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【ワークショップ開催レポート】FUKUYAMA ParkLife LAB in春日池公園 ❼

福山市の新しい公園のあり方を考えるFUKUYAMA ParkLife LAB。春日池公園は本プロジェクトのモデルとして取り組む公園です。
今回は、2024年6月30日(日)に開催した2024年度最初のワークショップの様子をご紹介します。


FUKUYAMA ParkLife LAB in春日池公園のプログラム

昨年度、春日池公園を活用して、公民連携で地域課題の解決やエリア価値の向上に繋げていく取組の方向性を示す「春日池公園パークライフビジョン2023」を取りまとめました。
今年度のプログラムは、ビジョンの実現に向けた活用アイデアの企画・試行・実践・検証を行っていきます。今回のワークショップでは、8月に開催する実証実験のアイデアを企画しました。

これまでの取組については、過去のレポートをご覧ください!

◆アドバイザーのご紹介

根本 修平さん(福山市立大学 都市経営学部 都市経営学科 准教授)
九州芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 生活環境専攻 博士課程単位取得満期退学。
OPEN STREET FUKUYAMA(福山駅前等歩道空間活用社会実験)を始めとしたまちの活性化プロジェクトに多数参画。家廻公園では、ベンチ制作やトイレ装飾の設計と制作ワークショップを大学の研究室で運営する。

活動アイデアを考える!

今回のワークショップでは、事前に参加者の皆さまからいただいたアイデアを基に、8月に実施する実証実験の企画を行いました。

【グループ①】花壇で花を育てよう + フォトコンテスト in 春日池公園

  • 実証実験で取り組む内容として、「花を育てる」「フォトコンテスト」が挙がりました。

花壇で花を育てよう

  • プロムナードの植栽桝に自分たちで花を植えて育てることで、自分たちの場所を作る。植物だけでなく公園を育てていくという意識や公園に対する愛着が高まると思います。

  • 公園の玄関口であるプロムナードの印象で、第1印象が決まると思うので、プロムナードに彩りを持たせて、華やかな公園というイメージを来園者に持たせたいです。

  • 次回のワークショップまでに暑い時期に植えても大丈夫な花や水やりが少なくていい品種を各自調べてきます。

フォトコンテスト

  • SNSを活用すれば、市外の人に春日池公園を知ってもらうきっかけになるし、地域の人には公園の魅力の再発見してもらうことができます。また、季節ごとに開催することで、公園の四季を感じることもできます。

  • いま変わりつつある春日池公園の姿を記録として残していくことができるので、とても良いと思います。

  • 次回のワークショップまでに、SNSの方法、展示場所の候補や他の事例を調べてきます。

(根本さんのコメント)
花を育てることは実感を得ることができるし、公園に関わり続けるという点でもとても良い取組だと思います。地域の皆さんが主体になって、花を育てることは、この場所に適した実際的な取組になると感じています。
フォトコンテストについては、少し慣例的な取組になってしまっているのかなと思います。活動の目的が何か、どういう層を狙ったコンテストにするのか、どういうことを今後の取組にフィードバックするかなど、春日池公園を中心に考えていった方が良いかなと思います。社会活動としてフォトコンテストをすることは間違いではないので、公園から離れた取組にならないよう、どう着地させるか、どうすれば春日池公園にプラスになるかを整理すると良いかもしれません。

【グループ②】かまどベンチ軽食 + 星空観察

  • 身近な公園で野外活動をするというコンセプトで、防災訓練も兼ねた「テント体験」と「かまどベンチ体験」を企画したいです。事前アイデアでは、宿泊体験となっていましたが、今回は夕方にテント体験、夜に星空観察するという日帰りのプログラムに変更しました。

  • 子どもの体験格差が広がっていることが社会問題になっています。キャンプ場に行くにはお金も準備物も必要だけど、身近な公園でテントに寝転がってみることや、災害時の炊出体験をすることでも、子ども達の経験値は増やせるかなと思います。

  • 夜間の活動ということで、夜の公園の有効活用ができないかも考えたいです。例えば、テント1張り1,000円で貸し出すとか、マネタイズすることで管理費を削減することができると思います。また、電灯の点灯状態のチェックや、暗くて危ない場所がないかなども確認したいです。

  • テントについては、行政で災害用テントを持っていれば、それを借りることができないかという意見も出ました。

  • 実施に当たって、天体観測の愛好家団体や民間事業者との連携ができないか検討していきたいです。

  • 事前アイデアで出ていた車いす体験については、気候の良い秋以降に実施することにして、体験ルートや対象者は引き続き考えていくことにしました。

(根本さんのコメント)
夜の公園の実態を把握することは大事なことだと思います。日帰りというアイデアでしたが、希望者は宿泊可としても面白いかもしれません。
市民と行政だけの連携ではなくて、民間事業者にも入ってきてもらうために、事業展開を検討するために必要な情報収集や常態化させるための課題整理ができると良いですね。
防災訓練という発想も良いですね。防災訓練として実施するなら、参加者に避難する際に、実際に必要だと思うものを持って来てもらう。準備してみることで、必要なものと不要なものが実感できると思います。そういう意味では、運営側で準備しすぎない方が良いかもしれないですね。
福山市にも防災訓練の一環として、テントだけでなく備蓄食料なども提供してもらったり連携できると良いですね。
車いす体験については、体験してもらった先の目的は何かを整理する必要があると思います。前回は体験してみることが目的でしたが、同じ内容でも次回や次々回の目的を明確にしていきましょう。

【グループ③】夏の公園を涼しく過ごそう

  • 暑い夏の公園で、楽しく快適に過ごせる公園づくりを考えました。

  • 子どもが水で遊べるエリアを作って、涼を感じる公園を体感してもらうことを目的に議論を進めました。

  • 子ども用プールや氷のオブジェ、氷の足湯、ミスト、かき氷のキッチンカーやBGMなどを準備して、夏の公園を涼しく過ごせる方法を検証したいと思います。

(根本さんのコメント)
暑い夏の公園を涼しく過ごすということは1番の課題ですね。検証結果をどう実装していくか上手に整理できると良いですね。
水道水や違う場所から氷を準備するのではなく、例えば、池の水を使って涼を感じられるとか、その場所をうまく使って、涼を感じられる取組ができると良いですね。
また、涼しく過ごす方法は、水だけじゃなくて、休憩場所として日陰でもできます。他のしつらえも整理していけば、面白い取組になると思います。

取りまとめ(次回ワークショップの活動内容)

次回のワークショップでは、今回出されたアイデアの深掘り、進捗状況の確認や取り組む上での課題を共有し、グループメンバーと一緒に実現するにはどうすればいいか、効果的な取組にするにはどうするかなどを話し合って、実証実験に向けた準備を進めていきたいと思います!

(根本さんのコメント)
どのグループにも共通しますが、根幹になる考え方は、同じ内容が違う場所でもできることより、春日池公園ならではの取組で、実験結果を春日池公園にどのようにフィードバックできるかを大切にしてはいかがでしょうか。
また、「私たちがやりたいこと」、「地域が求めていること」、「私たちができること」のバランスが大切です。どこかに偏ってしまうと実現は難しくなります。3つのバランスを意識しながら、準備を進めてください。


◆当日の資料はこちらからご覧いただけます!

■ 当日の資料はこちらからダウンロードいただけます。
福山市公園緑地課ホームページ

次回ワークショップ

次回は2024年8月4日(日)に東部市民センターで開催します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

文責:事務局(福山市公園緑地課)


これまでの取組

これまでの取組の詳しい内容については、こちらのレポートをご覧ください!

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