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Episode13. 「夫の育休」は、妻の負担軽減だけじゃなく、家族みんなで幸せになるため


「夫の育休」って、どうしてときに

ネガティブに語れるのでしょうか。


ググってみると、

「子どものお世話を頼んだのに、スマホ見ながら隣にいるだけ」

「家事育児しないで、寝坊に昼寝なら、いない方がまし」

「お前のリフレッシュ休暇じゃない」

「食事を用意しなきゃいけないから、逆に疲れる」

などなど、いろんな現実が垣間見えたのですが…。


確かに、子どもから目を離すのは危ない。。

安心して任せられない!!!

役に立たない上に、あなたのお世話までしないといけないの!?

確かに。確かに・・・!です。。


ですが、、です。


「夫の育休」って、

基本的には「夫のもの」と思ったら、

お互いにもっと楽なのでは?


今日は、どなたかをご不快にさせてしまったら…と

ヒヤヒヤしながら、書いています(汗)



私の夫が育児休業を取得したのは、

息子が生まれて2ヶ月目。

約1ヶ月弱のお休みをいただきました。


「ファミリーキャリア」

「家族としてキャリアを考える」

など考え始めたのは、息子が3〜4歳の頃ですから

それよりもずっと前のこと。


働き方改革という言葉もなく

女性活躍推進法なんてものもなく


妊娠中に保活の大変さを始めて知って焦る、

男性が育休取れるなんて知らなかった!すご!!と驚く、

当時は、そんな知識レベルでした。

(普通ですよね?いや、情弱??苦笑)



“洗礼”を受けたのは、妊娠中。


職場で育児休業を申し出た夫が、

「男性なのに育休なんて」と

上司から難色を示されたという話を聞いたときでした。


「え?」

「反対とかされるの?」

「権利でしょ」


と反発を覚えたものの、


私は正直、ものすごくショックでした。


いや、夫の方が

その上司と対峙しているのだから、

もっとショックとか憤りとかあったと思うのだけど。


なんていうか、

「出産後は、親も遠方だし、私ひとりで頑張らないといけないんだな・・」

と、孤独感や頼りなさが湧いてきたのと同時に、


「世の中、厳しいな」

「絶対に困るのに、会社って冷たいな」

と、なんというか絶望的な気持ちすら感じたのを覚えています。



私の周りには、

育休をとったことがある男性がいなかったのですが


(だって、当時の男性の育休取得率は5%切ってるんだから、激レアですよねw)


夫の同僚で、たまたま仲のよい少し年上の男性で

ちょうど最近、育休をとったことがあるという方がいて、

いろいろと相談に乗ってもらったようでした。


結局、夫は「絶対に休む」と

心折れずに、

上司やプロジェクトチームの方とも交渉、調整して

なんとか1ヶ月弱の休暇を取得したのですが、

(必要に応じてミーティングなどには出るという条件付き)


「育休を取るだけで、男性は大変なんだ」

という事実を目の当たりにして、

「よく頑張って交渉してくれた!」

と、感謝の気持ちと、安心感で、いっぱいになりました。


上司が賛同していない職場で、

育休を円滑に取れるよう、自ら動くって

ものすごいパワーと気力が削がれるのではないでしょうか。


職場環境にもよりますし、

昨今は局所的に、だいぶ事情が変わってきているようですが、

まだまだ日本の男性の多くは

このような高い高いハードルを超えて

育休を取得している。これが現実なのだと思います。



育休を取れるよう、奔走したことを知っていたし、

出産前も、育休取得前も、

遅くまで仕事して、疲れていた夫。


そんな姿を見ていたからでしょうか、

「休みになったら、思い切り眠れるね!」

「あとちょっと頑張れ〜」

と、自然とエールを送りたいなと思いました。


もちろん、多少はイラッとしたことがあったはずだけど

いま全然思い出せないのです。


思い出せるのは、2月にドカ雪が降って、

暖かいリビングから、家族3人で

まだ誰も足あとをつけていない真っ白な世界を見て

「幸せだね」と話しあったこと。


バレンタインデーに、

まだチョコなんて食べられない息子にも

チョコを買ってきて、私たち夫婦でのんびりいただいたこと。


「今日のお昼、またラーメンでいい?」と

本当にダラダラ過ごしたことなど。


「家事は、必要最低限にして

夫も私も、交代で体を休める期間」


というのが大前提で、

「英気を養いつつ、お互い育児に慣れる」


わが家の夫の育休は、そんな感じでした。


「夫に十分に休んでほしい」と思うが故に、

「あれもこれもやってほしい」という期待も低かったから平和だったし、

子どもを授かってから、もっとも幸せな時間のひとつだと断言できます。



「夫の育休」って、誰のためなんでしょうか。


「夫が育児に慣れて、復職後も家事育児の戦力になれるため」


「産後の妻の心身をケアしてあげるため」


「子どもとお父さんのふれあいを増やすため」


いずれも正解だと思います。実際にそうだったと思うし。


でも、私はあえて

「夫の育休は、大前提は夫のため」だと言いたい。


時代が変われば、意見も変わるかもしれないけど、

いまはまだ「男性が育休を取ることは、結構パワーがかかる」から、

そのことは、妻も労ってあげてよいのではないかと思うのです。


そして、本当は

「家族みんなで幸せになるため」なのだと思う。


そのためには、夫の育休中には、

家事育児の分担や効率化を図ることも

現実的に必要なことなんだけれども、


夫も妻も十分に休み、

「これからのありたい姿」を話しあったり、

子どもに接していろいろ思うなかで、

自分を本心問い直して、自己理解を深めたりを、


丁寧に日常的にすることが大切です。


それはひいては、

家庭の総収入を増やすことにもつながるし、

長い職業人生の中で、軌道修正するときに、お互いを支え合うことにも繋がります。


いわば「互恵的」な関係を、

家庭運営という面からのみならず

お互いの自己実現という面からも、

構築することができるからです。


「育休は、家族みんなで幸せになるためのボーナストラック」

そう捉えることで、育休の価値は最大化するのではないかと思っています。


次回、Episode.14「たまには、子連れ副業もいかが」は

10月12日(火曜日)に公開しました。お楽しみに。


\かぞくも、じぶんも、しあわせに/

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🌷この記事を書いた人のプロフィール🌷

1978年5月生まれの牡牛座B型。
2022年現在、夫と息子と東京都内で3人暮らし。趣味は茶道。


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