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子どもの解答に映し出されるコロナ感

こちら福岡でも再びコロナ感染が増えてきました。娘の学校行事もまた一つ中止。『仕方ないよ。』という娘に『そうだね』と声を掛ける私。他にも色々なことを言いたい、伝えたいけれど、適切な言葉が浮かびません。『仕方ない』本当は好きな言葉ではありませんが、自分の努力やコンディションとは別次元で起きている状況下においては、『仕方ない』と受け止める心の器も大事なのだと思います。ただ、一つ安心したことは、『仕方ないよ。』と答えた娘の表情や態度が決して失望していた様子でなかったことです。子ども達を見ていると、『今を生きている』と思わされる場面が多々有ります。『仕方ない』この言葉の裏には『でも、大丈夫』という前向きな気持ちが隠れている気がしてなりません。『事態を受け止め、前向きに諦める』現在のような状況下においては、何でもがむしゃらにやればいいとは思いません。私自身、精神諭者ですが、この状況、『根性』で乗り切るには限界があると思っています。子ども達は今あるもので、今置かれた状況下で、出来ることを探し楽しむことが出来る天才です。その潜在能力に感謝し、信じたい!と強く願う、そんな日々です。

【常識問題の解答に映し出されるコロナ感】幼児向けの学習の中に《常識》という単元があります。大きく分けると
○社会常識・・・公共でのマナーや思いやりマークなどの理解
○理科的常識・・・生き物の分類やその生息地、天候の理解
○季節の常識・・・四季の植物や行事の理解

                           などがあります

中でも《社会常識》を問うプリントをしている時に、子ども達の解答から『今はコロナだから・・・』『コロナがあるから・・・』といった前置きが入ることが多くなったと実感しています。例としては、
《問題》電車の中の絵:この中でよくないことをしている人がいたら、○で囲みましょう。そして、その理由もお話して下さい。

このような問題の場合、大きな手荷物を荷台に乗せていない人、大音量で音楽を聴いている人、席を一人で占領している人、地べたで座り込んでいる子ども、車内を走り回る子ども達、飲食している人 などが「いけないことをしている人」の対象ですので、○で囲みます。そして、一つずつ○で囲んだ人について、《どこがいけないと思ったのか?》を聞き、お話してもらいます。その解答の中で『コロナだから、床は汚いから座っちゃ駄目』や『コロナだから飲んだり、食べたりしちゃ駄目』『お喋りしちゃ駄目』などの答え方をするお子さんが以前より増えた気がします。コロナに絡めてというか、コロナ目線で『良いこと』『いけないこと』を判断しているのかなとも思います。おそらくこれにはご家庭や園などで教わった『新しい生活様式』『感染症予防対策』の影響が反映されていると思います。中には『先生、これ全部駄目!だってこの人たち、マスクしてない!!』と言い出す子もいます。コロナ目線での『良いこと』『いけないこと』の判断、コロナ感はこうした何気ないお子さんとのやり取りの中でも見受けられます。

このことが悪い事だと言いたい訳ではありません。コロナありきで物事を判断するのは、それだけご家庭や園での教育がしっかり浸透している、子ども自身が理解している証とも言えます。
また、子ども達がトイレの後にとても丁寧に手洗いをする姿を見ると、習慣、しつけの大切さを考えさせられます。『まだ小さいから出来ない』ではなく、『今の段階で出来ること』を見つけ、方法を教えていくことで、子ども達はしっかりと学び、習得していくものだと改めて思います。それを逃げずに、教える、その姿を見せるのは私達大人の役割です。まだまだ、コロナのある世界を生きることになりそうですが、悲観するのではなく、《その中で出来ること》を探していきたいと思います。

まだまだマスク生活は続きますが、《マスクの下は、いつでもにっこり笑顔》でいたいと思います。

それでは、次回もどうぞお楽しみに


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