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6年前の《私》から手紙が届いた日。

先日、ポストを開けると娘宛の封筒が入っていました。淡いピンク色の封筒の差出人を見ると、娘が通っていた幼稚園のクラス委員さんからです。娘の帰宅後、『何だろうね~?』と封を開いてみると、そこには同窓会の案内状と、手紙が2枚同封されていました。はじめて受け取る同窓会のお知らせに、『楽しそう~♪』と目を輝かせつつも、『でも、誰がいたっけ?』と幼稚園のことは覚えていない様子でした。と言うのも、当時、私たちは宗像市に住んでおり、小学校入学を機に福岡市にお引越しをしたのです。一番仲が良かったお友達とは、卒園後も長期休暇の度にお互いの家を行き来したり、交流を続けていたのですが、コロナを境にそれも途切れてしまいました。親同士は、メールで近況を報告し合うなど交流を続けているものの、子ども達の様子からは《昔仲が良かったお友達》より、《今仲良しのお友達!》という思いが伝わります。少し寂しいことでもありますが、常に《今》を生きる子ども達にとっては、ごく自然なこととも思います。

2通の手紙のうち、1つは娘が書いたものでした。『うわぁー。字が…』娘は恥ずかしそうに、便箋を取り上げました。幼い娘が一生懸命に書いた文字はお世辞にも《上手》とは言えませんが、(かわいいな♡)私は愛おしく感じました。そしてもう1つは、私から6年後の娘に宛てた手紙でした。

『私、どんなことを書いたんだろう…』

さっぱり思い出せません…。月日の流れは怖いですね・涙。娘に尋ねます。

『読まないの?』

『今…ちょっと××〇〇☆★だから…』

異世界語が返ってきました・笑。何やらすることがあるとかで、本を片手にその場を立ち去って行ったのです。まぁ、書いた本人(母)の目の前で読むのは照れますよね~。

夜、ドライヤーをかけながら、娘が口を開きました。

『お母さん、前より文が上手くなったね・笑』
『あっ、手紙、読んだんだぁ~』
『うん』
『どうだった??』
『変わってなかったよ。今とおんなじだよ、お母さんは・笑』

ゴーゴー音が鳴る中、ポツリポツリと話してくれました。よく聞こえなかったけど、『嬉しかった』ということなのかなぁ?そんなことは言ってないか・笑。まぁ、前向きに捉えることにしましょう・笑。

『手紙、読んでいい?』と聞くと、『どぞー』と返ってきたので、娘が寝た後、一人で便箋を開くことにしました。怖い、怖いよー。何故か、持つ手が震え、緊張します。6年前の私よ、何を書いたの??

一通り目を通し終えた時、『本当だぁ、私、変わってないやぁ~』と呆れると同時に、少しホッとした自分がいました。

ちなみに、どんなことが書かれていたかと言うと…。

・小さな手を握り、2人で毎日幼稚園に通う時間が私を幸せにしていたこと。
・お友達と遊ぶ時にだけ見せる仕草や笑顔が、大好きだったこと。
・この手紙を読む時、幼稚園のことは忘れているかもしれないけど、いつでも、何回でも、私が話してあげるということ。
・記憶にはないかもしれないけど、あの場所でとても愛され、皆に見守られながら過ごしていたこと。
・6年後も、変わらずあなたの味方なので、自分の思う道を歩んでほしいということ。

そのようなことが綴られていました…キザですね・笑。

次の6年後は、娘が高校を卒業する頃です。どんな道に進もうとしているのかな。その未来がどうか、明るいものでありますように。娘が笑って過ごしていますように。ささやかでも、幸せを感じていますように。

そんなことを願いつつ、私もベッドに潜り込みました。18歳になる娘に宛てた手紙を書いてみるのもいいなぁ。でも、どこに(誰に)預けよう?また『変わってない・笑』って言われるのかなぁ。そんなことを考えているうちに、いつの間にか眠りに落ちていたようです。

翌朝、すっきりした頭で考えたことがあります。それは、娘はいいとして、6年後、私はどうなってるのでしょう~?!むしろ、そちらの方が心配すべき案件なのでは?46歳かぁ…。ラッタッタッ~♪

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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