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GoToトラベルが使えない? 日本【最南端】の有人島 波照間島

大阪で8年半働いてきた私ですが、今月から東京で働くことになりました。

新天地で働くことになり、さまざまな身辺整理をしなければなりません。

引っ越しなど物質的なものであれば
自分が頑張ればなんとかなりますが、
気持ちの面の切り替えは中々難しいものです。


…そうだ旅行しよう!!


そうだ、自分には旅行があったと気づき、今一度自分を見つめ直すことにしました。



…いえ、色々言い訳つけて、面倒なことから目を背けて遊びに行きたかっただけです。


旅行好きになったきっかけ

ふと、大学卒業前に一人で波照間島に行ったことを思い出しました。


波照間島を知ったきっかけは「日本最南端、波照間島に一人旅した時の写真うpしていく」という記事でした。


当時「日本には、こんなに美しい場所があるのか!!」と深く感動したのを覚えています。もう9年も前なんですね。

私が旅行好きになったのは、この記事との出会いからでした。


そして旅行を重ねるに連れて
「自分の人生に影響を与えてくれた、あのような記事を自分も世の中に発表してみたい!」という思いから
このnoteを書いてみたり、写真集を出してみたりしました。

私の人生の転機と波照間島は、遠からず関係していたのです。



どこなのよ?

日本最南端の島、それは沖ノ鳥島ですが、あそこは一般人が簡単に立ち入れるような場所ではありません。


では、一般人が容易く行ける日本最南端の島はどこでしょうか?

それが沖縄県の石垣島から高速船で90分(1時間30分)の島、

波照間島(はてるま じま)です。

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波照間島は石垣島の南西に位置し、石垣島から出ている船に乗ることでしかいけません(西表島経由の船もあります)。


波照間の「はてるま」とは、「最果てのウルマ(さんご)」の島という意味です。

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この地図でも分かる通り、沖縄県と言えど沖縄本島よりも台湾に近いです。



アクセス

波照間島に行くのは簡単ではありません。
それにはいくつか理由があります。

まず、本州から波照間島へ向かうルートは基本的に一つしかありません。

石垣島空港(南ぬ島石垣空港 ISG) 到着 

バス・タクシーで移動 ↓↓↓ 
 
石垣島離島ターミナル(港)へ到着 

高速船で移動 ↓↓↓

波照間島 へ到着

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最後の石垣島→波照間島の移動が厄介です。

なぜなら、船が1日3便しかありません。

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安栄観光のHPより

しかも、海が時化る(荒れる)と当日欠航します。
冬は特に時化ます。
一方で夏は夏で梅雨や台風があります。
なので天気予報の確認は欠かせません。


石垣空港に飛行機でやって来ることを考えると、
到着当日、朝8時第1便の船に乗ることはまず不可能です。

では船の第2便(11:45発)には乗れるかというと、微妙です。
石垣空港→離島ターミナル(港)の所要時間はタクシーで30分弱、
バスで40分弱かかりますので、
手荷物を受け取りや多少の遅延を考慮すると空港には10:30頃には到着していないと乗船は難しいでしょう。

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お休みが長ければ、石垣島もしくは近隣の竹富島でゆっくり観光していくのもありですが、
私は休暇が3日間しかありませんでした。

数時間も無駄にしたくはありません。
石垣島にはほとんど用がありません。


どうしても第2便に乗りたいのです!!


本州からの飛行機の場合、
10:30までに石垣空港に到着する便は下記の3便に限られます。
(2020年11月時点)

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南ぬ島石垣空港HPより

私は関西在住でしたのでpeach MM231便に搭乗しました。




GoToトラベルキャンペーンによる航空券割引は使えない?

「石垣島に宿泊せず波照間島だけを楽しみたい」という方は
GoToトラベルキャンペーンを利用することは難しいです。

理由は、波照間島の宿はほとんどが民宿であり、GoToキャンペーンに対応していないためです。
(波照間島にはホテルも数は少ないながらもありますが、私の知る限りGoToトラベルには対応していません)

JALのダイナミックパッケージや楽天トラベル、booking.com等で波照間島の宿が予約できないことからもわかると思います。

どうしてもGoToトラベルを使って旅費を安く済ませたい場合は、
旅行期間中の1日だけを石垣島のホテルで宿泊するというテクニックを使いましょう。

例)
1日目 関空→石垣島 石垣島・竹富島観光
  石垣島宿泊
2日目 石垣島→波照間島 波照間島観光
  波照間島宿泊
3日目 波照間島観光 
  波照間島宿泊
4日目 波照間島→石垣島→関空

楽天トラベルの場合、青線で囲った部分のチェックを入れれば、旅行期間中一部の日程だけ宿泊するという選択ができます。

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※この操作は恐らくスマホアプリ版ではで出来ないと思われます。


宿泊先の確保が面倒

波照間島の宿泊先はほとんどが民宿です。

ネット予約できないところがほとんどなので、
宿に直接電話をかけて予約をしてください

なお繁忙期(7~9月の土日祝)は1.5ヶ月半前にもなるとほぼ予約でいっぱいです。
電話をかけること以外に、それぞれの宿が事前に空室かどうかを確認する術もありません。
(一部の宿は空室情報を公式HPで公開していますが、残念ながらそうでない宿が大半です)

この点も波照間島旅行のハードルを上げているところだと思います。

参考サイト


波照間島旅行計画の段取り

これまでの話をまとめると、旅行計画を建てる場合の優先順位は下記の通りになります。

1.宿泊先を確保する 
2.航空券を確保する
3.石垣→波照間のチケットを確保する(繁忙期のみ)

必ず宿泊先を確保してから、航空券を購入してください。
波照間島は野宿禁止です。



波照間島に行ってくる

では実際に波照間島に行ってきた模様をお伝えします!

