験の講師経験があり、講師資格を持っています」と欄外にはみ出しつつ記入して、提出。

後日、担任の先生から、
「茶道体験については二学期になってから担当教員がつめていくので、それまでお待ちいただけますか」とお話をいただく。読んでくださり、確認してくださったのだなと分かり、うれしく。

そして、夏休みに入る、少し前のこと。
「来年度から、文化部を一つ増やす計画をしている。在校生や現6年生にアンケートをとる予定。講師はPTA等と相談しながら地域の人材にお願いする予定」とのおたよりが。
候補の中には、華道や書道等と並んで、「茶道」の記載も。
このときは、おお、茶道も候補に入っているのね✨という感想だけ、もつ。


夏休みがあけた、ある日のこと。
担任の先生から、お電話をいただく。
「以前、お話くださった茶道体験のことと、そのほかにもご相談したいことがあるので、校長から後日ご連絡します」とのこと。
そして後日、校長先生からお電話をいただく。
「文化部についてのアンケートをとった結果、茶道部が1位だったので、来年度茶道部を新設する方向で検討しています。講師の候補のおひとりとして、一度お話させていただきたいのですが」
とのこと。

・・・!

茶道部が、アンケートでまさかの、1位!
それをきいた時点で、とてもうれしく。
茶道を習いたいという中学生(と、新中学生)がいるということが分かり、
なんともうれしかった。

他にも候補の方がいるからまだわからないけれど、と前置きして、
家族と先生にこういうお話を学校からいただいた、と伝えてみたところ。

息子「(運動部と兼部で)茶道部に入ろうかな」
娘「中学校に入ったら、茶道部に入る!」
夫「それは(自分の)勉強にもなるよ」
(茶道)先生「教えることは学ぶことですからね」

と、前向きな言葉をかけてくれて。

その後、校長先生、事務責任者の方とお会いして、具体的なお話をうかがい、お役に立ちたいと考えています、という旨お伝えし。

再度、学校から対象者にアンケートをとったところ、
茶道部に入部したいと答えた方が一定数以上いたということで、
創部が確定し。
「soufuさんにお願いしたい」とのご連絡を、つい先日、校長先生からいただいたのだった。

ーーーーー
これまでの経緯をそのまま書きだしたので、えらく長くなったけれど。
一言でいうと、こういうのを
「ご縁」
というのだろうな、と思う。

私が今、一番やりたいことは、茶道を教えることで。
でも、自宅にはまだ場所がない。
どうしようか。
と少し前から思っていたところに、今回のお話をいただき。

茶道部の新設がもし去年だったら、私にはご縁がなかったかもしれないし、
息子が中学受験をしていたら、このようなご縁にはつながらなかっただろうし。
そもそもこの地に居を構えていなかったら、
違う学校へ行っていただろうし。

息子が入学したその年に、学校で文化部をふやすことになり、
アンケートの結果、茶道部が1位になり、
茶道体験に(頼まれもしないのに)手を挙げていたことから、
お声がけをいただけた、という。

神様がつないでくださったご縁に相違ないと、感謝している。

来月から、来年4月に向けて校長先生と具体的な打ち合わせを重ねていく予定。

初めての経験で、当面は手探りになるだろうけれど、
無理はせず、茶道を楽しみながら学び、教え、生徒たちの成長、地域の文化活動、茶道の普及に少しでも貢献ができたら、とてもうれしい。


#1日6000歩  10/18-10/24 計76,398歩 10,914歩/日💮



この記事が参加している募集

習慣にしていること

運動記録

スキ、コメント、フォロー、シェア、サポート、嬉しいです! ありがとうございます✨