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臣民の世界連邦国家(未来・短編小説)(粗筋)

1871年、遭難した日本人が台湾で虐殺された。 日本政府は清朝に抗議するも国家統治が及ばない土地(清朝の国土では無い)との返事にて日本の台湾領土化が始まる。

そして台湾は日本の領土となり住民は天皇の臣民となった。

しかし1945年、日本の第二次世界大戦敗戦により日本は台湾島の統治を放棄した。

国家無所属地となった台湾を大陸で敗退した国民党軍が占拠し、戦後台湾の姿となったのだ。

20xx年、コロナ後のバランスが崩れた世界秩序の中、野望で膨れ上がる共産中国の圧迫の中で台湾で選挙が行なわれた。

そして【台湾民政府】が圧勝し新政権として発足した。

【台湾民政府】とは台湾が日本領で無くなっても、そこに住む住民は《天皇の臣民》のままであるというスタンスであり、国連にも認められた内容である。

台湾人は国の命運を《天皇の臣民》にかけたのであった。

それまで台湾問題への関与に消極的であった日本政府は、国民の《同じ天皇の臣民を助けろ》の声に決断し対中国の圧力に屈しなくなっていった。

力強く公平な日本の姿に、対中国圧力阻止としてアジア各国が注目した。

すかさずナウルが《天皇の臣民化》宣言を行い、ミクロネシア、バヌアツ、トンガがそれに続いた。

遂には共産党から民主化したベトナムが《天皇の臣民化》宣言を行うに至った。

一部の国では国民から《天皇の臣民化》運動が起き、政府が《天皇の臣民化》宣言を発表するに至った。

臣民化宣言国同士の協力が進み、日本は全ての国を対等の臣民国として調整にあたった。

日米同盟、第二次日英同盟、臣民国連合の情勢から中国は孤立化、更に共産党軍は暴走する。

中国側の攻撃をきっかけに第二次日中戦争に突入したのだ。

序盤、自衛隊の反撃は少なく中国共産党軍は主力艦船を大々的に日本近海へ展開しだした。

その規模は自衛隊の5倍に及び、その圧倒的物量は勝負あったかに見えた。

しかし20xx年x月x日、その時がおとづれた。

中国艦船が次々に爆発しだしたのだ。

日本で密かに実行に移された軍事作戦、イ号作戦だった。

深海から切り離された自律航行機雷が中国艦船のスクリュー音源に向かい海中を移動した。

中国艦船は深海から追跡してくる自立航行機雷を攻撃する術を持たなかった。

やれる事は全速力で逃げる事だけだったのだ。

中国海軍は甚大な被害を被り、それ以降中国共産党軍艦船は外洋に現れず港に篭った。

日米英の中国内乱工作も効き、呆気なく中国共産党は崩壊した。

その後もアフリカ諸国からも臣民化宣言国が現れ、《天皇臣民化》政策が世界平和秩序の柱となっていくのだった。

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