見出し画像

私、会社を今日やめます。

あるアイドルさんの魅力をフィクションストーリーに添えて発信。

「三波ミオさん、将来の夢はなんですか?」

「私の将来の夢はライターになることです!」


私は小さい頃から書くことが大好きだった。

きっかけは、3歳ころに母親が買ってくれたあいうえお学習本だったらしい。ひらがなの形が面白くて、色々な所にひらがなを書いていたみたい。(今でも実家には、油性マジックで書いたひらがなの文字が母親の部屋の鏡台にかすかに残っている。)

それから、小学校では、誰かの文章を読んだり、マネするのが好きだった。学校の図書館に行って、色々な小説を読んだり、好きな小説を写経したりしていた。親からも、先生からも、写経した文章を見せてはいつも褒められて、だからこそますます好きになっていった。

中高も、放課後に学校や地元の図書館に行って、好きな本をたくさん読んだ。そして、自分なりに色々なことを文章に書き留めた。

・好きになった小説の感想
・感動した映画の感想
・友達や家族のこと
・好きな人のこと

なんでも文章に書き残した。

そして大学になって、文芸サークルに入って、文章を読むことや書くことが大好きな仲間たちと一緒に、もっともっと色々なことを書いて書いて書いてめっちゃ楽しい4年間を過ごした。

書くと、人の気持ちが見えてくる。大切な人の気持ち、そして自分の気持ちが分かってくる。

そんな感覚が大好きだった。

書くのが幸せだった。

だから、大学に卒業してからも・・・!

画像1

「三波ミオさん、将来の夢はなんですか?」

「私の将来の夢は誰かの依頼に迅速に応えて社内で頼りにされることです!」

私は、一般事務として、父親が勤務している会社に就職した。

母親がずっと言っていた、

“安定がいちばん。”という言葉。

母親は私に言っていたわけではないけど、小さい頃からこの言葉をずっと聞いてきて、もちろん書くことが何よりも好きだったけど、何か大切なことを選ぶ瞬間になると、急に不安がどっと押し寄せてきて、そんな時にいつも浮かぶのが、

“安定がいちばん。” だった。

だから、私はその会社で働いた。

不満はなかった。不安もなかった。

職場の人も優しくて働きやすいし、大切な彼もできて、

楽しかった。

そんな日々を過ごして4年たったある日、

あの子に出逢った。

画像2

私は、その日、月末定番の残業デーで、遅くまで仕事して、家に着いたのは0時近かった。ベットに倒れ込んで、恋リアを見ようと、AbemaTVをスマホで起動したら、こんな番組に流れてきた。

なにこれ?アイドル番組かな・・・?

かわいいアイドルだったので不意に目に止まった。

すると、ツインテールをしたメンバーの子が、、、

「安定したくて、、、」

え?安定?

彼女は#ババババンビというアイドルグループの小鳥遊(たかなし)るいちゃんという子だった。彼女の「安定」という言葉にとても気になった。

「アイドルが小さい頃から大好きだったけど、安定したくて理系の大学に入って、安定した会社に就職したくて、、、、」

なんか、私とあの時の気持ちと似ている。。。

「でも就活中に、やっぱりアイドルやりたいかもって思って、ババババンビに入る決意をしました。」

やっぱり私と違う。。。。

この日以来、るいちゃんが気になるようになって、彼女のSNSやSHOWROOMの配信を見たり、縁もゆかりもなかったアイドルのライブにも行くようになった。

るいちゃんはTHEアイドルだった。

小さい頃からすでにアイドルだったと思ってしまうくらい、まさにアイドルで、彼女の笑顔が本当にほんとうにかわいかった。笑顔に溢れていて、その溢れる笑顔はファンはもちろん、私も笑顔にさせた。

そう、この笑顔、

この笑顔の意味を知った時、

2週間前のあの日、ラジオのるいちゃんの言葉を聞いた時、

全てを知った。

画像3

「Twitterでサンウェーブさんから、るいちゃんに質問があるよ!"なんで大学にも入って、企業に就職しなかったのですか?" だって!るいちゃんどうしてなの!?」

「安定を求めて大学通って、就職もしようとしたけど、就活の時に、このまま就職しても、他にやりたいことができて結局辞めちゃうんじゃないかなって。」

「あとで後悔したくないし、だったら小さい頃から憧れてたアイドル、やってみた方がいいのかなって。」


そう、彼女も、

その先、未来がどうなるかなんて、

分からなかったんだよね。

きっと、不安だった。

きっと、怖かった。

でも、

わからない未来の自分より、

わかる今の自分の気持ちに応えたんだよね。

私は、就職する時にこう考えられなかった、

あれだけ書くことが好きだったのに。

小さい頃も、

小学校の時も、

中高も、

大学も

書くこと大好きだったのに、

選択するのが怖すぎて、

選択したその先がわからず不安すぎて、

確かに自分の中にあった今の気持ちより、

わからない未来に負けてしまった。

でも彼女の今を見て、

彼女の笑顔を見て、

不安をかき消して、

それ以上の幸せな感情に溢れる彼女を見て、

わからない未来の自分より、

わかる今の自分の気持ちに応える意味がわかった。


だから、今、私は書いている。


これが、ライターとしての私が書く最初の文章。


これが、私の覚悟。


もちろん不安だけど、

この文章をnoteに投稿した後、

私、三波ミオは、
会社をやめて、ライターになる事に専念する!

終わり。

画像4

【今回ご紹介したアイドルグループ/メンバー】

#ババババンビ  
・「馬鹿騒ぎ」がコンセプトのゼロイチファミリア初のアイドルグループ
・Twitter https://twitter.com/babababambi01

●小鳥遊(たかなし)るいさん
・Twitter https://twitter.com/pipipi_br

*引用動画:Youtube「ABEMA バラエティ【公式】」の動画より引用。

*メンバーのセリフの一部は、実際の発言ではなく、インタビュー記事やテレビ等の発言を元に、ストーリーの場面に合わせて記載しております。

#はたらくってなんだろう #私の仕事 #エッセイ #小説 #アイドル #音楽 #スキしてみて #日常 #note #ババババンビ  


この記事が参加している募集

スキしてみて

いただいたサポートは、 頑張る誰かの応援のために使います❗️