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VCと付き合う

(オライリー社「ゲークリエイエイターへの97の質問」寄稿記事全文掲載)

 最近はフリーランスとして活動していて、それでますますゲーム業界の方々(ソシャゲ、コンシューマ両方)とお話しさせて頂く機会が多くなっているのですが、中小のコンシューマ・デベロッパーだとコンサバ経営、すなわち「資本金1000万円、外部株主をそれ以上増やしたりしない。自分はもちろん社員も終身働いてもらいたい。それが会社愛、従業員への愛」といまだに思ってる社長さん結構いらっしゃいます。
 ですがこんにち中規模になれば黒字化するのも難易度が高く、受託で薄利でコツコツ貯めて夢の自社パブ・IPを作るのに何年かかるの?
 それどころか赤字で債務を増やすを繰り返し、社員に良い昇給も賞与もキャリアパスも提示することができない。急に仕事を決めねばならなくなりあまり良くない条件の仕事を受けて皆にいやな思いをさせて、ますます自転車操業の悪循環。クオリティの高いアウトプットができればもう少し良くなっていくのに…、っていうの、スタッフが自分が現役だった頃のようにもっと短期に効率よくやる能力がないから?いやスタッフの能力はあるはずなんだけどそこまで自主的に全力を出してくれないから?良い仕事をしてくれないから?
 自分が最初に一発当てたようにヒットするアイデア・事業をプロデューサーやディレクターが作ってくれないからですか?自分がプロデューサーで入っても現場思い通りに動いてくれないから、だから何度もダメ出し、ですか? 
 それでプロデューサー・ディレクターを年がら年中募集してる大手企業さん何社かありますね。私は言います。ダメなのはプロデューサーやスタッフじゃないです。すげ変えるべきはあなたじゃないのですか、と。
 まあ大企業向けではなく中小向けにこういう選択肢もあるよ、と思ってます。それはVCを使うこと。ベンチャー経営です。これが「VCを入れるのとか怖い」「支配されるのでは」と思ってらっしゃる方がとても多い印象です。

ゲームクリエイターが知るべき97のこと

 オライリー社の「ゲークリエイエイターへの97の質問」という本が以前出版されていましたよね、シリーズで。その本に1記事をありがたいことに吉岡 直人さんから寄稿依頼して頂きました。その際何を書こうか考えたのだけど、多分ほかのクリエイターさんは
「ゲーム企画の発案ノウハウ」
「チームビルディング」
「クリエイターとはなんぞや」
「受注の交渉テクニック」
…などの話題が多数になるかなと。で、その通りにw なので私はちょっと違う視点で差別化を図るべく、というか目立つべく、ネタを考えました。それが「VCと付き合う」という表題です。
 (*ここではベンチャーキャピタルさんやファンド・エンジェル投資家のこと)

 私の前に売却した2社目の会社はゲーム会社ですが、ベンチャー企業でもある、と言う位置付けで最初から臨んで多数の経験をさせて頂いたので、学んだことを書かせて頂きました。というのも1社目はまさにコンサバ経営でしたが、2社目はfacebookの波が・ソーシャルゲームの波が日本に到来する前、それをいち早くやろうと思い、またシリコンバレーではばんばんそう言った企業がベンチャー投資されスケールし拡大していったのを知ったからです。

 そんな事例をショートストーリー仕立てで面白おかしく書きました。日本でもソシャゲが急成長していた2012年の頃ですな…。ぜひごらん下さい。テキストが公的に公開されてますが(著者名が間違ってる…。)肝心の表が載ってないのでスクショでお送りします。画像の記事(自著)をぜひ一読下さい。

 (*なお公開条件はオライリーの当書籍の条件を満たしています)

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しがないフリーのクリエイーターですが、どうぞよろしくお願いしいたします。