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映像化されてないイチオシ小説5選【#わたしの本棚】

ネット上で、あるアイドルの方がオススメしている小説・5選という記事を見つけた。

それに対するコメントが、
「誰もが知ってる作品じゃん」とか、
「どれも映像化された作品」とか、
結構辛辣で驚いた。
そこで紹介されていたのは、どれも名作ばかり。目新しさにはかけるけど、彼女が紹介したかったのだから、別にいーじゃんと思う。

いや、なかなかどうして、よっぽど新刊とかじゃなければ、映像化されてない作品を5作選ぶのって、ハードル高い気がするなぁ。
自分ならどれを選ぶか、文庫派の私が本棚から探してみることにした。

まずは、
太田愛・著『犯罪者

このシリーズ、好きなんです。

作者が、ドラマ『相棒』の脚本を担当していた方とあって、事件が起こるテンポもいいし、飽きさせない。何よりキャラクターが魅力的。刑事、探偵、そして…。
最後まで読んで、一見バラバラに見えた物語が繋がっていく様が秀逸だと思う。

お次は短編集。
梓崎優・著『叫びと祈り

出版社に勤務し、世界各国を飛び回る主人公・斉木が、数々の謎に遭遇する。砂漠や密林といった普通の旅行ものじゃないところも珍しい。どこか乾いた筆致で、異国の話が好きな方にオススメしたい。


それでもって次は、松岡圭祐・著『高校事変

これはねー、すごく売れてるみたいだけど、問題作ですよね。凄惨な描写が多いもん。
主人公は、大規模テロを起こし死刑となった父をもつ、女子高生の結衣。
彼女の周囲で次々と暴力的な事件が巻き起こり、幼い頃に叩き込まれた知識と高い身体能力で、返り討ちにしていくバイオレンスアクションだ。
主人公はけして潔白じゃないけど、ここまで無双だと、逆に爽快感すらある。
ただしこのシリーズは残酷な描写が多いので、血なまぐさいのが苦手な方は要注意。

うーん、選ぶのがだんだん苦しくなってきたぞ。
次は、須賀しのぶ・著『芙蓉千里

舞台は日露戦争後の満州。
貧しさから自ら志願して買われた少女、ふみが主人公である。この本は、まさにガールズ大河。いや女郎屋が舞台だから、裏大河かな。
自らの機転と身体能力で芸妓として成り上がっていく"おふみ"の、恋と友情。波乱万丈な人生に、読んでいるこちらまでハラハラさせられる。
このシリーズは読み進めると、思いもよらない場所に連れていかれるんです。どんな困難にも負けない、たくましく生きる女子の物語をご所望な方はぜひ。


最後に1冊くらいは、海外の作品を入れないとっ。
ジャナ・デリオン著『ワニの町へ来たスパイ

凄腕なのに、ある事件でちょっとやりすぎちゃった女スパイのフォーチュン。あろうことか身を隠すため、辺鄙な田舎町に送られることに。
そこで遭遇するのは、美味しいお菓子と、婦人会のおばーちゃんたちと謎の事件!?。
主人公が自分の身分を偽りながら、巻き込まれていく姿が楽しい。コミカルで愉快なスパイ作品が読みたい方に、オススメだ。

以上、私のオススメ5選。映像化されてない名作を選ぶのって、意外とムズカシイ。


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