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福耳の犬
2020年6月10日 17:00
その先生はまだ30代になったばかりの、男の先生だった。初の担任であり、色々と生徒と関係を築く為の自分なりの考えも持っていた。その男の先生は(金八先生)や(熱中時代)(ごくせん)などの学園ドラマを漁って見ていた為に、先生という仕事に夢や希望を抱いてドラマの主人公に自分の姿を重ねていた。一人一人の生徒に向き合おうと努力し、落ちこぼれそうな生徒には一生懸命に声を掛けた。ある時ちょっとベタ
2020年4月8日 09:01
麗かな陽気に誘われ、峠に棲む山姥が外に出てきた。『桜が咲き、暖かな春霞、人も動物も、、そして私も冬籠りから解放される。』『静から動へ、身体が疼く。』『こんな夜は朧月夜。輪郭がぼやけ命も儚い。』そして旅人は旅を急ぐ。私の元へ。『今夜はそぼろ肉でも食べようかねぇ〜』