朝6時。南海難波駅から関西国際空港行きの特急ラピートに乗ります。

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ラピートに乗ると、これから旅行に行くんだ!という気分が盛り上がりますね。

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関空に到着しました。

Peachは第2ターミナル利用なので、ここから第2ターミナル行きの無料シャトルバスに乗ります。

ターミナルに到着すると、手荷物預かりカウンターに予想以上の行列ができていました!

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この日は金曜日でしたが平日でしたので、まさかこんなに行列が出来ているとは思いもよりませんでした。

GoToトラベルキャンペーン効果恐るべし…!

私はリュックひとつで来たので、チェックイン後、直接手荷物検査場へ向かいます。

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飛行機はまさかのほぼ満席でした。
朝7時30分発の便なのに…。

座席指定せず航空券を購入したら、偶然にも窓側の席を割り当てられました。

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離陸からおよそ2時間、石垣島が見えてきました。

起伏が少ない島なのですね。

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石垣島に到着。

一刻も早くこの騒動も沈静化してほしいですが、これから冬を迎えるので厳しいでしょうね。

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バスに乗って離島ターミナルへ。
安栄観光の窓口で波照間島への高速船チケットを購入します。

石垣島のチケット売り場ではクレジットカードが使えますが、
波照間島の売り場ではクレジットカードが使えません
石垣島の方で往復分購入しておくことをおすすめします。

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高速船に乗船しました。

この船、荒れた海を進むので前後上下左右にめちゃくちゃ揺れます

より揺れが少ない下の写真の席に着席することをおすすめします。

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酔止めも飲んでばっちり対策しました!
離島ターミナル近くの薬局でも売っています。

参考動画

10月だというのに、なかなかエグい揺れでした。


ただその揺れに耐えた自分を迎えてくれたのは、美しい海と青空でした。

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と、ここでミラーレス一眼用のSDカードを家に忘れてきたことに気づきました。
ということで、このnoteの写真はすべてスマホ(Sony Xperia10Ⅱ)で撮影したものです。


まずはニシ浜

波照間島と言えば、「ハテルマブルー」と呼ばれる、日本とは思えない美しさのビーチで知られています。

以下、写真を御覧ください!

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泳いでいる方もいました。

私も当然水着を持ってきました。後で泳ぎます!

しばらくして日没が近づいてきました。

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同じ宿の人は折りたたみ椅子に座って、沈みゆく夕日を眺めながらオリオンビールを飲んでいました。

贅沢な時間の過ごし方です…!!

ニシ浜には着替えができる個室、シャワーもあります(無料)。

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………言いたいことはわかります。
ただ、波照間島では水は貴重品なので、大切に使わせてもらいましょう。



宿泊先

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私は今回ニシ浜や港からほど近い、やどかりという民宿に宿泊しました。

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同じ宿に泊まる方々とすぐ隣にある、たおやというお店で晩ごはんを一緒に食べたり、天体観測をしたりしました。

お部屋はは相部屋 素泊まりで1泊3,000円でした。

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綺麗好きな方にはハードルが高いかもしれません。

アリなどの虫も結構出ます




2日目・朝のニシ浜へ

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編集が面倒だったので、無編集です。


なのにこの美しさ!!



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人生の節目を迎えることの歓びを全身で表現してみました。




ペムチ浜へ

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沖縄の方言で、北のことをニシと言います。
つまりニシ浜とは「(島の)北にあるビーチ」ということですね。


それとは逆に南にはペムチ浜という日本最南端のビーチもあります。


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浜辺はニシ浜よりも美しいかもしれません。

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ただ、ペムチ浜は潮流が非常に激しい為、遊泳禁止です。

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こんなに美しい景色を独り占めできたことをただただ歓びました!

その他波照間島の写真

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日本最南端の碑

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碑の近くの崖

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休憩所と波照間島星空観測タワー

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波照間島のマンホール

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休耕地

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ヤギサークル

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入り江(遊泳禁止)

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日本最南端の交番

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お昼ごはんは、また宿の隣の たおや にて軟骨ソーキそばを注文しました。

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ダシが効いており、甘いソーキもとても美味しかったです。

この後は曇りがちであまり写真は撮れませんでしたが、
泳いだりお酒をのんで昼寝をしたりしました。

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宿の皆さんと楽しいひと時を過ごしました。


3日目 帰宅

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朝日

とうとう3日目。第一便で石垣島に戻ります。

ただ天気に恵まれず、曇り時々雨でした。

それでも自転車を漕いで再度ペムチ浜に向かいました。

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ペムチ浜の入り口

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さよならペムチ浜。

次は10年後かな?

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帰る時刻になってようやく晴れてきました。いやらしい…。

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行きの船とは違う双胴船がやってきました。

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双胴船は揺れが少ないのが特徴です。

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船内はとても広く、往路のような揺れもなく、ぐっすり寝られました。

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1時間30分後、石垣島に到着しました。

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すぐ近くのA&W(沖縄にしかないファストフードチェーン)でお腹を満たしました。

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そしてバスに乗り空港へ。

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帰る段階になって記念撮影。

帰りは15:40発の便。

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関空に到着する頃には真っ暗に。

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波照間島を9:50に出発して10時間後、ようやく大阪駅に到着しました。

お疲れさまでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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